人の役にたちたいなんて誰でも思っている
年末にBABYBOOTHの全体MTGをした。
なぜか関西出身者が9割を占める弊メンバー。
なので、いつでも年末には関西で忘年会を兼ねたMTGをする。
今回は冬休み海外で過ごすスタッフもWEB参加。いい時代だ。
今年の振り返りと改善すべきポイントなどを話し合う。これはいつも通り。
今回は不安感の強いお母さんがいた場合の対応策について、かなりの時間を割いて話し合うことに。
私たちは比較的早い時期の産後のお母さんと接触する。
いつも思うことだけど、「家にあがる」ということはかなりその人のプライベートに踏み込むことだし、「いち事業者」という立場は、いい意味でお客さんの人生にはあまり関係のないところでスポット的に関わることになる。
なので、お客さんからしたら「都合のよい」「なんでも言える親しみやすい存在」という立ち位置にいけるのではと考えている。そして、こちらとしてもそのわずかな時間に何ができるかということをいつも考えて話し合いを繰り返している。
助産師歴も様々なメンバーのいる中、今回の話し合いで印象的だったのが、若いメンバーは「とにかくなんとか目の前の人を助けたい」という思いが強いのに対し、ベテラン勢は「なるべく関わりを持ってはいけない」という心持ちでいるということだった。
目の前で不安感や困難を抱えた人がいて、それが自分の専門領域で解決できるようなことだと、つい「何かできるかも」と思ってしまう。そして、やっぱりそこに心を持って行かれてしまう。
しかし、専門家であるからこそ1人に思いを残しすぎるのはよくない、ということだった。
また、育児は特別なことではなく「日常」であるという事を忘れてはいけない。助産師の助けがないと育児ができないようになってはいけないのだ。
もちろん、手助けを受けずに1人で頑張れ、ということではない。一時期助産師の助けを得て、自信をもって自分で育児ができるようになる、というところを目指して行かなければならない。
困っている人がいて、自分が手助けできることがあり、人の役に立ててるということは何よりのご褒美なのだと思う。私も常々誰かの役にたてるような仕事がしたいと思っているし、そう思い続けている。
でも、そんな承認欲求のさらに一歩先を見ているベテラン助産師勢にはいつも頭が下がる。
感謝されたら嬉しい。でも本当は感謝されることじゃなく気がつかれないほどこっそりと後ろから支えて、その人自身が自分の足で立ってる!という実感を持ってもらうことが彼女たちの仕事なんだと思った。
助産師は黒子に徹しろ、ママに頼られては助産師失格、そんな名言がいつもたくさん飛び出す。
そんな彼女たちをいつも私は頼りにしている。
↑ 妊娠中から産後1ヶ月前後まで、訪問いたします。いつでもお気軽に!
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