見出し画像

わたし的「ものの見方」

情報が無限に手に入れられる時代、
「ものの見方」が非常に大事になっていくだろうなと思う。

「何かを知っている」ことよりも、
「事象をどう見つめ、価値観に結びつけるか」ができることで
人生の幸福度合いがガクッと変わる。

鍼灸師的にいうと
「患者さんのものの見方を変えられるかどうか」が治療の一筋になる。


例えば、出産が怖くてしょうがない妊婦さんがいたとする。

わたし的に言えば、命の危険もある作業でもあるのだけれど
その命の歴史の中で
出産は怖いものだということだけでなく
尊くて、気持ちよくて、充実感の感じられるもの
(そういったホルモンがドバドバ出るはずの出来事)
だからこそ、
はぐくまれ、繁栄してきたのであって

ただ目に見える部分
出るはずのない大きさのものが
小さい穴から内臓を伴って出てくる作業
だけを見ていたら、リスクがあって怖いものでしかなかったから
卵とかもっと小さな状態で産むシステムにしたはずなのだ。

わざわざお腹の中で育てた理由があるのだ。


人と繋がること、大切に思うことなどの
「感情」を大切にしてきたからだと思うのだ。

他にも犬などのように感情を大切にしてきた生き物はいるけれど
自分たちの意思を伝えるために
ここまで言語を発達させて
他者への理解を深めたり、知識を共有したりして
発達してきた生き物は他にはいない。

そうして時間をかけて作られた人体のシステムが
東洋医学には「心身一如」だったり「整体観」として載っている。

ホルモンバランスがおかしくて、薬を飲んだら補充はされるかもしれないが
人間は感情のバランスでホルモンを出したり引っ込めたりする作用がある。

身体に起きているストーリー
それらを丁寧に読み解いて鍼をする、のが一流の技なのだと思う。

つれづれと。2025.2.4

Backstage鍼灸院 いとう

いいなと思ったら応援しよう!