お弁当にはおにぎり二つと卵焼き
今日は次男の遠足の日。
今年はあらゆる行事が中止になったので10月も終わりにして初めてお弁当を持って校外学習に行けることになった。
お弁当には卵焼きとミニトマトを入れてね、デザートも忘れないでね。
おにぎりは二つ。味は梅と塩。
おしぼりと水筒も忘れないようにリュックにいれなくちゃ。
前夜にはしおりを見ながら持ち物を一つずつ点検し、お兄ちゃんから借りたリュックに詰めていっていた。
次男が小学生になって私の朝の時間は随分と楽になった。
長男は勝手に起きて、勝手に朝ごはんを食べて、時間になったらいってきます!と言って出ていく。
次男はまだちょっと朝起きるのが苦手だけれど、それでも着替えてご飯を食べて時間が来るとランドセルを背負っていってきますと玄関から出ていく。その間、私がやることといえば洗濯機に洗濯物と洗剤をいれてスイッチを押したり、自分のためにお湯を沸かしたり、ちょっとした片付けをするぐらいだ。
朝の時間、朝起きてから子供2人をようやっとの思いで保育園に送り出していたあのころ。
送り出した午前9時頃にはぐったりとしていた。1日の一番大変な仕事が終わったような疲労感だった。果てしなく続く家事と育児にホッと一息つけるのは仕事をしている時だけだったように思う。
今朝、リュックにお弁当を詰めて学校に向かう次男を見送りながら、忙しかったほんの数年前を思い出していた。
本当にほんの数年前の話。
去年の今頃はまだ保育園に毎日送り迎えが必要だったし、さらに4年ほど前だとその仕事は兄弟2人分だった。
まだオムツもはいていた。早くも走れなかった。自転車も乗れなかった。ひょいと抱き上げられるぐらい小さかった。
いつもいつも、子供の成長の一瞬一瞬を楽しんでいたい、覚えていたい、大切にしたいと思ってきた。
物理的に手がかからなくなってきたらどうやってその全てを覚えておいたらいいのだろう。そうやってちょっとずつちょっとずつ、私の手を離れて自立していく子供達に何をしてやればいいんだろう。
振り返りもせず走って学校に向かう次男の後ろ姿をみて、なんだかちょっと胸がぎゅっとした。
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