退職したら、小さなことに感謝できるようになった話
こんばんは。
東京で個人ベビーシッターをしているアサミです。
公務員として18年。
産育休があったので保育士として現場にいたのは15年ほどですが、私にとっては自分の土台を作るにあたり、この経験がなければ今のわたしはなかったと言えるくらいたくさんの経験をさせてもらいました。
しかしながら
組織に所属して正職で働くということは、
自分だけではないので、
周りのチームワークも大切です。
もちろん保育士も人間なので、それぞれの価値観があり、保育観があり、
仕事の姿とプライベートの姿があります。
保育士としての経験年数が増すほど
自分の保育観とは、とか
人となり
ということにも気づくので
「同じ思いを持って保育する」という目標はあっても細かいところまで突き詰めると価値観の違いはあるものでした。
それでも、色々な価値観に触れることが自分への学びにも繋がると思っていたので、新人時代から中堅時代まで本当に色々な人との関わりを通していまの自分が創られたと思います。そして、それに感謝しています。
さて
今日は、仕事関係で出かけたのですが
いつもと違う駅を使うため
いつもと違う駐輪場に自転車を停めたのです。
機械式の駐輪場で、低い段と高い段のある駐輪場でした。
もちろん、低い停めやすいほうから埋まっていくので
空きが無くて高い方しか空いていませんでした。
仕事終わりに、駐輪場から自転車を引き出したいのですが
思うようにうまく引けず苦戦していると
もう自転車を出してこれから出発、という
年齢で言えばわたしのお母さん世代の方が
「大丈夫ですか?手伝いましょうか」
と声をかけてくださったのです。
見てみぬふりすることもできたかもしれない。
だけど、わたしに気づいて、声をかけてくださいました。
頑張ってちょうど自転車がレーンから引き出せるところだったので
「いまちょうど自転車を取ることができました。声をかけてくださって、ありがとうございました。」
とひと言だけ声をかけました。
ほんのちょっとの優しさが
今までより何倍も嬉しく、ありがたく感じるようになった最近。
今日の電車の中で、双子のベビーカーを押して入ってきたお父さん。ひとりで2人をお出かけに連れて行ったようで、お子さんは風船を持っていました。お父さんはお子さんに色々と話しかけていました。
こんな景色が、なんとも微笑ましい。
お子さんのひとりが電車で眠ってしまって、風船を手から落としてしまって、拾ってあげたんです。
「ありがとうございます」
と言ってもらえて、なんだかわたしもありがとうという気持ちになってしまった。
1年先に退職した先輩がまだわたしが保育園に勤めているときに同じようなことを言っていたのを思い出しました。
「時間がたくさんあると、今まで気がつかなかった小さなことに感謝できるようになる。」と。
フルタイム勤務と二児の子育てをしていた時間に余裕のないわたしには見えなかった、気づいていても感謝として受け止められなかった今だからこそ感じられる思い。
ちいさなことに感謝できると
幸せのハードルが低くなると
たくさんのことに幸せを感じられるようになって
周りが変わったわけではないのに
自分が前より幸せになったように思える。
思考のくせ、を変えることで
自分で自分を幸せにできる力が身につくのです。
でも
そのためにはやっぱり
自分のために使える時間があるかないか
で、変わってくると思います。
だからこそ
世の中の
毎日がんばっているご家族に
プラスの時間を提供したいなと思います。
プラスの時間
プラスの思考で
自分で自分を幸せにできる力を。