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君の幸せ 君が幸せ 君と幸せ
今、北海道で『才能を開く根っこを育てる「反射の統合」と「ネガティブ感情のリリース」』研修を招致したくて動いている。6月を予定しているのだけれど、同じく6月に開催要望のあった福岡が早々に決まって、正直意気消沈している。
まぁ、人と比べてもしょうがない。どうして研修を招致しようと思っているのか、自分の気持ちを整理しがてら経過を書いておこうと思う。
根っこ研修のことを梅田幸子さんのブログで知ったのは2018年。仕事で行き詰まっている時だった。
私は看護師をしているけれど、学生時代から「この仕事は性分に合わないな・・・」と思っていた。業務内容の厳しさもさる事ながら、病院の空気が重くのしかかってくる感覚がどうも好きになれない。ただのワガママと思われるかもしれないが、あの不幸と呪いと絶望をぐつぐつ煮出して出汁をとったような空気の中にいると、勝手に身体がすくんでしまう。仮に普段の固める反射活性度を10段階の5だとすると、病院の中に入るだけで一気に84までアップする感じ。メモリーが振り切れとるがな。
出汁がもたらす重力に耐えてトム・クルーズのように病院のなかを華麗に飛行したかったが、あえなくリタイアした。なんとか採血できる程度の技術しか身についてなかった。
これは新卒で入職した時よりもはるかに統合が進んでいたはずの去年も変わらなかったので、病院とはどうにも相性が悪いんだと思う。そこにいるだけで自分の良さが発揮できないのだからしょうがない。
患者と受診するときや、利用者の付き添いなら大丈夫なんだけどなー。
話をもとに戻す。
最初に勤めた病院を辞めてから、施設で働いている。
施設も色々あって、車椅子や寝たきりの人を対象としている施設もあれば、身の回りのことは自立しているがお金と身寄りがいない人を対象にしている施設もある。私の施設看護は、後者からスタートした。
そこでの看護の仕事は世の中の人が想像する看護とは程遠く、通院の付き添いと複数の病院からもらってくる人のお薬管理が主な業務。たまに手に負えない処置があるときは「こんな簡単な処置もできないの?」と外来で失笑を買いつつ、病院で対応してもらう。なので採血がなんとかできる程度のポンコツ看護師でも十分務まる。
でも、そうもいかなくなった。
常時介助を必要としている車椅子や寝たきりの人を対象にしている施設へ異動したのだ。
そこでは採血以外にも、胃ろうの人に栄養を注入する、お尻などにできた皮むけの処置、ストーマを造設している人のパウチ交換、尿道カテーテルの交換、インスリン注射もある。嘱託医が変わったら点滴の指示がでたり、末期がんの人の麻薬パッチの交換も増えた。
おまけに、ほとんどの人が認知症で会話があまりできない。症状があるかないかわかりにくい。気づいたら息が止まっていたこともある。
そして、看取りをしているから毎月のように人が亡くなる。
なんとか採血ができる程度のポンコツ看護師には荷が重い。
先輩も同僚も優しくて、私が初めての処置の時は一緒に見て教えてくれる。
わからないことがあれば相談に乗ってくれた。
それでも、私のできなさで周りの足をひっぱっているんじゃないかと思うと、気が塞いだ。
どんどん、病院のような感じなる施設で、向いてないとわかっていることをするのは辛い。
でも、みんなそうやって生きている。食べていくために諦めてこの先もずっとこの仕事をしていくしかないんだろうな・・・と思っていた。
もう、いっぱいいっぱいだった。
そんな時に幸子さんのブログを読んだんだ。「魂が喜ぶ天職を生きよう」というメッセージがズバーンと目に入って、目が覚める思いだった。それ、ずっと望んでいたことじゃん!
ねぇ、アンパンマン。「何が君の幸せ」「何をして喜ぶ」それがわからないのは本当に嫌だね。
招致活動のメンバーはそれぞれ得意分野というか関心分野が違うのだけど、私は自分のキャリアに行き詰まりを感じて自信をなくしている人に『反射の統合』という視点を届けたい。
一見なんの関係もないように思えるけれど、電話で話を聞きながらメモをとると字が乱れて読みにくいのは反射を統合すると読める字を書けるようになってくるし、メモを見ながらホワイトボードに書き込むときに何度も手元を見返してしまうことも反射を統合するとなくなってくる。ドクターに症状を正確に報告できるようにもなってくるし、そもそもドクターへの苦手意識が減ってくる。
日常の「困り事」とも言えない、指先のささくれのようにささいで、小さく「いやだな」と感じていることがなくなっていくと、自分に自信が持てるようになる。それが嬉しい。
この喜びを味わって欲しいなぁって思う。
アンパンマン、私の幸せは「君の幸せ」がわかって「君が幸せ」で「君と幸せ」になることみたいだ。
2019年の3月帯広での根っこ研修は4人だったけれど、今回は26人満席を目指してます。
あの時は一人でアワアワしながら告知してて自分の非力さにガックリきたけれど、今は他にも同じ方向を向いている人がいる。それは大きな変化。心強い。
6月、札幌で会いましょう。
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