「どんな洋服を買っていいかわからない時は導いてあげよう」
お客様の導線が必要なお店は服屋さんだったり、他のお店でも意図的に売場に反映されている所がいくつもあります。
導線とはどういうものか?
それはお客様が商品を見て歩く道筋をお店側で誘導していくことです。
例えば遊園地のお化け屋敷などはスタートからゴールまで矢印が書いてあったり、行く先の道が1つしかなかったりすることで、お客様をゴールまで導きながら恐怖点をその時々に作っていきます。
お化け屋敷も導線などを計算されて作られているので、怖さが増すような作りにするために工夫されています。
このように場所ごとで導線というものは必要になりますし、お店側で導くことで商品の見せ方を計算して工夫することができます。
洋服屋さんではどういう風に導線を決めるのかというと?
まずは先ほど言ったように商品をより魅力的に見せるために行います。
それ以外でもお店の商品を全て見てもらうためにお店の奥に入ってもらえるような作りになっています。
洋服屋さんに入る時にもともと決まった商品を買うために入店するお客様はほとんどはその商品に一直線に向かいます。
まだ買う商品が決まっていないお客様の場合は、気に入る商品があるかどうかをいろんな商品を見ながら入口から順に歩いていきます。
このように商品が決まっていないお客様に向けて導線はより効果を発揮します。
お客様のお気に入り商品が決まっていないので、お店側は気に入ってもらう商品を見つけてもらう確率を上げる必要があります。
まだお客様の好みを何も知らない状態でお気に入り商品を提案する方法には接客もありますが、入店後すぐに話しかけてしまうとだいたいは販売員に距離を置かれてしまい、その後の接客も難しくなるので、ひとまず「観察」する必要があります。
この「観察」段階で導線上にどういった商品を置き、どういう道筋で商品を提案しているかでその後の接客も楽になり、お気に入り商品を見つけてもらえる確率も高くなります。
商品をすべて見せることで、その中に一つでもお気に入り商品があれば購入してもらえるかもしれませんし、より魅力的に見せれたら購入に繋がります。
導線の決め方、導き方はお店によって変わりますが、細かい所までを計算することでお店を歩きやすくしたり、商品をよりよく見せることができます。
家族向けのお店だったり子供服店ではベビーカーが通れるスペースを確保すること、目線がいく位置、子供にサイズを合わせてみるときに必要な鏡の位置など多くのことを導線上に配置する必要があります。
このように気遣いを持って決める導線や商品配置もあれば、その他にも商品を魅力的に見せる販売配置など戦略は多くあります。
お客様側で入る時にもどういう商品が人気があって、どういうものが売れているのかの参考にもなるので、気にしてみると面白いかもしれません。
お店に入って、自分がつい足を止めて商品を見ている時には導線に導かれてその商品を見ている可能性があります。
その商品は人気があったり、トレンドの商品だったりしますので、お店に入った時にはぜひ参考にしてみて下さい。
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