1年経つまえに思うこと
正直、この人とは恋人と言うより家族に近い存在だと、そう思うことでどこかで都合のいいように片付けていた気がします。
世間は「男友達といる方が楽でいい」という女性は自称サバサバ女の着ぐるみを着た厄介女と言いますが
この時の私は、ただ女性特有のマウント合戦やテンション感に心底疲弊していて、何も気にせず自分のツボで爆笑させてくれて、私のボケも全て拾って反応してくれて、朝方まで公園でヘトヘトになるまで遊んでくれる、何にも無理しなくていい、すっぴんパジャマで喜んでくれるようなそんなあなたに癒されていました。
あなたは最初から好意をもっていたと言うけど、私はその時の楽しさに夢中で、あなたの心情に全く向き合ってなかった。こんなに楽しいならこれでいいじゃないか!という身勝手極まりない感覚で、振り回してしまっていた時があったと思う。これはあなたがあまりにも優しくて、自分のことを何も話さない性格だったからっていうのもあるかな。
ドライブの帰り、長い沈黙、私はただあなたが眠いんだと、そう思っていたけど、実は告白をする覚悟を決めていた。
告白をされた私は、分かっていたような、でもずっと頭のどこかで逃げていた局面に立たされて、
向き合うしかないんだと、覚悟を決めた。
もう友達ではいられない。
恋人らしく振る舞わないといけない?
可愛くい続けないといけない?
もうあんなに大きな声で笑えない?
ドキドキできるかな?
そう思っていた。友達でいたいと思っていたから。
あれから私は戻れない選択をして、もうすぐ一年が経つ。
幼少期から今日までの選択を後悔する日々だけど、
これだけは素晴らしい選択をしたと自分を評したい。
友達のままではいけなかった。
一年経つまえに、振り返る。
今、思うことがいっぱいある。
あなたは悲しい日々をあなたの力で乗り越えて、
大きく深い愛情でわたしを包んでいる。
あの日よりも自分らしく居てくれて、
あの日よりも自分のことを教えてくれる。
笑顔が暖かくて優しくて可愛くて愛しい。
心から愛しい。あいたい。
信じられないけど、あなたじゃない未来は
受け入れられない。
もしあの時、あなたが勇気を出してくれていなかったら。
私の身勝手な言動であなたを傷つけて、あなたをなくして、今もひとりでここにこの日の後悔を吐くだろう。