復帰直後のお熱欠勤
育休が明けて復帰した途端、子どもが体調を崩すというのは、よく聞く話である。私の知人には、復帰してすぐに子どもが二週間入院したという人もいた。
しかし、自分は大丈夫だろうと思っていた。子ども達は復帰直前に風邪をひいたばかりだったし、これでしばらくは……。と思ったら復帰4日目で保育園から呼び出しコール。しかも二人同時。保育園には前から通って慣れていたものの、やはり変化を敏感に感じていたのだなぁと思いながら、足早にお迎えに向かった。
復帰直後の欠勤は複雑だ
子どもが心配なのは勿論だが、仕事人としての気持ちもあって複雑だ。その複雑さはおおよそ次のようなものだろう。
自分が仕事をすることで、子どもに負担をかけてしまった……。という子どもに対する申し訳なさと、
1、復帰したばかりなのに(今までずっと休んでいたのに)、また休むことになって、申し訳ない。+職場の同僚はどう思うだろう。という罪悪感。
2、復帰してやっと感覚を取り戻しかけたのに、欠勤になってまた感覚が狂う。という焦燥感。
3、やはり、今までのように働くことはできないのだ。働き方は変わってしまうのだ。というショック。
という仕事に対する様々な気持ちがないまぜになっている。
そんな気持ちを抱きつつも、子どもとの時間がなかなか取れなくなると思っていた矢先におまけの育休のような休みがやってきて、ちょっと幸せだったりもするのだけれど……。
「マミートラックに乗りたい」はよくわかる
いわゆる「マミートラック」と呼ばれるような働き方をあえてしたい、という女性は少なからずいる。それは、育児にかける時間を増やせるというメリットだけでなく、最初から仕事のハードルを下げることによって、休むことにネガティブにならなくてすんだり、仕事の達成度が高くなりやすいから(同じ量頑張ったとしても、難しいタスクなら達成度は低いし、簡単なタスクなら達成度が高くなる)、不十分な成果のまま終わってしまったというストレスを抱えなくてすむようになる、ということもあるだろう。
罪悪感を持たずに働けるように
勿論、職場によってはこんな気持ちにならなくてすむはずだ。休むのはお互いさまだ、という空気があったり、リフレッシュ休暇を取得できたり、有給の消化率が高くて、皆休むことにそれほど抵抗がなかったりすれば大分休みやすくなる。他にも、ママ社員だけでなく、男性も育児や介護で休みを取ったりして、多くの人が家庭の事情で休むのは仕方がない、と理解してくれたりすると、休む時の気持ちも違ってくる。また、休む人が出てもフォローする人的余裕も不可欠だ。
今はそれほど多くはないだろうけれど、いつ誰が休んでも大丈夫な環境、誰もが休むことを前提に働いている状況は、これから絶対に必要なのではないだろうか。
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