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恐怖!猫転生おじさん

「猫ちゃんって呼んで❤」

久々に出勤したら、変な客に当たってしまった。私がホテルのドアを開けるなり、毛むくじゃらのガリガリ全裸中年男性がお出迎え。

「猫…!?」

彼が名乗る通り、その姿は雨に打たれ、風に吹かれ、泥にまみれ、ボロボロになりながらも懸命に生きる野良猫のようだった。
しかし、風俗勤めにまだ慣れていなかった私は『イレギュラーな客』を相手することが非常に苦痛だった為、適当に挨拶を済ませた後、トイレでこっそり睡眠薬を飲んだ。これも『猫ちゃん』にペースを合わせるためだ。

次第に意識が浮ついていく。

猫ちゃんとの入浴を終えると、彼は酒を勧めてきた。
一緒に飲まないかと。
私はビールを有難く受け取り、勢いよく飲んだ。既に睡眠薬でラリっているのに酒が加わればそれはもう、第3世界へと飛んでしまう。

「プ⚪パラの曲かけてもいい?」

我ながら非常識な質問だ。
しかし猫ちゃんもかなり酔っていたため快く許可してくれた。 
大好きな女児アニメの楽曲を聴くと、やる気が出た。ノリノリで性的サービスを行っていると、猫ちゃんはベッドサイドからとある物を取り出し、自らの肛門に差し込んだ。
猫の尻尾だ。
「これをつけながらイクと、猫に戻れるかもしれない」
猫ちゃんと名乗る全裸中年男性はそう言って赤面した。シラフの私だったらドン引きしていただろうが、意識は第3世界へ飛んでいたのですんなり受け入れられた。 
彼を猫に戻してあげるんだ。
その思いで全力で性的サービスを行った。猫ちゃんの体毛が歯間に挟まりまくっても気にならないほどに。
ほどなくして彼は猫に戻った。
ニャンニャンと鳴く姿は間違いなく、猫であった。
私は初めて風俗業でやりがいを感じた。達成感に満たされ、感動した。
終了予定時刻を大幅に過ぎていたことさえどうでもよくなるほどに………







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