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ブーゲンビリアの木の下で

ブーゲンビリア(Bougainvillea)は、南米のブラジル原産のつる性植物であり、世界中で観賞用として広く栽培されており、インドネシアをはじめ熱帯地域や温暖な地中海性気候で最もよく育ちます。

日光を好み、乾燥にも強いため、栽培が非常に容易で、インドネシアのTOL(高速道路)の中央分離帯の植え込みなど、排気ガスまみれの灼熱地獄の環境でも十分育ち、剪定することによって場所と用途に応じた形状に調整することができます。

ブーゲンビリアは日本でも有名なので、曲名や歌詞に登場することが多く、私が好きな曲で言うと『さよなら人類(たま)』や『夢喰い少女(米津玄師)』、新し目だと『Bougainvillea(ヘブンバーンズレッド)』などです。

ブーゲンビリアが日本の歌の歌詞でよく登場する理由として、美しい花の鮮やかな色彩がロマンティックなイメージを持っており、恋愛や切ない思い出を描写する意図があります。

またその存在感自体が南国を思わせる雰囲気を持っており、第二次大戦中の南方作戦でインドネシアに進駐した日本兵が、ブーゲンビリアの木の下で祖国を想うといった懐かしさや郷愁を誘う情景を連想させます。

我が家でも2鉢のブーゲンビリアを栽培していますが、枝や茎には鋭い棘があるので、物理的に人や動物の侵入を防ぐ有刺鉄線の役目を果たしています。