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答えは自分の中にある

オープニング


 情報の開示や認知の向上により、個人の意識が高くなれば、支配層がヒエラルキー構造を体制維持に活用していたことがバレて「自滅するのでは?」と期待したこともありましたが、大切なのは互いを排除するのではなく、補い合うことを意識することであり、物事を完全に見渡すことができるように、正反対の枠組みであっても並べて見ることです。

 しかし、政治的な問題や経済面を中心とした経済依存という物質面の生活水準に関するプロパガンダは、組織的かつ大規模に発信されているにも関わらず、精神面を中心としたお金に依存しない生活の質に関するアプローチは、小規模かつ個人的な発信に留まっているのが現状だと思います。

 そして、加速度的に変化する社会に生き、それを反対や抵抗なしに新しい生き方を見つけることの難しさを感じているからこそ、攻撃的な衝動に突き動かされることも理解できますが、デジタル中央集権化とは別の自律化・相互依存の時代を考えると

自分の内面に目を向ける時間をつくること
そこで考えられる問題を共有すること
共有したものを共感へと拡げていくこと

と、一人ひとりの問題を全体の問題に昇華させながら、抽象度を上げていくことが次の時代の鍵になると思います。では、その弊害になっている「知覚」の問題を取り上げていきます。



知覚とは

認識できないものは存在しないも同じである。例えるならあなた方の目の網膜に「林檎」の像が映っているとする。

しかし、あなた方が赤ん坊のように「林檎」という概念を知らなければ、あなた方は林檎を林檎として認識することはできない。

もしかしたら、あなた方は林檎の肖像を「蜜柑」の概念と結びつけ「られ」ているかもしれない。そうすると、あなた方は林檎を見て蜜柑だと(誤)認識するであろう。


ここで頭の中が「?」となる方は




「林檎」を想像して「赤」をイメージしてしまうのと同じです。こうして「概念」というのは簡単に「操作」されていまいます。別のアプローチを見ていきましょう。



心理的ホメオスタシス

上の点図をご覧ください




こうして赤で囲むと




ダルメシアンをハッキリと認識できます。




 その後、元の図に戻ると、最初に見たときよりも対象をすぐに認識できるという事実に直面する人が多いと思います。むしろソレ以外を認識するほうが難しくなってしまいます。

 また、商業社会や権威社会の支配者たちは、どんな時代にも性の抑圧を重んじるものの「欲」が社会を動かすことを熟知しているので、欲をコントロールして財産を築きます。




 その社会構造とは、欲望と結びついた依存システムを悪化させながら対極にあるものにも投資し、表面上の対立構造を演じながら両者の主導権をしっかりと握ることで、管理とコントロールを容易にしています。

 こうして二元論的な世界に誘い込むことで、私たちを社会構造や思考体系の本質から遠ざけようと巧妙な刷り込みや洗脳が施されます。

幻覚と呼ばれる世界の方が
よほど真理な世界なのかもしれません

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 このように安定した世界を認識しようとする脳の性質は、容易に悪用されてしまいます。では、悪用を防ぐために何ができるか考えてみましょう。



開放系の階層構造

 自然や宇宙も開放系の階層構造を成しています。外的要因は変化を促す環境が与えられ、逆に内的要因は現在の習慣や環境など「現状を維持したい」という心理が働きます。

 これは、自分の生活や精神に安定をもたらすという意味で必要なものですが、変わりたいのに環境や行動の変化を無意識に嫌ってしまうため、そのための行動を制限してしまいます。なぜそうなってしまうのでしょうか。



生命とは何か?

 それは、「生命の本質そのものが非平衡の状態を欲している」という事実にありました。つまり、生命活動とはバランスを取ろうとする運動エネルギーのことをいいます。


 脳の性質を悪用されないようにするには、自分の行動をつぶさに観察し、自己を揺さぶる外的な揺らぎを積極的に受け止めながら、より高い次元の変化へと持っていく作業が大切だと思います。

 さらに、多細胞生物も階層的な構造をもっています。つまり、自分の人生を機械的に組み立てるのではなく、絶えず交錯し、相互作用しながら人生を彩る連続体として捉えることが重要です。

 映画「LUCY」では「細胞同士が電気的なインパルスによって互いに通信する方法を知っており、1秒間に1,000ビットの情報を交換し、それが巨大なネットワークを形成して物質を形成し、一つの形へと変化していくのです」という意味深なセリフがあります。

 つまり、人生は「存在する」のではなく、絶え間なく「存在し続ける」のです。シェイクスピアの名言「人生は選択の連続である」ように一つひとつの選択が今の人生を作っています。



ヒエラルキーとフラクタル(ホロン)

 そして、競争・管理・抑圧のヒエラルキー構造は、争いと搾取を生み出しますが、生命の本質である連続性のフラクタル構造は、愛と調和で成り立っています。つまり、変化を畏れるようにしているものに目を向けると真実が見えてきます。

 ↑のように外部の情報からエネルギーを吸収し、己という感覚受信機で受け止めて新たな情報をアウトプットする行為が大事です。それなので「情報を選ぶ責任がある」と考える必要があります。



自己の再発見

 これまでの人生で知らなかった自分を発見する機会を作る最善の方法は、低次の性質ではなく高次の性質を呼び起こす状況に身を置くことだと学びました。あなたは何を選びますか?



エンディング

かつての自分を後にして深淵へ下っていく。あるいは遥か彼方へあるいは天の高みへ昇っていく。

そしてそこで自分がそれまでいた世界では意識できなかったものに出会う。

そのあと見出したものと共にそこに留まり、世界の事は放っておくか、それともその恩恵を携えて元の世界に戻り、社会の中でその恩恵を保持する事に努めるか。

そういう二者択一を求められる。

ジョーゼフ・キャンベル


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あいひん
私の人生、みなさまの良心で成り立っております。私に「工作費」ではなく、「生活費」をご支援ください🥷