ばっど

脳のトレーニングのために書評的なことを書き始めた50過ぎのおじさんです。 記憶力の衰えが著しく、人の名前と漢字が特にキケンな領域に入ってます。 リターンライダー。 星景写真を撮ったりレースを観に行くためにキャンプしたりもします。

ばっど

脳のトレーニングのために書評的なことを書き始めた50過ぎのおじさんです。 記憶力の衰えが著しく、人の名前と漢字が特にキケンな領域に入ってます。 リターンライダー。 星景写真を撮ったりレースを観に行くためにキャンプしたりもします。

最近の記事

JAF鈴鹿グランプリ 渋滞がキライでケチなおじさんのレース観戦

五十路のおじさん、ばっどです。 レースがライブで見たい。どうせ見るならお得に。 JAF会員で土日ダブルヘッダー。ケチなおじさんはこのイベントに飛びついた。 火曜日まで鈴鹿のファミリーキャンプを予約していたが天気を見ていったんキャンセル。が、水曜から予報が好転したため、車中泊に切り替えである。 11月9日土曜。 浜松の自宅を5時前に出発。7時ごろサーキットのゲートに着くと若干の車列。10分くらい並んで入ることができた。 ヘアピン経由スプーンまで行って、SF走行前に持参の缶ビ

    • 長めの呟き 裏金という言葉がカルい

      五十路のおじさん、ばっどです。 もう選挙も終わって、あまつさえ首班指名まで終わっちゃったけど。 裏金問題。 行為がダメか良いか、違法かそうでないかという論が多いのだが。 自分も今までようわかってなかったのだが。 根幹は、政治資金規正法が禁ずるところの政治家個人への献金に限りな~く近いからアカン、ということがあまり報道されなんだのは残念である。 政治家個人(の政治団体)が集める→支部に収める→個人(の政治団体)に戻す。 帳面につけたらOKいうのはテクニカルにはそうかもしれ

      • 書評 アウシュヴィッツの小さな厩番 分断が進む世界で

        五十路のおじさん、ばっどです。 アウシュヴィッツの小さな厩番 ヘンリー・オースター デクスター・フォード 大沢 章子 訳 少年時代に収監されたアウシュヴィッツから生還し、幸運にも米国の親族に引き取られ、検眼士としての職責も全うされこの世を去った、オースター氏。 彼の検眼店の顧客だったフォード氏が、あることに気づいたことで、この作品が世に出ることとなる。 簡潔に言ってしまえば、ユダヤ人種のドイツ国民だった著者の、物心ついてから大学に入るくらいまでの来歴、自伝である。 が、

        • いつまでもおいしく食べていたい #いい歯のために

          歯科医の定期診察を受けるようにしたのはいつからだろう? いま54歳。かれこれ10年くらいか? 浜松市。近所のT歯科。 通い始めた時から、口腔衛生にはいささかうるさい先生だった。 バイオフィルムなんて言葉を聞いたのもずいぶん前の話。 歯間のフロスによるクリーニングや、部分磨き用歯ブラシをしつこく(失礼)勧めてくれ、なかなか習慣化しなかったが、今となってはやってないと気持ちが悪いところまできた。(フロスはサボりがちだが…) マウスガード(いわゆるマウスピース)もT先生の勧め

          書評 あなたに褒められたくて 不器用、ですから

          五十路のおじさん、ばっどです。 あなたに褒められたくて 高倉 健 すでに没後10年。 ザ・映画スターという感が強い高倉健氏のエッセイ集。 この本の凄いところ。 言葉遣い。すごい、丁寧なんですよ。 ぞんざいさが微塵も感じられない。 書いてある内容は一部、相当に「ヤンチャ」だったりもします。 今やって明らかになったら問題になっちゃうようなこともありますが。 それでもなんというか、品がある。ちがうな。 真面目、か。 何もごまかさないし、人をぞんざいに扱わない。 そういう雰

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          書評 望郷の道 考えずに感じる圧倒のサーガ!

          望郷の道 (上・下) 北方謙三 台湾で製菓業を起こしたという、著者の曽祖父夫婦をモチーフとした一代記。 物語は著者の故郷でもある佐賀から始まりますが、ある事情で台湾に舞台を移し、彼の地で生業を変えながら、圧倒的な熱量のサーガを展開します。 主人公は、藤(旧姓 小添)正太。 佐賀で水運業や賭場をやっている大店小添家の五男坊。 自分を持て余し気味。 この男がもう一人の主人公、藤瑠瑋と出会うことで、商才やその他諸々を覚醒させていくのが序盤の流れ。 瑠瑋は女だてらに親の賭場を継

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          書評 今夜すべてのバーで 超奇人作家の(おそらく)最高傑作

          五十路のおじさん、ばっどです。 今夜すべてのバーで 中島らも 「僕に踏まれた~」を引っ張り出した以上、この本は無視できません。 ざっくりいうと作者本人のアルコール依存による入院体験をもとに書かれた、「アル中小説」。 初期の作品だが、結局これを超える小説作品は出なかったような気がする。それなりに著者の新作は、出るたびに読んでいたはずだけど。 主人公、小島容(いるる)は35歳の作家。 若き日には無頼を重ね、長年の過剰飲酒は連続飲酒となり、ついに体(肝臓)が悲鳴をあげ、入院

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          書評 クラッシュ 絶望を希望に変える瞬間(とき) モータースポーツ+医療

          五十路のおじさん、ばっどです。 クラッシュ 絶望を希望に変える瞬間(とき) 太田哲也 1998年5月3日の全日本GT選手権が開催された富士スピードウェイ。 強雨の中のローリングスタートで、その事故は起きた。 この事故で火災を起こした車両をドライブしていたのが本書の著者、太田哲也氏。 燃え盛る車両のなか、救出まで1分以上(救助したのはオフィシャルではなく、他のレースドライバー)。 ドクター曰く「ニキ・ラウダの10倍」という重度の熱傷を負った太田氏。彼が一定の回復をみ見るま

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          書評 破滅 ー 梅川昭美の三十年 何故か惹きつけられる凶悪犯罪の記録・・・

          五十路のおじさん、ばっどです。 破滅 ー 梅川昭美の三十年 毎日新聞社会部編 昭和54年1月26日。 令和の今をもってしても、その異常さは未曽有といえる凶悪犯罪が発生した。三菱銀行北畠支店 猟銃強盗人質事件。 現金の強奪に失敗した犯人の梅川昭美は、駆け付けた警官のうち1名を所持していた標的射撃用散弾銃で射殺。 行員、来店客40名を人質に42時間にわたり立て籠もり、うち4名意を死に至らしめたのみならず、ちょっと書くのも憚られるような猟奇的な残虐行為を人質に対し働く。 最終

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          書評 僕に踏まれた町と僕が踏まれた町 異色すぎる青春の道標!

          五十路のおじさん、ばっどです。 僕に踏まれた町と僕が踏まれた町 中島らも すでに鬼籍に入られた、兵庫は尼崎出身の超異色作家?の新聞連載エッセイの書籍化です。 新聞連載期間は87年3月~88年12月。 当時実家か購読していた朝日新聞の播但版のローカル別刷り版に連載されており、当時高校2~3年生だったばっどには刺激的な内容で、毎週楽しみにしていた。 89年6月に書籍化され、購入して手元にあるのは20刷(93年2月)なので、社会人になってからわざわざ買ったと思われる。 衝撃的

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          書評 兵士に聞け 防衛問題はヒトゴトか?

          五十路のおじさん、ばっどです。 兵士に聞け 杉山隆男 ノンフィクション作家である著者のライフワークともいえるシリーズの初刊。超あっさり言ってしまえば自衛隊の密着取材記。 刊行時期の地政学的な安全保障上の問題と自衛隊とのかかわりや、隊が内包する問題を大きなテーマとしながら、紙幅の多くが取材対象者である隊員のパーソナリティや来歴、彼らの身の回りで起こる出来事に割かれているのがポイントです。 キャラクターがわかる個人が、こういう形で防衛問題にかかわっているとことが示されること

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          書評 アルプス席の母 最強コンテンツとしての高校野球

          五十路のおじさん、ばっどです。 アルプス席の母 早見和真 珍しく最新のベストセラー。 高校野球児とその母親の約3年間のストーリー。 内容としては熱闘甲子園的な部分と、ああいうメディアでは絶対に出てこない「業界事情」を絶妙に織り込みながらも、爽快な読後感をもたらす親子の成長記で、間違いなく面白い。 時系列を巧みに操ることで、読み終わりにやられたな~と思わせる著者の巧者ぶりも好印象です。 お話が成立するベースは、日本における「最強コンテンツとしての高校野球」の存在。 選手

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          読書の処方箋 自分探しに効く パシヨン 川越宗一 その2

          五十路のおじさん、ばっどです。 パシヨン 川越宗一 書評リンク 処方箋リンク1 いやしかし、このお話が連載されていた時、本当に毎朝新聞が楽しみで。 本当に面白いので読んでない方は是非読んで頂きたい。 なので3回目。 どんなお話かは、書評リンクをご参照ください。 お話の柱の一つは主人公マンショの成長譚と変わらなさぶり。 必死に考える、生きていくには必死に考えざるを得ない。 その結果得られるのは、成長というより、「気付き」。 考えた末であったり、人に言われたことを思い出した

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          書評 梟の城 Fxxk! 司馬史観

          五十路のおじさん、ばっどです。 梟の城 司馬遼太郎 司馬遼太郎。という名を聞いて、読書好きの皆様はどんな印象を持たれるか?歴史に一家言あって、日本史を俯瞰的かつ聡明に見通した史家・・・みたいとちゃいますかね? 個人的には、そうではない。 つまるところエンタメ作家なんちゃうん?というのが、ばっどの司馬センセイ評。なぜなら、ばっどが読んだ司馬作品はこれだけ!!だからです。 竜馬がゆく?坂の上の雲?燃えよ剣??知らんがな。 梟の城は何といっても直木賞作品。 秀吉暗殺を目論む

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          書評 F1グランプリボーイズ F1ブームの曙、当時現役F1メカ異色のエッセイ

          五十路のおじさん、ばっどです。 F1グランプリボーイズ 1~4巻 津川哲夫 なんと1970年代からF1のメカニックとして世界に飛び込み、メカ引退後の今も解説などでなお馴染みの津川さんのエッセイ集。 いまでも昭和な雰囲気を残しつつ今も続く自動車雑誌、「ベストカー」の連載。80年代後半~メカを引退した90年までのお話です。 87年から鈴鹿でF1レースが開催され、88年には故エヤトン・セナが劇的な戴冠をし、フジテレビや昭和シェル石油のプロモーションもあり、F1ブーム、セナブー

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          読書の処方箋 子供の成長をどう見守るか? パシヨン 川越宗一

          五十路のおじさん、ばっどです。 誰かに自分が気に入った本を読んで欲しい。と思って書き始めた書評であるが、新聞の書評欄でもなく、出版社のおすすめでもない。 誰が気が付くねん? もう少し当初の志を強めた内容とすべく、「処方箋」として、一度紹介した本を具体的に役立つカタチで紹介してみます。 書評ではでっっきるだけネタバレを避けましたが、ここでは若干のネタバレを含みます。 パシヨン 川越宗一 書評リンク 概要は書評をご覧いただくとして。 このお話は主人公、長じて宣教師となる小

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