おとうさんはおさるさん

３ヶ月ぶりに散髪にいった

その足で保育園におむかえに行く

おはなちゃんあたしを見るなり開口一番

「おとうさん、なんかおさるさんみたい」

うん、否定はできない

翌日、

保育園にお迎えにいく

やっぱり開口一番

「おとうさん、またおさるさんみたいね」

「うん、髪を切ったからね」

そのまた翌日、お迎え開口一番

「おとうさん、なんでまだおさるさんになっとると？」

「髪が伸びるまでだよ」

「なんで？」

「髪はゆっくり生えてくるから時間かかるの」

「でもみみがはえとーよ」

「耳は生えたんじゃなくて、髪を切ったから耳が出てきたの」

「でてきたと？」

「いや出てきたっていうのは、生え出たわけじゃなくて、見えるようになったというか・・分かるかな？」

「わからん」

「分からんか・・そやろね」

「ねえおとうさ・・おさるさん、おなかすいたよー」

「何で言い直したん？」

帰り着き、あたしが晩御飯の支度をしていると、

おはなちゃんが木の棒を持ってきて、

「ねえねえ、おとうさんこれもって！」

「ん？棒？これで何するの？」

「おにたいじいっておいで」

引っ張るねえ君は・・。