Claude MONET クロード・モネ
Matinée sur la Seine セーヌ河の朝
1897年
ポーラ美術館で開催されているモネとマティス展を観てきました。
1890年代のモネは、積み藁やルーアン大聖堂などをテーマにいくつかの連作を描きましたが、これはセーヌ河の朝の風景を描いた17枚の連作の一枚です。
柔らかい朝日が溶けた川面のきらめきが美しい素敵な絵です。絵は戸外で制作されました。モネは、夜明けを選んだのはより単純な光が当たっているからだと言っています
Francisco de Goya フランシスコ・デ・ゴヤ
The Duke of Wellington ウェリントン公爵
1812-1814年
先日、国立西洋美術館でロンドンナショナルギャラリー展を観てきました。
その中で一番気になった絵です。
ゴヤの肖像画は、モデルの個性をあぶり出します。スペインの宮廷画家として活躍したゴヤですが、肖像の眼差しからモデルの性格やその時の気持ちまで伝わってくる気がして絵の前に釘づけになりました。
これは、ゴヤが見たウェリントン
Pablo Picasso パブロ・ピカソ
Mother and Child by the Sea
海辺の母子像 1902年
ピカソのこの絵を初めて見たのは、あるバーの壁に貼られていたポストカードでした。青い色調と赤い花のコントラストに惹かれて見ていたら、バーのマスターがポーラ美術館にある絵だと教えてくれました。
困難な状況にあっても、尊厳を持って生きている人間を描いた絵だと思います。暗いブルーの色調の中に生命が力強く輝いています。ピカソはこの絵を描いていた20歳の
Alfred Sisley アルフレッド・シスレー
The Row of Poplar Trees in Moret
モレのポプラ並木 1888年
山形美術館を訪ねた時に出会った絵です。
シスレーの終の住処となったパリ郊外モレ・シュル・ロワンの風景で、季節は初夏でしょうか。
この絵を観ていると、自分が絵の風景の中にいるような感覚になります。絵の中の人と一緒に木漏れ日を浴びながら、緩やかな川の流れを見ているようです。
シスレーは、穏やかな均衡のとれた構図で美しい四季の