インドネシア人はキャッシュフローよりストックがお好き
うちの嫁はんのお母さん(要は義母=インドネシア語でmertua)は、10年ほど前から中部ジャワのSoloで自宅の敷地の裏にkos(下宿みたいなもの)を増築して運営しており、全部で20個ほどある部屋が常時満杯とのことです。
現在御年75歳、もともと公務員の年金受給者で、未経験からkosを作ってしかも入居者で満杯にして、引退後のキャッシュフローを得ているというのは、口で言うより凄いことだと思うのですが、うちの嫁はんにはその凄さがイマイチ理解できていない感じがしていました。
中部ジャワなのでジャカルタなどに比べて家賃は低いとはいえ、仮に50万ルピア/月と低く見積もっても、1か月で10jutaの粗利が出ていることになり、諸経費差し引き後に毎月7juta(7万円くらい)ほどの固定収入があることになります。
2024年5月現在のBCA銀行の1か月満期のDeposit(定期預金)の利子が2.5%なので、税引き後2%のROI(投資利益率Return On Investment)で計算しても、毎月7jutaの利子を享受するためには4.2miliyar(4,000万円強)の預金が必要になります。
大雑把ではありますが「君のお母さんは4,000万円の現預金を持っているのと同じなんだよ」と説明してもその凄さが伝わらないのは、インドネシア人の嫁はんにとっては『将来に渡って毎月入る7万円のフロー』の価値は、今ある4,000万円のストックに比べて圧倒的に価値は低く、比較の対象にすらなっていないからだと思います。