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人を「惹きつける言葉」と「遠ざける言葉」

コミュニティのメンバー募集:遠ざける言葉と惹きつける言葉

コミュニティのメンバー募集において、使う言葉は加入希望者の印象を大きく左右します。知らず知らずのうちに、加入を検討していた人を遠ざけてしまう表現を使っている場合もあります。一方で、魅力的な言葉を選べば、より多くの人を惹きつけることが可能です。

この記事では、避けた方が良い言葉人を惹きつける言葉を具体例とともにご紹介します。


人を遠ざけてしまう言葉

①「常識のある人」

この言葉には注意が必要です。
「常識」は人それぞれ異なり、育った環境や文化によって構築されるものです。はたして「コミュニティは魅力的だが私は常識がないから加入しない」と判断する人がいるでしょうか。

逆に「自分の常識がコミュニティに合わないかもしれない」と不安を感じさせる可能性が高く、私自身も具体性のない「常識」が求められるコミュニティには加入したくありません。

この言葉を使うことは効果がないどころか、逆効果にさえなり得ます。この言葉よりも、具体的な行動指針を説明するようにしましょう。

②「協調性がある人」

この言葉は、「コミュニケーション能力が高い人」などの意味で使われることもありますが、特に初めて参加する人にとっては、明らかになっていないコミュニティの雰囲気に「合わせなければいけない」という圧力を感じる言葉でもあります。

厚生労働省の採用選考の令和6年度資料にも「協調性・社会的常識・マナー」という言葉は抽象的なため、もう一歩掘り下げて具体化し、応募者に対して明確化することが大切と解説されています。

厚生労働省「採用選考自主点検資料 令和6年度版」

③「根性」

スポーツ系のコミュニティで特に見かける表現ですが、この言葉は「暴力的な指導」や「理不尽な厳しさ」を連想させてしまいます。
もし「継続力」を伝えたい場合は、具体的に「長く続けられる人」などの言葉に置き換えた方が良いでしょう。


グレーゾーンの言葉

「アットホーム」

「アットホーム」という言葉は、本来「談笑・くつろいだ雰囲気」を表現するポジティブな言葉です。しかし、昨今ではブラック企業の募集文句の代名詞となってしまっていることで、ネガティブな印象を持たれる可能性があります。

例えば、頻繁な飲み会や休日のイベント強制参加を「アットホーム」と表現するケースです。

ただし、私はこの言葉を本来の意味で利用しており、今のところ応募者が減少しておらず、内外部ともに指摘がないためグレーゾーンとしました。


人を惹きつける言葉

①「つながり」

コミュニティの本質を表す言葉です。「出会い」という言葉は恋愛を連想させるため違和感を持つことがあるのに対し、「つながり」は新しい関係を築きたいと考えている人々に響き納得されやすい言葉です。

②「はじまり」

新しい一歩を踏み出すことを連想させる言葉です。
多くの人は、日常生活とは異なる新しい体験や人間関係を求めてコミュニティに参加します。「はじめる」「はじまる」といった優しい響きの平仮名表記は、親しみやすさを感じさせ、加入希望者の背中を押してくれるでしょう。


まとめ

コミュニティの募集記事では、言葉の選び方が与える印象はとても大きいです。曖昧な言葉や誤解を生む表現は避け、具体的で安心感を与える言葉を選ぶことで、多くの人にコミュニティの魅力を伝えてください。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました✨
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