①DJ日記
かれこれ20年位Backmaと名乗って細々とDJをやっている。やっている人に比べるとやっていないが、まぁ細々とやっている。
DJを始めたきっかけはブランキージェットシティーの解散だと思う。
当時突然の解散に途方に暮れていた僕は、友達の車でUSのHIPHOPに出会った。それまでも日本のHIPHOPを聴いたりはしていたが(ブッダ、シャカ、ギドラ、スチャ、エムシーエーティー)
そのタイミングでUSのHIPHOPの沼にズッポシ嵌まった。ターンテーブルもゲットした。
それからはレコードを買い漁る日々で小樽に住んでいたけど、シスコと平岸の文教堂を週一でチェックしないとブツブツが出る感じになり、常にソワソワしていた。
そんな折イラク戦争が起こったので、音楽マニアの友人とイベントを開いて金を集めて恵まれない人に送る事にした。
DJもやりたかったし、お金を集めて送りたかったので一石二鳥のイベントだった。
「love movement」と言うイベント名はアトライブのアルバムからいただいた。
今は亡きフロールカフェと言うクラブで何度かやった。第1回をやっている時フラッといしだ壱成が現れてグヘェとなった。あれは今でも謎だ。
そんなこんなでDJの日々を過ごしていた。
所が、HIPHOPが好きすぎて聴きすぎて段々と好みがマニアックになっていき、フロアと距離を感じる様になってしまった。自分の部屋では聴かない曲(ネリーとケリーローランドだったかな)をクラブで掛けた時、フロアは盛り上がったのだが自分がまるで嘘をついている様な気持ちになりDJをやめたくなった。
あーあと思いながらインストのHIPHOPやエレクトロニカやポストロックを漁る日々。そんなある日、なんの因果かそのタイミングで当時HIPHOPのハコの代表格とも言えるお店で回させてもらえる事になった。そこで嘘はつきたくなかったので、いいだけインストのHIPHOPやエレクトロニカやポストロックを掛けてすっきりして本当にやめようと思った。
その時「本当もういいわ」と思ったのだが、そこからずっと細々と続けている。
今でもディグもミックスも楽しくてしょうがない。「もっと上手くなりたいなぁ」といつも思って部屋で練習している。と言うか遊んでいる。