「誤解は我にあり」(2024/06/06の日記)
今日の昼、不思議に思う過去の出来事を突然思い出したのでそれについて書く。なにかキッカケがあったわけじゃないんだけど、急に思い出した。
ポケモンシリーズでは、新作で初登場するポケモンを少し早く情報公開・先行登場させることがよくある。金銀時代のアニメポケモンの終盤に『ポケットモンスター ルビー/サファイア』のポケモンであるバシャーモが出演したり、『幻影の覇者 ゾロアーク』のように先行ポケモンをメインに据えて映画が1本作られたりするのだ。プレイヤー、もといトレーナーの視線を新たな舞台へ向ける良いファンサービスだと思う。
2005,6年頃の話。当時の僕は月刊コロコロを愛読していた。その中に、まだ発売前である『ダイヤモンド/パール』の特集があった。記憶が確かなら、シンオウ地方での最初のポケモンとなる3匹のヒコザル、ナエトル、ポッチャマ、そして今回の件の中心となるポケモン、ルカリオの姿がそこにはあった。
はどうポケモンであるルカリオ。2005年に公開された映画『ミュウと波動の勇者 ルカリオ』の目玉となり、以降スマブラに参戦したりメガシンカを獲得したりと活躍しているポケモンだ。名前と姿、その横には細かなプロフィールの記述があった。
分類:はどうポケモン
高さ:1.2m
重さ:54.0kg
タイプ:かくとう/はがね
問題はこのタイプ表記だった。これを見たとき、当時のバイオ少年はこう思った。
(タイプを2つ持ってるポケモン初めて出るんだ~)
ポケモンに詳しい、とは言わずともポケモンをある程度知っている人ならこの時点で違和感を覚えるだろう。もちろんルカリオは初の複数タイプポケモンではない。『ダイパ』までで既に3世代出ているポケモンシリーズの中には複数タイプ持ちのポケモンはいくらでもいる。なんなら全国図鑑ナンバーの最初、No.001を飾るフシギダネの時点でくさ/どくタイプだ。
では当時の僕がポケモンをまったく知らなかったのか? 残念ながらガッツリ3世代ともプレイしているし、3世代目に至ってはルビーの後にエメラルドもプレイした(ルビーはおさがりとして弟にあげた)。最初のポケモンもミズゴロウを選んでおり、最終進化のラグラージ(みず/じめんタイプ)になみのりをバカスカ撃たせていた記憶がある。
にもかかわらず、ルカリオを見て初の2タイプポケモンだな~と思ったことをいやに鮮明に覚えているし、なんなら今でもルカリオを見るたびに(記念すべき初のやつだっけ)と一瞬だけ心によぎる。なぜだったんだろう。
一応考え得る推測として、「かくとう/はがねタイプという組み合わせを初めて持ったポケモンである」というのが脳内で違う形に組み替えられたというものが挙げられる。今でこそルカリオを含め3種類のポケモンが持つ組み合わせだが、当時における斬新さが僕にそう勘違いさせたのか。オーリム博士のタイムマシンで過去に行けたら聞いてこようと思います。ボン・ボヤージュ!