絶望からの贈り物
オープニング
外部刺激に対する私たちの情動は、かなりの部分がパターン化されたものです。SNSに限った場合でも、同じような書き込みを見て、同じようなリアクションを繰り返していていることが多いです。
特に同調圧力に弱く、狂信的献身になりやすい人は負のループにハマりやすいと思います。この悪循環から抜け出すためには、同じシチュエーションで自分の感情が繰り返されていることを自分に認めさせ、前提(パターン)を壊すことが求められます。
SNSでは、炎上や論争も何度となく繰り返されている現象ですが、何よりも反復しているのは「自分自身の感情である」ということに気づき、それを乗り越えられるよう、自分に目を向けます。
そうすることができれば、私たちはSNSをチェックしているときも成長することができます。私の経験則の話ですが、感情を選ぶことはできず、感情を理解した上での思考や行動のみ選択することができます。関心のある方は「感情」についてまとめた↓の記事をご参照ください。
脳のなかの幽霊
重要な幼少期の思考パターン
子供の頃からの思考パターンや習慣は、無知で無垢なときから行われるので、それが自分のものではないとしても、自我が芽生えた時にはそれが自我だと勘違いもするし、また自己矛盾にも陥りやすくなり、判断に迷いが出てしまいます。
そうしているうちに、自分にウソをつくことを覚えて、なんとか孤立しないように自分を守ろうと試みますが、守ろうとしているのは自分自身ではないことに気がついてしまうと、生きることに本気になるか、場合によっては病んでしまいます。
また、共働きや離婚などによって、親は子どもと接している時間が少なくなると、不安と期待の矛先を子供に向けてしまうため、子どもはさらに親の不安や期待に応えようと「良い子でいる」ことを演じようとします。
そうして時間を浪費している間に歳を重ね、物事に対する関心が薄れ、老いや病気の心配をする人生になる…そこに流されないよう、自分に言い聞かせていることをまとめました。
健やかに生きる秘訣
目標をもつ
目標が大きすぎて挫けそうになったときは、小さなことから始めて達成するたび自分をフラットに評価して自信をつけていきましょう。そうして成功体験を積み重ね、その思考に基づいた習慣を大切にすることができます。
自制心をもつ
制限するのではなく統御します。抑圧するとかえって渇望につながります。欲しいものがあるときは、それが本当に必要なものかをよく考え、考えたくないときや悩ましいときは魔が差している証拠です。つまり、事前に自分の欲を把握しておく事が重要です。
逆境から学ぶ
今までの思考パターンから抜け出すきっかけが潜んでいます。逆境(ピンチ)だと思っていることは今まで経験していないことが多いので、経験を積むチャンスです。わからないことを恥じる必要はありません。大変だと思う時は「変化の最中」であることを思い出してください。
人間環境から受ける影響を感じ取る
これが一番の勉強になります。人の数だけ情報量が増えるので、他者の分まで思考を巡らせるのは大変な労力ですが、一人の思考よりも多くの思考が重なると、それが大きな力になります。ポジティブな影響を与えましょう。
時間を有効活用する
インプットした情報を時間をかけてアウトプットし、知識を知恵として蓄積していけば、それが習慣化され、思考にかかる負担や時間が大幅に軽減されるはずです。
調和
明確な目標を持って行動することで、自分を取り巻く環境が自分の成長のために準備されていると感じ始めたときが上級者(心的決定論)です。
警戒
実行する前に計画を見直す余裕を作りましょう。計画なしに「自分を試す」のは最も危険な行為です。虚栄心や驕りに注意しましょう。