bailaor

今まではアートに触れることが好きでしたが、最近、自分で詩を作ったり絵を描いたりすることの楽しさを知りました

bailaor

今まではアートに触れることが好きでしたが、最近、自分で詩を作ったり絵を描いたりすることの楽しさを知りました

最近の記事

生きる

毎日歩き続ける 光に向かって これが僕にとって今を生きることだ 歩き続けていれば必ず着く 光のある場所へ そう思っている 道が見えているわけではない でも諦めなければ 行き着けると信じている そうでなければ とっくに行き倒れていただろう 光のある場所に着けば 新しい目的地が見つかる それに向かってまた歩いて行こう

    • ベルナール・ビュフェ回顧展 Bunkamura ザ・ミュージアム

      Bernard BUFFET ベルナール・ビュフェ 青い闘牛士 1960年 Bunkamuraで開催中のビュフェ展を見ました。画業全体を振り返る回顧展なので、その表現の変遷は画家の人生と重なりとても見応えがありました。 この絵は、妻のアナベルをモデルに描いた連作の一つです。アナベルの輪郭をたどりながら、闘牛士という人間の内面を描き出していて、強い意志と勇敢さが表現されています。 ビュフェは「人は愛する女性の中に、いつだって何かを発見するものだ」と言っています。素敵な

      • フェリックス・ヴァロットン

        Félix Vallotton フェリックス・ヴァロットン Le dîner, effet de lampe 夕食、ランプの光 1899年 オルセー美術館 ヴァロットンはスイス生まれの画家で、パリに移り活躍しました。ナビ派とされています。この絵ではナビ派の絵に見られる神秘性は感じませんが、日常に存在する生々しい感覚が表現されていると思います。 家族の食卓を覆う暗く不穏な空気感。手前の影で描かれた人物は画家自身と言われています。 ランプに照らされた明るい食卓と、それを

        • 竹内栖鳳《班猫》とアニマルパラダイス 山種美術館

          竹内栖鳳(たけうちせいほう) 班猫 1924年 この絵を観るのは今回が2回目でしたが、一度見たら忘れられない絵です。 竹内栖鳳はヨーロッパ渡航の後、西洋画のように対象を写実的にスケッチすることと、日本画で写意と言われる生命感や画家の精神を表現していくことを融合させることを目指しました。 それが極めて高いレベルで結実したのがこの絵です。写実的なだけでは美しくない。人の心を揺らすのは、画家の心が描かれている絵ではないかと思います。 背景のない画面に毛描きで緻密に描き込んだ

          モネとマティス もう一つの楽園 ポーラ美術館

          Claude MONET クロード・モネ Matinée sur la Seine セーヌ河の朝 1897年 ポーラ美術館で開催されているモネとマティス展を観てきました。 1890年代のモネは、積み藁やルーアン大聖堂などをテーマにいくつかの連作を描きましたが、これはセーヌ河の朝の風景を描いた17枚の連作の一枚です。 柔らかい朝日が溶けた川面のきらめきが美しい素敵な絵です。絵は戸外で制作されました。モネは、夜明けを選んだのはより単純な光が当たっているからだと言っています

          モネとマティス もう一つの楽園 ポーラ美術館

          ロンドンナショナルギャラリー展

          Francisco de Goya フランシスコ・デ・ゴヤ The Duke of Wellington ウェリントン公爵 1812-1814年 先日、国立西洋美術館でロンドンナショナルギャラリー展を観てきました。 その中で一番気になった絵です。 ゴヤの肖像画は、モデルの個性をあぶり出します。スペインの宮廷画家として活躍したゴヤですが、肖像の眼差しからモデルの性格やその時の気持ちまで伝わってくる気がして絵の前に釘づけになりました。 これは、ゴヤが見たウェリントン

          ロンドンナショナルギャラリー展

          ピカソ

          Pablo Picasso パブロ・ピカソ Mother and Child by the Sea 海辺の母子像 1902年 ピカソのこの絵を初めて見たのは、あるバーの壁に貼られていたポストカードでした。青い色調と赤い花のコントラストに惹かれて見ていたら、バーのマスターがポーラ美術館にある絵だと教えてくれました。 困難な状況にあっても、尊厳を持って生きている人間を描いた絵だと思います。暗いブルーの色調の中に生命が力強く輝いています。ピカソはこの絵を描いていた20歳の

          シスレー

          Alfred Sisley アルフレッド・シスレー The Row of Poplar Trees in Moret モレのポプラ並木 1888年 山形美術館を訪ねた時に出会った絵です。 シスレーの終の住処となったパリ郊外モレ・シュル・ロワンの風景で、季節は初夏でしょうか。 この絵を観ていると、自分が絵の風景の中にいるような感覚になります。絵の中の人と一緒に木漏れ日を浴びながら、緩やかな川の流れを見ているようです。 シスレーは、穏やかな均衡のとれた構図で美しい四季の

          シスレー

          〜絵を描くようになって〜

          アートが好きで、彫刻や写真なども面白いなと思いますが、僕はやっぱり絵画が好きです。 美術館に行くと、絵とコミュニケーションしているような感覚になり、すぐに2時間くらい経ってしまいます。一緒に行く人がベンチで座って待っていてくれるのを見ると申し訳ない気持ちになり、一人で行って鑑賞することが多くなりました。 僕にとって、絵は鑑賞するものとずっと思っていました。ところが最近、ある人から「自分で絵を描いてみると、今までとは違う視点からの発見があって楽しいよ」と言われ、そんなものか

          〜絵を描くようになって〜

          喫茶店

          オフィス街にある異空間 扉を開けると時間の流れが変わる 入った途端その世界観に包まれる そこでは自分を主張する必要はない 気になる本を手に取って 好きなページから読もう 気がつくと小さな音で音楽が流れている とりとめのない想いを巡らせながら 浮遊感を楽しもう マスターが珈琲を淹れるのを見ながら 隣に座った人と話してみれば 未知のことへの想像が拡がっていく オフィス街にある異空間 その店を後にするときは 入る時よりも心が軽くなっている

          〜白い花〜青々とした緑の中をまるで泳ぐように白い花が咲いていました

          〜白い花〜青々とした緑の中をまるで泳ぐように白い花が咲いていました

          秋の風

          夏の夕暮れに 池のほとりを歩いていると 水面のすぐ上を トンボが真っ直ぐに飛んでいた 夏の夕暮れに 街を歩きながら見上げると 薄いブルーの空に 淡い色の雲がたなびいていた 夏のある日の夕暮れ 突然秋の匂いが入り込んでくる その日から秋は始まる

          〜夏の池〜視界の外から池の上へと腕のように伸びた枝が、浮世絵のようだと感じて筆をとりました

          〜夏の池〜視界の外から池の上へと腕のように伸びた枝が、浮世絵のようだと感じて筆をとりました

          〜海と空〜鎌倉の砂浜を歩いている時、雲によって海と空の形がシンメトリーになっているのが面白くてスケッチしました

          〜海と空〜鎌倉の砂浜を歩いている時、雲によって海と空の形がシンメトリーになっているのが面白くてスケッチしました

          〜松の木〜美しく剪定された彫刻作品のような松の木と、それが映えるように作られた池、人工物の中に息づく自然を描いてみたい

          〜松の木〜美しく剪定された彫刻作品のような松の木と、それが映えるように作られた池、人工物の中に息づく自然を描いてみたい

          〜生きる力〜日比谷公園の噴水の脇で、地面に敷き詰められたブロックの僅かな隙間から立ち上がった、生命の力に心惹かれました

          〜生きる力〜日比谷公園の噴水の脇で、地面に敷き詰められたブロックの僅かな隙間から立ち上がった、生命の力に心惹かれました