『世界40ヶ国に住む日本人企業家をコンサルティングする”河野竜夫”さん』
河野竜夫さんプロフィール
活動地域: 日本・世界中どこでも
経歴: 株式会社コンテンツラボ 代表取締役
海外在住の日本人起業家を対象にネットマーケティングを中心としたビジネスコンサルティグを行う。
これまで海外在住3000名のビジネス相談を受け、現在も年間100日ほど海外のクライアントさんのもとを中心に海外渡航。
米国PCメーカー、通信ベンチャーを経て2005年コンテンツラボを創業しコンサルティング事業を開始。
大阪府出身。2児の父。
相手が何を求めているのかを知る
Q:どんなきっかけで今のお仕事をされているのですか?
16年間、合計5社ほど転職経て会社員生活をしていましたが、独立してから11年になります。起業するということは、自分が考えていたほど甘くなかったですね。ここまでくるのにかなり苦労しました。当時考えていたビジネスはことごとく失敗したのです。そんなとき「人の話を聞きなさい。相手が何を求めているのか知りなさい」との助言をメンターから受けまして、自分が提供したいものを売る『プロダクトアウト』という方法から『マーケットイン』という、ユーザーが求めているものを提供する方法に変えたことで軌道に乗りました。
行き着いたのが現在やっている、海外でビジネスをされている日本人向けに、インターネットという側面を使ったコンサルティングという仕事です。
海外に暮らす日本人たちを繋ぐ
Q:どのような夢やビジョンをお持ちですか?
自分が海外でビジネスをしている方々と繋がることで、いろんな国に住むクライアントさん同士の横の繋がりもできてきます。すると、その出会いから新しいビジネスが生まれたりするのですよ。そこにワクワクする高揚を感じるのです。ビジネスに成功して、時間やお金に余裕がある海外在住日本人たちが繋がることによって、より彼らは世界でパワーを発揮できるのでは、と思っています。
スイスにいる日本人が中国に住んでいる日本人と組むとか、国を超えて人と人のつながりを作っていくのが楽しいです。商売人たちだからこそできる面白いことがありますよね。お互いに刺激し合えるこういった繋がりを、もっと大きくしていきたいです。
起業家の生き方
Q:どんな心の在り方や認識の変化が、今の活動に繋がっているのですか?
仕事もせずに愉快に暮らして、お金だけチャリンチャリンと入ってくる自分に変身するぞ、と思って独立しました。笑。自分のビジネスを軌道に乗せる苦労をしていく中で、独立して成功するためには『起業家の生き方』というものを受け入れることだなと思いました。
状況は常に変化するので、今は良くても来年は潰れるかもしれないし、安定して続く収入なんてものはない、この不安定さを受け入れられないなら会社員でいる方がいいと思います。受け入れられるならば楽しいですよ。
寄り添う、共感する
Q:AI時代に必要とされるニーズとは何だと思いますか?
いつのAI時代なのかによりますね。今は第3世代です。第4世代になれば、また全く変わっているはず。この今の第3世代のAIということで答えるならば、人にもモチベーションを与えられる仕事ですかね。
投資などは、あるルールにのっとってやれば勝つと言われてます。けれど、実際はほとんどの人が負けます。ルール通りにやらないのです。優秀なAIに従って投資したとします、現状が負けて負けてそして負けていったとしたら?いくらその先に勝つ確率が高かったとしても、今現在には負けが続いているその投資をあなたは続けられますか?
そんな時「大丈夫、やってみましょう!」と言ってあげれるのは人間だ思います。寄り添う、共感するといった感情のところを扱う仕事は残ると思っているんですよね。
まあ、経済のトレンドによるとは思いますけど。インフラならAIがはじきだした宣伝戦略にどんどんお金を使うでしょう。デフレだと霊的なものが売れます。広告費は増やさないけど、占いにはお金を払うとか。
第4世代になって、AIが人間の『感情』までも持つようになったなら、そんな仕事も無くなるでしょうが。
変化に適応していく
Q:河野さんはどんな美しい時代を(未来を)創って行きたいですか?
僕は、あんまり普段からマクロなことは考えないようにしているのです。興味がないのじゃなくて、手が届かないと思っているのが1つと。自分が創るというよりも、どんな時代になったとしても、幸せで豊かで美しいと思える自分ありたいと思うのです。時代に適応するってことですね。頭が固くなるのが一番怖いですね。不動産や、誰かや、日本にしがみつくような、何かに左右される生き方ではなく、変化に適応していく自分でありたいですね。
もう直ぐ50歳なのですが「僕じゃなくて若い子たちが次の時代を作るんじゃないの?」って思ってます。それがどんな時代かはわからないけれど、そこに自分が心地よく居られるといいな、若い子たちに頑張って欲しいです。
日本人を尊敬し、応援する
Q:海外に住む日本人にフォーカスしたのはどうしてですか?
もともと若いころから海外が好きだったんです。憧れていたのですが、当初の僕は日本での会社員という安全パイを選びました。なので、海外で生活するということだけでも大変なのに、そこでビジネスまでする日本人たちを尊敬しているんです。だから応援したかったんです。いろいろ刺激も受けるので、気づけることが多いですね。
それと、海外に住んでいる人と関わることで、片言の英語しか話せない僕でも近道通って世界と繋がれるんですよね。笑。
Q:座右の銘はありますか?
そうですねぇ、お客さんによく言っているのは『今すぐやれ、考えるな』ですね。
河野さん今日はどうもありがとうございました。
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【編集後記】
ビデオ電話でのインタビューをさせていただいた飯塚&石田です。河野さんは、人との出会いや繋がりをとても大切にされる方でした。ある程度のお金と時間に余裕がある人たちが繋がるからできることがある、という視点を興味深く受け止めました。16年間の会社員生活から独立して、試行錯誤を繰り返した末に今の仕事を軌道に乗せた、というご経験に勇気をもらえる人がたくさんいることと思います。どんな時代になっても楽しんで生きていけるように自分を変える、という発想も印象に残りました。
世界を飛び回る河野さんの、更なるご活躍を楽しみにしています。
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この記事はリライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人達”にも掲載されています。