そろそろ正しい日本語を覚えたい
私はドイツとアメリカの帰国子女です。
親の仕事の都合でドイツは1歳半年から4年間、アメリカは7歳から2年半年間住んでいました。
子供の頃は、帰国子女だと分かるなり周りから、
「すごーい!なにか話してみてよ!」
と、よく言われました。
これ帰国子女あるあるだと思います。
おそらく多くの帰国子女は聞き飽きているので、嫌な顔をするのではないでしょうか。
では、逆になんて言われたいのでしょうかね。
私個人として一番言われたかった言葉は、
「そうなんだね。文化の違いとか大変だったでしょ。」
かもしれません笑
文化の違いについてのエピソードは他の記事にありますので、気になったら読んでみてください ↓
ドイツに住んでいる時は現地の幼稚園に通っていたため、当然ながら日本語を聴く機会は自宅にいる時だけでした。
ビデオテープに録画されていたNHKの「ひょっこりひょうたん島」を無限に観ることが私の楽しみであり、日本語と触れ合う機会でした。
朝起きて、「ひょっこりひょうたん島」
幼稚園から帰ってきて、「ひょっこりひょうたん島」
休日も、「ひょっこりひょうたん島」
ある特定の話しか録画していませんので、毎回海賊に襲われ続けます。
でもずーっと観てました。
日本語に触れ合うというよりも、単純に「ひょっこりひょうたん島」の面白さに取り憑かれていたのかもしれません。
ここでどんな現象が起きるのか。
それは、
知っている日本語が「ひょっこりひょうたん島」メインになる
ということです。
後に、ドイツから帰国し、アメリカに行くまでの数年間だけ日本に住むことになりますが、その間はクレヨンしんちゃんから影響を受けるなど、さまざまな日本語を覚えていきました。
が、ドイツは「ひょっこりひょうたん島」メインでやらさせていただきました。
2〜3歳頃が言語理解の土台を作る上で大事な時期だそうです。
おそらくですが、これが起因となり、土台が不安定な状態で日本語を覚えてしまう癖ができてしまったと考えています。
ただし、私も諦めたわけではありません。
常日頃、正しい日本語を覚えるためにある取り組みを開始しました。
それは、
言い間違い語録をとる
ことです。
携帯に言い間違えた日本語をメモしておき、意識しながら生活することで改善を目指すことにしました。
結果、
1年で50件を超えてしました
ですが、良かった面もあります。
元気のなかった会社の後輩に、すべての語録を送ったところ、とても感謝されました。
悩みが吹っ飛ぶほど読んでいて楽しかったそうです。
本日はそんな語録のうちから3つだけご紹介したいと思います。
お色気直し
友人の披露宴に招待いただいた時のお話です。
ディズニーの「美女と野獣」をコンセプトとした結婚式で、新婦は螺旋階段の上から降り、新郎は花束を持って下から登り、新婦に花束を贈るというシーンもあって、とても素敵な結婚式でした。
しかし、私は新婦の中座の際に、隣にいた友人に「お色気直し」と誤って発言してしまいました。
友人は危うく、ワインを吹き出しそうになっていましたが、なんとか堪えてくれました。
言葉は凶器にもなり得ますので注意が必要です。スーツは高いですから。
ちなみにですが、googleで「お色気直し」を検索すると、「もしかして:お色直し」とヒントが出てきます。
全身GODIVAのコーデで決めてくるとかね
チョコレートが溶けたコーデなんでしょうか。
そんな格好でデートに向かったら間違いなく振られそうです。
今回のケースは友人に気づいてもらえましたが、指摘されないことも多々あります。
理由は簡単です。
私が本気で勘違いをしているので真顔で話すのと、日常会話のペースで0.5秒もかけずに会話のキャッチボールをするからです。
2人で会話する時よりも、3人以上のほうが冷静に会話を聞いている役の人がいるので指摘をされやすい傾向にあります。
隠密
忍者ですね。
先輩を君主と間違えているのでしょうか。
言い間違いを指摘した後、しばらく先輩社員は過呼吸になってらっしゃいました。
申し訳ない。いつも本気で正しいと思って発言してるんです。
いかがでしたでしょうか。
成果報告ですが、
「お色気直し」と「隠密」は今のところ改善できております!
「GODIVA」という単語は私の生活では使うタイミングがなく、改善できているかを確認できていません。
しかし、2つは改善できているので、努力が実を結んでいると言えるのではないでしょうか。
今後も、日本語改善を目標に言い間違い日本語をご紹介していきたいと思います。