映画「ミステリと言う勿れ」を観て
■はじめに
※ネタバレを含みますので、ご覧になっていない方はご注意を。
2週間ほど前に大ヒット中の映画「ミステリと言う勿れ」を観てきました。
累計発行部数1800万部以上を誇る、田村由美氏による人気マンガの実写版映画で、10/18時点で5週連続動員ランキング1位を記録しています。
私は、マンガ第一巻から入り→ 映画→ドラマ全て視聴という変則的な入り方をしてしまったものの、十分理解はできたので予備知識のない方も映画は存分に楽しめると思います。
■感想
まず、端的に「ミステリと言う勿れ」といえば?ですが
・ミステリー(推理)もの
・主人公の大学生、久能整(ととのう)君の数々の名言
・クセのある悪役
・ストーリーの紆余曲折
が特徴でしょうか。その中でもやはりこれだけのファンを獲得したのは、主人公の数々の名言が視聴者の心をグっと掴んでいる点にあると思います。
■久能整君の名言(例)
ミステリーものって、登場人物がよくいい言葉を残すんですよねぇ。私は推理小説やドラマ、マンガなどの醍醐味の一つだと思います。謎解きや最後のどんでん返しなんかもいいんですけど、やっぱり登場人物の感情だったり背景、ストーリーのジェットコースターのような展開があった上で、その節々でキーとなる言葉が非常に重要な要素になっていると思います。
では今回の映画での整君のパワーワードというと…
もう「そのとおり!!」と叫びたくなるようなド正論ですね。身勝手な登場人物の発言に対する、聞いてる人の心に深く刺さるセリフです。女性ならなおのこと…じゃないでしょうか。
このように、整君の言葉は全編を通して常に弱者の目線に立って観る人々に淡々と、しかしながら力強く語りかけているようで、今の世の中が抱える"闇"に一筋の光を照らしてくれます。
■ストーリーの紆余曲折
映画も原作もそうなんですが、「ミステリ…」シリーズはストーリーの紆余曲折(英語でいうところのTwists and turns)がまあ、すごいんですよね。
推理小説で「え、その人が犯人だったの?!」というのはよくあるパターンなんですが、この作品はいつもストーリー展開がとんでもない方向に行って
しまい、途中は先が見えなくなるんですよ。
例えば、この映画ではないのですが犯人と思しき人物がいきなり交通事故で記憶を失ってしまうとか。
だから、見てるほうは正面をみていたはずなのに、「え!こっち?!」ときどき右とか左に頭をグイっと持っていかれるような体験をします。
ですが、そんな中でも整君だけはものすごい観察力で、一見点に見える出来事の数々をきちんと一本の線でたどり、最後には見事解決させます。
■映画の舞台
今回、映画の舞台となっているのは広島県です。
ザっとロケ地をあげるとこんな感じです。一部県外もありますが、ほぼ
広島という感じですね。尾道が出てこなかったのが少々残念でしたが、ロケーションとしてはストーリーに合っていてとてもいいなと思いました。
(個人的には旧野崎邸と宮島が印象に残っています)
路面電車
広島原爆記念碑
原爆ドーム
東広島駅
安芸の宮島
広電西広島駅
岡山県/旧野﨑邸
広島県立美術館
この映画を機にロケ地巡りをしてもいいかもいれないですね。
■俳優陣
あと、映画の一番大事な立役者となっている俳優陣ですが、菅田将暉さんを筆頭に、柴咲コウさんや、今をときめく松下洸平さんなど豪華なキャストが
個性豊かに演じられているので、目の保養にもいいと思います☆
私は作中この人演技上手いなあ~!と驚いた俳優さんが1名いたんですが、
言ってしまうと犯人バレするので伏せておきますね(そう、犯人ですw)
■最後に
映画のみを見るというより、まだこの作品を知らない方にはぜひ一度触れてみていただきたいと思いました。男性にももちろんですが、整君の言葉に
癒されるので、女性にはオススメですね。この秋の作品としてぜひ!