「むかご」は自然薯(山芋)の脇芽
2020年最後の限定で提供した「むかごのバターライス」の
【むかご】は、ヤマイモのつる部に連なって生り、茎が肥大化した付け根にできる脇芽のことです。アミラーゼやアルギニンを多く含み、栄養価の高いことでも知られています。昔から山の栄養源として親しまれ、旬の時期(9月下旬〜11月中頃)に収穫されたものを炊き込みご飯にした「むかごめし」は季節を表すことばとしても使われます。
一般にはほぼ流通していないので現代の若い方は知らない方がほとんどだと思います。
味は、というと癖のある様にも感じる見た目とはうらはらに、山芋。いもを感じるホクホクした食感と風味。なので炊き込みご飯だけでなく様々な料理にも合います。
ただ大きさも細かく、収穫の手間と掃除など考えるとそれほど多く使うたいった感じではありません。
11月某日、向かった先はいつもの山。
山のエキスパート/店主の山菜採りのコーチと共に雨の中愛車のジムニーで出かけました。
雨も降っていたせいか11月はもうかなり冷え込んで厚着をしていても寒いです。
自然薯のつるを見つけると黙々と「むかご」を採ります。
うまく採らないと、ほんの少しの力が加わるだけでポロポロと落ちてしまうためコツが必要です。
自然薯の生えている場所によっては傾斜の強い崖の様なところがあり、そういった所は自然薯自体が掘りやすいところでもあります。
むかご採りに飽きてきた二人。
今回の目的はむかごですが
つるの生えている先を辿ると・・
まだ小さいですが、出てきました。「自然薯」。
サイズの大きいものを掘るのは大変な作業です。
山好きな二人はせっせと収穫しながら束の間の山の空気を楽しみました。
そして山のエキスパートは休む間も無く、そのまま「キノコ採り」
へと出かけて行ってしまいました・・・
僕はというと自宅へ帰り、すぐにとってきた「実」を水道で洗いながら身の回りに着く色々なものを掃除して綺麗にします。これも大変な作業。
そしてこれが今回の季節のご飯(少し時期がずれてしまいましたが)
「むかごのバターライス」になるのでした。
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