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アニメ『小林さんちのメイドラゴン』に学ぶワークマンシップ~ビジネスマンは読んでおきたい社会人の心得~

(著者)バカ公園・花

◆はじめに


この記事における前提要件は下記の2点。


①ビジネスマンとして上手く他者・社会と付き合うためには、少々コツが要る

②そうしたコツはアニメ『小林さんちのメイドラゴン』を通して紐解くことができる


要は、

ビジネスマンとしての悩みを持つ方に、アニメ『小林さんちのメイドラゴン』をご覧いただきーー享受していただきーー精神的なステップアップに成功して欲しい、

というのがこの記事の主な趣意である。



「ビジネスマンである自分に自信が持てない」
「同僚や上司、取引先と噛み合わない」

といった方には、是非とも以降を参照して欲しい。



◆アニメ『小林さんちのメイドラゴン』

2017年1月からテレビ東京系列を中心に放送されたアニメーション作品。原作は月刊アクションにて連載されていたコミックとなるが、今回は原作に関する案内は割愛する。

『小林さんちのメイドラゴン』あらすじ
OLの小林さん(26)は、酔った勢いから異世界のドラゴン・トールを助けた。トールは多大な恩を感じ、そして理由があって故郷に戻れないこともあり、人間のメイドに姿を変えて、小林さんの自宅に住み込んでお世話を始める。そして、小林さんのもとには、トールをはじめとしたさまざまなドラゴンが集まるようになっていくのだった。
第2期となる『小林さんちのメイドラゴンS』は2021年7月より放送中。本作は京都アニメーション放火殺人事件発生後、初となる京都アニメーション元請のテレビアニメとなる。※Wikipedia参照


同事件における被害を受けた各関係者ならびに遺族の方々に追悼の意を表明するとともに、京都アニメーションのますますのご発展をここに祈念する。





◆小林さん

ここで、主人公である小林さんのプロフィールを列挙していく。

・26歳独身女性
・システムエンジニアとして中小企業に勤務
・異世界の生き物であるドラゴンを自宅に招いて同居
・メイドのトールと、人間に換算して9歳程度になるカンナを扶養
・始業は基本9時~終業は22時前後

また、ストーリーにおいて以下の様子も多く見受けられる。
・先方の意見を汲み取り、自身の都合とすり合わせる
・トラブルに巻き込まれても取り乱さず冷静


端的に表すと
「寛容で動じない社会人5,6年目のシステムエンジニア」
といったところだろう。


小林さんのプロフィールを紹介したのは、なぜか。

今回の趣意であるワークマンシップの知見を得るヒントとして、小林さんのセリフが挙げられるからだ。

小林さんのセリフに着目することで、社会と上手く付き合うためのコツを学ぶことが出来る。

以下、ようやく本題に入る。



◆小林さんは「他者を無理に理解しない」

人間とは住む世界が違う「異形のドラゴン」と生活を共にする小林さん。

トールやカンナといったドラゴン達との会話を通して「人間の常識とドラゴンの常識」の乖離に苦しむ描写も多い。

ここで第7話における小林さんのセリフを紹介しよう。

“言葉が通じることと、分かり合うことは違う”

ドラゴンに対して完全な理解や信頼を寄せていないことを小林さん自身も把握している。

上記セリフは、ドラゴンと分かり合えていないことを前提としてパートナーとして一緒に過ごしていく気概を垣間見せるシーンで登場する。小林さんは「他者は完全には理解出来ない」ことを前提に、他者とコミュニケーションを図っているのだ。



ビジネスの場においても「理解しがたいこと」「理解したくないこと」が多くある。

部下とのジェネレーションギャップ。

クライアントからの要求。

上司とのコミュニケーション。

協力会社との摩擦。


そうした阻害を“理解しなくてはいけない”と思い込んでしまってはいないだろうか?

小林さんから言わせてみれば「別に無理して理解しなくても良い」のである。


では、他者への理解なしに、どのようにしてビジネスマンとして社会と上手く付き合っていくのか?

それについては、次のセクションで案内していこう。


ちなみに余談だが、上記セリフが登場する第7話は男子諸君垂涎の「水着回」である。





◆小林さんは「徐々に受け入れる」

「他者を無理に理解しなくても良い」ことが分かったところで、次に最終回のセリフを紹介していこう。

“もっと折り合いつけていかないと、物事すすまないじゃん!”


ネタバレを避けるため詳細は控えるが、上記も異世界のドラゴンに対して言ったセリフである。

ドラゴン同士の対立に仲介した小林さんは「折り合い」という言葉で説得を試みる。相手がドラゴンだろうと人間だろうと、両者が同じ目線に立つべきだと切り出している。

そして、こう続ける。

“違いを知ることは単なるスタートだ。それを確認しながら、近づいたり離れたりを繰り返す。そしたらちょいちょい好きなトコも出来て、尊敬だって出来る。”

「違いを知ることは単なるスタート」として両者の意識をすり合わせつつ、お互いに理解出来るポイントを増やしていくべきだとしている。

こちらのセリフもビジネスシーンに当てはめて考えてみよう。


例えば部下とのやり取り。
必要以上に距離を取って接していないだろうか?

例えばクライアントとの取引。
必要以上にへりくだってしまい、イエスマンに成り下がっていないだろうか?

例えば上司への評価。
大して仕事もしていない老害だと決めつけていないだろうか?

例えば協力会社との打ち合わせ。
プロジェクトの遂行そっちのけで、マウントポジションを取ろうとしていないだろうか?

小林さん曰く、目線を合わせて折り合いをつけることで物事(プロジェクト)はようやく進んでいく、と。

いかなる立場や関係だろうと、相手も一人の人間。都合や大切にしたい思いがそれぞれにある。


理解しがたい相手や物事と、自身や自分の考えと比較することで、小林さんの言う「違い」が見えてくる。

「違い」が見えてきたところで、それを「異質」として排除するのではなく、「個性」として受け入れていく。


二期となる『小林さんちのメイドラゴンS』においても、そうした小林さんのスタンスが垣間見えるセリフがある。



“(相手の)気持ちなんて正しく把握してなくても自分なりに合わせてきたし、何とかやっていく。”



相手を完全に理解しなくてもいい。徐々に受け入れる事が重要なのである。



◆さいごに

『小林さんちのメイドラゴン』ストーリーでは、ドラゴンとの交流を通じて主人公の小林さん自身も成長を実感している描写が見られる。

アニメ『小林さんちのメイドラゴン』を通して、小林さんと一緒にステップアップしていただければ幸いである。


ちなみに、1期の最終回、小林さんはドラゴンと一緒に実家に帰省して幕引きとなる。

いや、実家にドラゴンつれていくんかい!!!!!!!!!!!!!!!

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