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アブハーから日帰りで行けるサウジアラビアの有名な観光地リジャール・アルマーとアスィール文化の紹介
サウジアラビアのアスィール州にある有名な観光地リジャール・アルマーのご紹介です。アブハーから45キロ程なので、アブハーの市内観光と合わせて日帰りで楽しむことが出来ます。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87661534/picture_pc_c26f4617e9fca5ff6ec995197db2c83d.jpeg?width=1200)
リジャール・アルマーの歴史
リジャール・アルマー(Rijal Almaa, رجال ألمع) はアスィール地方にある村の名前で、村には900年の歴史があり、村の中心部には石作りの建物の集合体があります。
これらは集合住宅でありながら歴史的に要塞としての役割も果たしていました。
現在では博物館となっていて、博物館への入場料は20サウジリヤルです。
元々リジャール・アルマーはイエメンとレバント地方(シリア、レバノン、ヨルダン、イスラエル辺り)の人がそれぞれイスラム教徒にとって聖地であるメッカとメディナに巡礼に来る際のちょうど良い通過地点であり、結果このエリアの貿易センターとしての役目を持つようになりました。
こちらはメッカで撮ったカーバ神殿の写真です。皆さんご存知かも知れませんが、カーバ神殿の絵文字があります🕋
![画像18](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87663202/picture_pc_5e1fadd5aa89926af2df5bc99eeffd37.jpeg?width=1200)
先ほど要塞でもあったことに触れましたが、リジャール・アルマーの歴史は結構戦いの連続なのですが、その中で19世紀初頭にあったオスマン・ワッハーブ戦争で有名です。
まず、サウジアラビア(第一次サウード王国)はこの戦争でオスマン帝国に負けています。
オスマントルコ(この方が呼び方がカッコいいので変えますね)は何とかアブハーやアルハミース(アブハーの隣の町で、SAPTCOの大きなバスステーションがあります)を占領することが出来ましたが、リジャール・アルマーで敗北しました。
結果、アスィールの部族はアラビア半島で初めて、オスマントルコから独立することに成功します。
その後もオスマントルコとはすったもんだありましたが、全て打ち負かし、決して大きな部族ではないのですが、「闘いにおける勇気と大胆さ、そして団結と独立の誇りにおいて、最も有名な部族」とも言われたそうです。
色々言いましたが、歴史に弱い人はリジャール・アルマーの男たちがカッコいいことだけ覚えておいてくれたらいいです。
博物館を見学
おそらく今準備中なのでしょうが、博物館内に説明書きなどがほぼなく、自分の妄想力で補いながらの見学となりました。
建物は7階建てまたは8階建てで、木製のカラフルな窓やドアが可愛いです。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87661839/picture_pc_06403839c8bd750b405084b00b74a5cd.jpeg?width=1200)
家と家がくっついていて、そのまま中を移動できる仕組みとなっています。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87661714/picture_pc_89d46cfbf2116eff73f4b5877fd1b30f.jpeg?width=1200)
アスィール地方の伝統衣装
こちらは博物館の中の展示品で、アスィール地方の女性の伝統的な衣装です。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87661707/picture_pc_806d4393c0989183f0f9dc79f21a1879.jpeg?width=1200)
欲しい方はアブハーのローカルマーケットで買うことが出来ます。
![画像11](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87662184/picture_pc_3b93ad98d062b9863231e9bf45006d6a.jpeg?width=1200)
色々アレンジが効いたものがありますが、こちらが伝統的なデザインです。
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87661929/picture_pc_24719c4e5dfbdcf1ff14ab9217ec535a.jpeg?width=1200)
このスカーフとセットで大体60〜70サウジリヤル位です。
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87661954/picture_pc_bce4a0c75466fb617d8c56ce2074eddb.jpeg?width=1200)
アスィール地方の伝統的な模様
また、部屋の内壁に見られる独特な模様ですが、「アル・カット(Al-Qatt Al-Asiri, قط عسيري)」と言います。ユネスコの無形文化遺産として登録されています。
![画像18](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87662721/picture_pc_5e7e15e45c3e7bc1a942fb48f3ffca18.png?width=1200)
アスィール地方の女性たちによってデザインされたもので、伝統的な建物のエントランスや壁、天井にデコレーションされています。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87661711/picture_pc_57268c12c8d36f6b36e9d7eecc70915e.jpeg?width=1200)
アブハーのレストランにあるアル・カットも可愛かったので写真を貼り付けておきます。
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87662258/picture_pc_c523e65def3c9598d5dbf985c4d2bae6.jpeg?width=1200)
こちらの記事で紹介しているアリーカを食べたお店で、偶然にもオーナーは友達の友達でした。
そう言えばサウディア(サウジアラビアの国営航空会社)にもらったマスクもアル・カットでした。他にも4種類の地方の模様がありますが、個人的にはアスィール地方のアル・カットが一番好きなので、勝手に当たりだと思いました(笑)
![画像16](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87662436/picture_pc_2a85feaecf13b487386939ec4fb81d09.jpeg?width=1200)
…しかし、アル・カットが南アフリカのンデベレ族の模様と似ていると思うのは私だけでしょうか?(後ろの方、ピンボケしてしまってごめんなさい)
![画像17](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87662611/picture_pc_4ed15f8515b592c885447e0519eb0908.jpeg?width=1200)
こちらは博物館側から見た景色で、向かい側はホテルの建設中でした。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87661718/picture_pc_40800c0f7cc23c9faff4754426d56533.jpeg?width=1200)
ホテルは見た感じほぼ完成していて、おそらくこのホテルから見た博物館全体はとても綺麗だと思ったので入れてもらおうとしましたが、営業しておられませんでした(笑)
![画像13](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87662296/picture_pc_d994b6a4a7828cee4a3b1bc5eee060c3.jpeg?width=1200)
サウジアラビア政府は観光に力を入れていて、今度来た時にはこのようなの壊れかかっている部分は完全に修築されていそうです。
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87662384/picture_pc_24cc98ac866cb6ae08e21d4cdd11d5e9.jpeg?width=1200)
博物館の中には牢獄や拷問に使われたような部屋や器具もあり、ちょっと怖かったです。
しかも博物館に改築する際に壁をカラフルに色塗りしたのか、それとも元々この模様で途中から監禁する用途で使い出したのかわかりませんが、壁が原色のアル・カットだったのでサイケでますます震えました(笑)
![画像15](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87662391/picture_pc_b5347a2e1e985b36d9762c5324c10aba.jpeg?width=1200)
リジャール・アルマーは近くからだと写真を撮るのが難しいです。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87661694/picture_pc_15caf51b36bf3c6ab0701b06dad4af4b.jpeg?width=1200)
アブハーからリジャール・アルマーへの行き方
アブハーを起点に行く場合、ツアーに参加する以外は公共交通機関がないためタクシーで行くしか方法がないと思います。
アブハーから車で大体45分位で、UberかCareemという配車アプリが使えます。
サウジ国内旅行の移動手段についてはまた別の記事でまとめたいと思います☆
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