私が今、生駒市で「月島雫」並みの青春ができている5つの理由
昨日、生駒市で2月16日に行うオンライン修学旅行の詳細がリリースされた。
今、私が生駒市の教育指導課教育改革担当として、全力で青春しているプロジェクトだ。
青春レベルは、もう月島雫。
あの「耳をすませば」の月島雫なのだよ。
10代と並んで青春グランプリのファイナリストになれる勢い。
なぜ、私は今、こんなにも青春をできているのか?その理由を考えてみた。
①全く違うフィールドの人たちがチームになっていく
今回は広島市五日市小学校、博報堂生活総合研究所、オタフクソース、広島電鉄、okeikojapan宮島、あすか野小学校の先生、6年生達、大分大学の研究者、お好み焼きみっちゃん(生駒市のお店)、Orbis Investments日本法人代表取締役社長 時国司さん、学校図書の司書さん、音楽の先生、地域の大学生、地域のデザイナー、生駒市教育指導課・広報広聴課など。
多種多様なメンバーがかかわって、みんなが新しい修学旅行にチャレンジしている。
例えるなら「サッカー選手、ソムリエ、あやとり名人、動画編集者、日本野鳥の会」が集まって、福笑いを完成させるミッションに取り組む、みたいな。
カオスすぎて、私はたまらなく楽しい。
異なる人々との出会い。新しいチャレンジ。青春。
②全て偶然なので、オチが誰もわからない
良いストーリーはオチが想像できそうで、できない設定になっている。
今回の修学旅行はほぼ偶然でできているので、オチが想像できない。
■去年8月、五日市小学校の藤原先生が流山市で実施したオンライン修学旅行の投稿に「いいね」をしてくださった。
■あすか野小学校からオンライン修学旅行の相談があった数日後、藤原先生の「広島電鉄さんの車庫にある被爆電車をオンラインで繋いで説明してもらった」という投稿を偶然見つけた。友達でも知り合いでもなかったが、すぐにメッセージを送った。
■めっちゃくちゃいい先生で、すぐに広島電鉄さんとつないでくださった。
さらに「広島市の小学校とオンラインでつながりたい」と言ったら6年生の先生にお話を通してくださり、快く受けてくださった。
■広島電鉄さんは「オンラインでリアルに動いている電車に乗りたい」という希望も、子ども達の「乗車券つくりたい!」という希望も、すべて前向きに進めてくださった。
■生駒にあるお好み焼きみっちゃんに食べに行った時に店長に話をしたら、オタフクソースさんを紹介してくれた。店長の熱い想いとレシピ動画も撮影させてくれた。
■去年、生駒市の最終面接で会った女性が素敵だったので声をかけ連絡先を交換し、一緒にご飯を食べに行った。今回の話をしたら「実は私の兄は大学で平和教育を研究してる」と連絡先を教えてくれて、大分大学の河野先生とつながった。
■時国さんは広報課の大垣さんがご紹介してくれた方で、前回のキャリア教育の授業にも協力してくれて、今回も海外のゲストの方と繋いでくれた。
■博報堂生活総研の酒井さんは大学の先輩。数年ぶりにご連絡をしたら、快くコンテンツの相談に乗ってくれた。
メンバーの7割は私もリアルにあったことがない。
そんな中、全力で協力をしてくださるだけでなく、みなさん「声をかけてもらって、ありがとうございます!」とお礼を言ってくれるのだ。
関わるみんなに「メリット」があるものになっている。(もちろん、みなさん、めちゃいい人だからってことも大前提です)
それがとても嬉しい。
偶然の出会い。感謝。winwin。青春。
③予期せぬ出来事(首都圏の緊急事態宣言)
青春には道を阻む壁が必要不可欠だ。
今回のプロジェクトについては、そのハプニングが2週間前に起こった。
首都圏の緊急事態宣言。
これによって、私は生駒にも広島にも行けなくなった。なんなら、2月16日も解除されていなければ、生駒にも広島にもいけない。
さらに、実施場所も学校に変更になった。
急遽、コンテンツもオペレーションも書き換えなければならない。
1人で悩んでいても解決しないと思い、周囲に助けを求めた。
そしたら、事前に集めておくはずだった広島の3D写真や動画は広島在住の従弟が。
広電さんの被爆電車のオンライン乗車事前テストは広電の社員さんたちが早急に対応してくださることになった。初めての試みにもかかわらず、とても快く引き受けてくださった。本当に本当にありがたかった。
さらに、学校の先生たちから「せっかく学校で実施するのなら、何か体験をさせてあげたい。マンモス校なので、実際に修学旅行に行っても、人数の問題で体験できるものが少なくて。」と前向きな希望をもらった。
先生たちは日常の授業をし、子どもに寄り添いながら、準備を進めてくれ、さらに良いものをつくろうと考えていた。負担増えるのに。本当にすごすぎる。
その希望に絶対に応えたい!と思い、広島の体験を探していたところ、宮島の素敵な体験が目に留まった。「現地での体験だし、もう1か月切ってるし、数がめちゃ多いし。対応してもらえるのだろうか。。」
ダメもとで電話をしたら、ちょうど社長さんが出てくださった。
今回の趣旨をお伝えしたら、「実はちょうどキットを開発していたところなんです!すごいタイミングです!」と言ってくださり、全面的にご協力いただけることに。
okeikoJapan宮島が今回に合わせて提供してくださる「お願い事袋づくり」の体験。壁があったからこそ出会えた素敵なコンテンツ。
壁。SOS。奇跡の出会い。青春。
④子どもたちの成長
今回は6年生もプロジェクトメンバーとして一緒に作っている。
各コンテンツごとにチームを決め、お昼休みに企業とMTし、課題をもらい、次のMTまでに自分の意見をまとめてくる。
すると、こちらが想像している以上のアウトプットを出してくるのだ。
「え。選ぶだけでいいって言ったのに。選んだ理由をそんな風に紙にまとめて整理してるの??」と開いた口がふさがらなかった。
すごいな。。もう、シンプルにすごい。そのどこまでも強いピュアさ。
こっちもどんどん本気になってくる。
想定以上。ピュア。成長。青春。
⑤困ったときに寄り添ってくれる恩師
私は平和教育の専門家ではない。旅行の専門家でもないし、学校行事の専門家でもない。だから、時折、不安になる。
私が今作っている平和教育は合っているのだろうか?と。
そんな時は大分大学で「持続可能な開発のための教育」(ESD) の研究をされている生駒市出身の河野先生に相談のメールを送る。
すると、毎回ものすごく素敵な文章が返ってくる。
この事業で一番の教材は、尾崎さんご自身だと思います。子どもにとっては(失礼ながら・・・)どこの誰とも知らないお姉さんが一生懸命なにかを伝えようとしてくれているし、学ぼうとしている。「なんでこの人はここまで一生懸命なんだろう」というのが、意識的でも無意識でもちょっと心の隅に残ればぼくはOKだと思います。学校の先生が教えてくれるのはどこか当たり前で、ヒロシマの人が戦争ダメっていうのも子どもにとっては当たり前ですが、尾崎さんの姿を横にしていることで、先生と子どもだけの授業とは違う学びが生まれます。なんでこのお姉さんはここまでやってくれるんだろう、それほど大変な問題なのか、普通の大人でもこんなに考える問題なのか、と少しでも残れば。いつか大きくなったときに、違う形かもしれないが社会に働きかけようとする子が生まれるかもしれない。
大人が背中を見せる場を尾崎さんが創っているんだと思います。尾崎さん自身も見せながら。
・大人が活躍する場、先生になる場をつくるのではなくて、大人が頭抱えてうなっている姿(足跡)を見せる
・一つの正解に向かうんじゃなくて、大人にもいろんな立場と考えが合って、大人同士の意見がすれ違ったり違うこと言ってる姿を見せる、
・大人も必死で勉強してる姿(足跡)を見せる、なんなら子どもの意見に学んでいる大人の姿を見せる
・オンラインやリモートは目的ではなく、背中をのぞき見るための手段
そういう学びにぼくはとても魅力を感じます。
私は彼を恩師と呼びたいレベルで信頼している。
今回のプロジェクトでメンバーからも子どもたちからも、一番学ばせてもらっているのは私だ。青春に学びは不可欠。
迷い。学び。恩師。青春。
今朝、顔を洗っていたら、鏡の中に月島雫がうつっていた。もう、ここまで青春してくると、同化してくる。
2月16日、この青春ストーリーがどんな最終回を迎えるのか、楽しみにしていてください!
取材もお待ちしています!!
※画像はジブリが公式に無料公開しているものを使っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?