ここ3週間の出来事(身体編)
少し空いてしまいましたが、この続きです
2週間を以前と同じように音楽と向き合うことに決めて、変化したことがありました
それが “身体” です
年を重ねても、驚くような “変化” を感じることがありました
その① 左手指の筋肉
“指を動かす筋肉” と言った方が良いかもしれませんが、ここでは “指の筋肉” と表現します
一番大きな変化であり、驚く程早く変化したところです
バイオリンを弾くには、左手で音を取る必要があります
音を取る為には “指” を動かします
バイオリンに戻った時に初めて「こんなに指の筋肉を使ってたんだ」ということを知りました
再開してからというもの、少し弾くだけで前腕が筋肉痛になるのです
バイオリン漬けだった学生時代には感じたことのない “筋肉痛” でした
再開してしばらくすると、その筋肉痛も無くなり、以前のように早くは弾けないものの、自分としては演奏に支障が無い、と感じるまでになりました
ところが今回、バッハの練習を始めてみると、全く左指が追いつかないのです
最近は “右腕” の動きの方がネックに感じていた程なのに、その右腕が気にならないくらいに左指が言うことを聞いてくれないのです
特に薬指と小指!
普段の生活で小指を使うことは少なく、動きが鈍いのも分からなくは無い…。
にしても!です
録音してみたら、実際の耳で聴くよりも酷く音が滑っています
何をすれば、少しでも良くなる…?
そんなことを思った時、娘のおもちゃに目がいきます
コレは使える!
そう、100均に売っている、おもちゃの
「プニプニボール」
即刻100均に行き、良さげな大きさのボールを購入し、左手の薬指、小指に注力しながら握ってみます
すると、10分経たないうちに、指の動きが変化します
それまで動きの鈍かった薬指と小指が思い出したように肘のあたりからしっかりと動くようになったのです
再開してからずっと悩んでいた動きがウソのように、スムーズにチカラが入るようになりました
感覚としては「目覚めた」という言葉がぴったりです
再開してから、筋肉は「どうやって動いて良いのか分からない」状態だったのかもしれません
この日を境に、音が転ばなくなりました
その② 右腕の動き
左手の動き用に、と思って購入した100均のプニプニボール
ケガの影響で違和感のある右手でも握ってみることにしました
痛めたのは肩の靭帯ですが、その影響で中指、薬指、小指に違和感があり、動きが鈍いのです
ケガした翌日に弾いた時には弓を何度も落とすということがありました
日が経ち、日常生活ではあまり気にならない程度になりましたが、ピアノを弾くと確実に音が弱く、指が回らないのです
無理は出来ませんが、少しでも動きが良くなればという願いを込めて
左手のような変化はありませんでしたが、確実に中指、薬指、小指にチカラが入るようになりました
練習した後に前腕が重くなるのです
ボールを握る前には無かったこと
避けられないケガの影響が少しは改善されたカタチです
その③ 立ち方
普段、レッスンでもよく話しているし、私が最も大切にしていると言える “立ち方”(姿勢)
これはビックリすることに、あれだけ注意していたにも関わらず、出来なくなったのです
指は良くなったのに、立ち方が急に分からなくなりました
それはオーディション当日まで続き、オーディション翌日には急に出来るようになる、という不思議なもの
最初に気が付いたのは、オーディションを受けると決めたあたり
靴が運動靴であるにも関わらず、重心が胸のあたりにあるのです
どう頑張っても重心は下腹部に落とせず、2週間そのままでした
原因は、めちゃくちゃ「興奮状態」だったのです
久しぶりに受ける「オーディション」
学生時代は数人の試験官の前で演奏するオーディションもコンクールも試験さえも「楽しみ」でした
緊張知らずな自分の強み
その強みは、久しぶりのオーディションが楽しみすぎて、重心を落とせなくなる、という弊害を生み出しました
重心を落とせない、ということは、「音が上ずってしまう」ということ
そして深い呼吸が出来ない為、初めて “緊張する” ということ経験しました
久しぶりに飛び込んだオーディションで、今まで出来なかった経験、そして新しい発見が出来たことは、私の宝物になりました
バイオリンから離れたから出来る経験、そして再びステージに立つと決めたから、出来ることだと思っています!
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