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相場取引方法の進化(過去の詐欺まがいの商品先物取引)

MT4を起動してインターネットに接続し、ハイローの画面を開けば、瞬時にリアルタイムで取引が可能です。
今の時代に相場取引を始めた方にとっては、これが当然のことに思えるでしょう。しかし、たった20年前までは、これが夢のような話だったのです。インターネットは存在していたものの、個人がリアルタイムで金融商品を取引するには高いハードルがありました。

バイナリーオプションやFXのスキャルピングは、1分や3分という短時間ポジションを保有し、すぐに決済する手法です。これが可能になったのも、自分自身でリアルタイムの取引を行える環境が整ったおかげです。さらに遡って30年前は、株を買うには、証券会社の営業マンに依頼する以外に方法はありませんでした。電話で「○○(会社名)を○○株買ってほしい」と伝えると、営業マンは市場に買いの指示を出し、売り手が見つかれば取引が成立する――まさに魚市場の競りのような仕組みでした。

こんな状況ですから、間違いもよくあったようです

当然、スキャルピングのようにリアルタイムで売買し1分後に決済する、などということは不可能でした。それどころか、売り手が見つからず「その日のうちには取引が成立しない」ということも珍しくなかったのです。

そういう時代、相場の危険なイメージを強くしたのは、商品先物取引専門の証券会社の暗躍です。商品先物取引は本来かなり大きなリスクを伴う金融商品ではあるのですが、多くの人は「相場で負けた」のではなく「証券会社に詐欺まがいの手口でお金を取られた」被害者でした。実際には証券会社に搾取されているのに、表向きには相場の失敗とされる。このような手口は非常に巧妙で、私自身も数百万円を失いましたし、後に多くの経営者と話してみると、かなりの確率で先物取引の被害に遭っていました。

先物取引の会社で活躍していた営業マンたちは、インターネットの発展で職を失い、大挙して不動産業界に流れ込んだ、という事実もあります。私が東京のある不動産会社に勤めていたとき、営業マンの半数以上が先物の会社出身者だったことが印象に残っています。


今の相場取引はとてもスマートです

今回は、少し雑談的な過去の相場のエピソードでしたが、今の取引環境は格段に進化しています。訳のわからないストレスに悩まされることなく、自分のスキルを磨くだけで相場からお金を生み出せる、素晴らしい時代です。遠慮せず、自分のスキルを磨いて、どんどん稼ぎましょう。

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