見出し画像

Open Your Heart




感情とは

 感覚とは外部からの刺激が目、耳、鼻、舌、皮膚などを通じて脳の中枢に到達することで起こる意識現象であり、内面的な物事のとらえ方や感じ方の両方が含まれます。

 一方、感情は人間の行動と意思決定に深く影響を与える複雑な心理的現象で、私たちの世界の見方を根本的に変える力を持っています。

 言い換えると、人は同じ状況でも、その時の意識状態や感情によって全く異なる解釈をすることがあり、多くの人は日常的に感情を漠然とやり過ごしているため、自分の感情を深く認知することができてないといえます。



感情の一覧

「感情の輪」

 心理学者のロバート・プルチックは「感情の輪」を提示しました。これは8つの基本感情16の強弱派生、及び8つの応用感情から成り立ちます。応用感情は、輪において隣接する2つの基本感情の組み合わせからなります。

 後にプルチックは、この8つの応用感情を「一次」と位置付け、さらに8つずつの「二次」「三次」の応用感情を理論化しています。

8つの基本感情と強弱派生

24の応用感情



出来事と感情の関係

 本来、出来事や人を通して自分を知ることはできますが、結果を予想したり、自分の思い通りにならないとイライラしたり、他人の行動や考えを深読みして、ネガティブな考えや反応に感情移入してしまうと、自分を知る機会を失ってしまいます。

 概念的な知識を実際の経験に変換するためには、感覚的な体験が不可欠です。これは単に情報を得るだけでなく、その情報を自分自身の感覚や感情と結びつけることを意味します。

 今までの経験則の話ですが、感情は選ぶことはできず、感情を理解した上での思考や行動のみ選択することができます。また、感覚の強さは個人差が生じるので、感覚の強さに比例して感情も結びつきやすくなります。

 感覚からの感情に左右されてしまい、選択を誤って自分を傷つけたり、人を傷つけてしまった方もいると思いますが、処方薬などで対処するのは、自分を知るきっかけを失ってしまいます。

 感情は私たちの一部です。そのように感じる自分を大事にして、感情というシグナルを通して自分を知るきっかけにしましょう。



感情という名のシグナル

NO・イヤ
違いを知らせるシグナル

自分を守るため
必要なアクションにつながるサイン

疲れた
無理をしらせるシグナル

自分に余裕が無い事を伝えるサイン

緊張する
応援するシグナル

余分なモノを発散するエネルギー

怒り
欲求不満を知らせるシグナル

攻撃欲や暴力衝動と混在しない事

さみしい
人を求めるシグナル

自立に必要なエネルギー
このサインに気づかないと孤立します

はずかしい
品位を感じるシグナル

ポジティブな感情を伝えるサイン

悲しい
大切なものを失ったときに
感じるシグナル

目が外向きであることで
怒りに繋がりやすくなります

悲しみに酔うと潜在意識に蓄積しやすく
悲しみを背負う事より
分かち合う事で受け入れやすくなります

好き
関係欲求につながるシグナル

関わりを持とうとするサイン

不安
比較する事で生み出されるシグナル

自分の思考が
生み出している事に気づくことが大切

楽しい
開放(解放)を求めるシグナル
(継続的な喜び)
与える事で得られる

こわい
外部刺激を感じるシグナル

恐怖が無いと安心と安全がわからない

不安と恐怖は煽られやすいので要注意

うれしい
ポジティブな気持ちを
分かち合うためのシグナル
(瞬間的喜び)

与えることで得られる



アサーション

 アサーションとは、自分と相手の両方を尊重しながら、自分の意見や気持ちを適切に表現するコミュニケーションスキルで、相手の考えを大切にしつつ、自分の主張をはっきりと伝えることを目的としています。

 アサーションを身につけることで、相手との関係を壊さずに自分の意思を伝え、ストレスフリーな環境を作り出すことができます。職場だけでなく、プライベートな人間関係においてもアサーションスキルは有用です。次にアサーションを実践するための具体的な方法としてDESC法を紹介します。



DESC法

 DESC法は、相手を思いやる姿勢とともに、自分の意見を率直に伝えるための有効な手段として広く利用され、4つのステップで構成されるコミュニケーション方法です。

D(Describe)描写
問題や状況を客観的に描写し、事実のみを伝えます。この段階では、自分の感情や推測を含めないことが重要です。例えば「今月に入って遅刻が3回あります」と具体的な事実を述べます。

E(Explain)説明
描写した内容に対する自分の感情や意見を表現します。この際、相手の状況に配慮しながら、自分の気持ちを素直に伝えることが求められます。例えば「遅刻が続くと業務が滞ります」といった形で自分の意見を述べます。

S(Suggest)提案
課題解決のための具体的なアイデアや代替案を提案します。この段階では、提案が命令にならないよう配慮することが大切です。「時間通りに出勤してほしい」といった具体的な要望を伝えます。

C(Choose)選択
提案に対する相手の反応を踏まえ、選択肢や結果を示します。例えば「もし時間通りに出勤できれば業務が円滑に進みます」といった形で、提案が受け入れられた場合とそうでない場合の結果を示します。

 DESC法は、効果的なコミュニケーションを促進するための手法であり、特にビジネスや個人間の対話において有用です。

 ↓は自他を尊重した自己表現もしくは自己主張(アサーティブネス)で得られる12の権利の一覧です。



アサーティブネス12の権利

  1. 私には自分の気持ちを言葉にして耳を傾けてもらう権利がある

  2. 私には「はい」「いいえ」を自分で決めて話す権利がある

  3. 私には間違える権利がある

  4. 私には考えを変えて生まれ変わる権利がある

  5. 私には「分かりません」と言う権利がある

  6. 私には物事の優先順位を自分で決める権利がある

  7. 私には自分の持ち場を思いきり活かす権利がある

  8. 私にはひとりで暮らしたりひとりで過ごす権利がある

  9. 私には自分の欲しい物を欲しいと言い、したいことをしたいと言い、それに見合うサービスを受ける権利がある

  10. 私には他人の悩みを自分の責任にしなくてもよい権利がある

  11. 私には人の期待や要求に自分を合わせるのではなく私の人生の主人公として生きる権利がある

  12. 私には上手に自分を表現することができない自分を選択する権利がある



エンディング

心を開けば、あなたは変わる。あなたが変われば、あなたの未来は劇的に変わる。心を縛る鎖や錠を解き放てば、素晴らしい未来が待っている。

りんこ@rinrinQrinrinさんより



いいなと思ったら応援しよう!

あいひん
私の人生、みなさまの良心で成り立っております。私に「工作費」ではなく、「生活費」をご支援ください🥷