以心伝心
老子第十五章
現代語訳
普段の生活でも慎重であり、絶えず周囲に注意を払う努力をすること
いつも身なりを清潔にして部屋掃除もする事
素直な気持ちで生活する
生活の中で活き活きとすることを心がける
気持ちを安静に冷静に維持することに努める
時を待つことができる人間であること
臨機応変に冷静に行動を起こすことができる人間であること
何事においてもほどほどでやめることができる人間であること
自分の良心に沿って生きること
老子の言葉を実生活に落とし込むと↑のようにまとめる事ができました。シンプルですが実践するのは困難を要します。
ここから施設時代の回顧録です
人に頼まれると嬉しいくせに自分が人に頼むと「自分が楽したいと思われるんじゃないか?」や「やりたくない事を押し付けられたと思われたらどうしよう…」と思いながらみんなと過ごしてたと話したら、みんな笑ってた。
「そんな事ないよ」と言ってくれる人や「自分もそう考えちゃう」と話してくれる、私と同じように頼ることや断る事が苦手な仲間が多い場所だった。
それぞれが同じ思いを経験しながら同じ時間や空間を共有するようになり、いつの間にかみんなと違うことよりもみんなと共通していることに目を向けられるようになっていくうちに、心の平穏が与えられた。この場所で過ごす事が、今の自分に一番必要だったと、今ではそう思える。
「自分は必要とされるのか?」「社会で通用するのか?」など、そんなことばかり考えて不安な日々を過ごしていたが、施設は安心して傷ついていいし、傷ついた事を話せる場所だった。
人は自分が意識していることに意味を与えて、居住に適した世界を作ろうとする。人生の意味に迷ったり悩んだりしている人は、居住に適した安定した生活基盤を持っていない可能性が高いことに私は気づいた。
思い通りにいかないことはたくさんあるし、頑張っても評価されないことや誤解されることもたくさんある。結果を求めず、やりたいことをやり続けるのは難しい。他者が照らしてくれた道を歩みたくなければ、途中で投げ出さないことだ。自分が取り組んできた経験が自分の道になる。
ひとつひとつの選択には次につながる機会に溢れている。しかし、その過程で悔しさや理不尽さ、自分を否定したくなるような出来事がなくなることはないと思う。
物事が複雑になり、答えを見失ったとき、問題そのものを再検討することにした。「認めたことを受け入れたら変える事ができる」そう信じて、自分の行動に勇気を与えようと思う。
新しい生き方をしてから、苦しみを乗り越えて寄り添ってくれる人たちにたくさん出会えた。明日は、できるだけみんなと笑って過ごしたい。
エンディング
私の人生、みなさまの良心で成り立っております。私に「工作費」ではなく、「生活費」をご支援ください🥷