東京事変の”音楽”
※注意※
東京事変のニューアルバム『音楽』についてクソオタクが感情吐き出してるだけの記事です
10年ぶりのフルアルバム!10年も経ってたことにまず驚きだよ。
さて曲目ですがファンにはお馴染み、今回も美しくシンメトリーになっています。
英語タイトル、更には青と赤、金と銀、緑と紫と色まで対称になっている徹底ぶり。緑酒が目覚め、覚醒という意味になっているのも興味深い。歌詞には載ってないけどラスト『stay awake』と歌われてますね。Lightningと合わせる意図もありつつ、曲全体のテーマみたいな気がします。
1.孔雀
いや、曲も歌詞も格好良すぎでは??こういう曲大好き。某都民ぽいけどそれよりこっちが好き。出だしの『アハーン マユリ(?)インザハウス ヒアヒア マイクチェック ワンツー』から歌詞中のメンバー紹介、サラリと入ってくる『ハラソーギャーテイ ボジソワカ~』のオサレお経。飛べる~
2.毒味
毒と薬、で対になってますね。1曲目から流れるようにこちらも聴きやすい曲。ドライブに最高。サビメロ、特に『つい震えるその利き腕』辺りが堪らん。林檎は低音がいいんだよ。
3.紫電
『だって殆どのニュース関係ないし嘘っぽいじゃん 仰々しく印象操作してんじゃないの』
この辺の歌詞が好き。ドヤ顔~からの急に変わる曲調が不穏でとても良い。
4.命の帳
これめちゃ好き~。切ないエモい。落日系の曲ね。
『しかし自分の欲しい答えなんて いつも一つだけだった』
うわあああ~
『じゃなきゃ二度と触んないで』の歌詞とメロディが嚙み合いすぎてて、その後激しく入ってくる楽器たちも相まって、泣くよね、泣く。畳みかけるように大サビ、『生きてるって危なっかしくて どの道擦り減って傷付け合う同士ならばもっと慈しみ合っていたい』歌詞が良い~メロも良い~泣くぅ~
5.黄金比
からの、パーパッ!てイントロ!繋がり神かよ。この曲も大好物です。4と5ループしときたい。サビメロ最高。こういうラテンぽい曲調なんていうんだろ?ドラムはソカっぽいと夫は言ってたが。南米辺りの(適当)サンバとかなんか掻き立てられるよね。雪国育ちなのに不思議だ。
『へんに期待なんて全然しない分幻滅しないし』『齢も名前も事情も 称号はもっとどうでもいいじゃん』『味方か敵か 或いは恋人だった時代もあったっけ知るまい』
情熱的なリズムにあえて平熱な歌声を載せてこんな歌詞歌われちゃ堪らん。この歌詞に出てくる二人の、名前も付けられないような正に黄金のバランスで保たれている関係性に妄想が捗りますね。
ラストの『ケイオティック』発音に注目 最高にクールです。
6.青のID
これはあんま好きじゃない系統の曲ですね~
7.闇なる白
イントロのピアノ美しい…かつ不穏。『ダメージ酷いステージⅣ』
途中のピアノソロがまた凄い!脳汁出まくるわ。あんだけ弾けたら楽しいだろうな~
みんなもう40代…故か、このアルバムは本当に大人向けと感じた、セカンドアルバムが『大人(アダルト)』だったけどそれよりよっぽど大人だよ。
8.赤の同盟
これも好き。
『きっと全人類手を取り合えるように』\アーメン/
アルバム全体としては、『世界平和』『より良い未来』そんなメッセージを強く感じました。綺麗事でありふれた言葉を、40のいい大人たちが、むしろ大人こそが本気で願うことが大切なんじゃないかと思います。
独詞、仏詞はちょいちょい歌ってたけど今回韓詞と…アラビア語?なんかわからんが歌詞も国際色豊かだったので、加えて黄金比の歌詞など踏まえると同じ人間なんだからその他の違いなんてささいなものだ、というメッセージを受信しました。勝手に。
さて話を戻して、サビメロがいいですね。
『言語を経由しない原初の衝動を呼び覚ましたい』『愛を宿してどうしてなお恐怖へ追従しているの』『関係に支障を来すまで突っ走っちゃう』『大嫌いの原理も大好きの法則さえもまったく逆なんて却って貴重です』
メロディの要所要所に載ってくる言葉が良いんだな~。
大サビ前のブランクもいいよね。
PVはこちらです
https://www.youtube.com/watch?v=t67VbQhh9_A
9.銀河民
「めがねはどこだ?」と探し始めようにも あーんめがねが要ります いつはずしたんか
可愛いかよ。
こういう方向性でも大人向けを醸し出してくるよ。
『ちょ大丈夫人類 退化してんじゃね』『彼がすけべな今日に限って 超保守的な下着 抜き取っちゃいたい』
JKかよ。
正直林檎がこんな気の抜けた歌詞を書いたことに驚きです。勿論いい意味で。
10.獣の理
飽きちゃうからこういう明るい曲も必要だよね、分かるんだけどね。
11.緑酒
この曲もいいね。多分みんな好き。歌詞を読むと感じるけど、まさに現役世代の働く大人のために書かれた曲って感じ。
このアルバムのメッセージがぎゅっと凝縮された、まさに”メインテーマ”的な曲だと思っている。勝手に。
『ぺてんのない世の中を直ぐに作んなくちゃ』
幼気な御子さん方のために。簡素な善人たちのために。だっていつか本当の味を知って酔いたいから。次世代へただ『真っ当に生きろ』と言い放ちバトンタッチした後の、その一口はきっと青々とさぞ染み渡る事だろう。
おい政治家たち全員これを聴け。
もうねほんとこれ。余計な荷物や価値観やしがらみを取り払ってもっとシンプルで自由で真っ当な未来を作りたいものだよね。子供たちに胸を張って素晴らしい未来を引き渡したいものですよ。
こんな曲を出してくれる格好良い大人たちが居てくれて良かったなあ。
PVも最高だから観て。
11.薬漬
一休み曲。
12.一服
めちゃお店出したがるじゃんw
『人生半分を終えた今 遂に把握したセンターライン 引けば出来ていくんだまあそう難しく考えないで』『勇気要りますのヒールを演るには』『景気いい我らのわがままボディ―め』『危険な合法MUSIC』
演奏後の一服みたいな気怠くも良い曲。
まさに危険な合法ミュージックですね。
今回のアルバムは自分的にほんとにツボだったので仕事中も運転中もその他もうずーっとこればっかり聴いてます。コロナ禍でのライブ決行では失望したけど、それとこれとはまた別。まぁ色々それぞれ事情はあるよなと思いつつ。林檎ディレクションの五輪も見たかったけど幻となってしまったな。きっと格好良いトーキョー、ジャパンを演出してくれただろうに。その分このアルバムに込めてくれたのかな。
子供に何か買ってあげます!