アメリカの大学で授業をしてみました
ニューヨークに住んでいた頃よく撮影で使っていたスタジオのオーナーの Jamesから連絡がきました。
Jamesはフォトグラファーとして35年くらい活動していたんですが、コロナがアメリカで蔓延したタイミングでスタジオを閉め、今はロチェスター工科大学という学校で助教授をしているとのこと。僕が日本に帰国してからはほとんど連絡が取れていなかったので、急に何だろうと思ったら、彼の持ってるクラスで色んなフォトグラファーを呼んで面白いことをやりたいとのことでした。
僕はニューヨークで活動していた頃、アメリカ人の友達とプロダクションをやっていたので、撮影からリタッチ、制作など、色々幅広くやっていました。そのエピソードを話しながら、簡単に写真やリタッチまで含めてどんなことをしていたか紹介してほしいという内容でした。
自分は有名なわけではないけれど、真面目に考え過ぎずに楽しく新しいことをやってみたかったので、快く引き受けました。
アメリカ東海岸の朝8時半から昼の11時までというなかなかの長時間です。
妻と子供が隣で寝静まっているのを確認してから、今までのアーカイブを取り出して、ZOOMでログインしました。
静か〜な教室で20歳前後の生徒が30人くらい手を振ってます!
やばい。。。
久しぶりの英語なだけでなく、大学で人前で話すなんて緊張は明らかでしたが、とりあえず丁寧に自己紹介しました。すると、Jamesが畏まってる僕に助け舟を出してくれて、質問に答えながら写真を紹介するという形でが授業が動き出しました。
バンバン質問が来ます、そりゃそうだ。。
Jamesが絶妙な返しで、まるで僕のマネージャーのように御用聞きに徹してくれました。僕はその時どんな風に喋っていたか覚えてないんですが、余裕ぶってるふりをしてたのは覚えています。
おかげで3時間くらいの授業はあっという間に終わり、こんな形で交流をして機会をもらったことに嬉しくて、その夜は眠れませんでした。
自分がニューヨークでまだフォトグラファーとして食べていけない時に、どうしても作品撮りをしたい、けどお金がない。そんな僕にJamesは快くスタジオを貸してくれ、長く応援してくれていました。彼のそんな優しさが感じられたクラスでした。
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