日出処
なんとなく買いそびれていた椎名林檎の5th(だよな?)アルバムをやっと手に入れたので自分用覚書。ほぼ好きな歌詞を抜粋するだけ。
1.静かなる逆襲
2ndに入るはずだった昔の曲「果物の部屋」の歌詞を変えた曲。原曲の歌詞も中々にエロくて宜しかったんですが大人にお洒落にアプデされてる感じ。
美味しそうな今美味しそうな旬を美味しく戴く
それが人生よ つまり
愛すべき今愛すべき人と愛し合うまでよ邪魔しないで
恐怖を覚えていながらどうしても負けちゃあいられない
私は今日も合法でキまれんの痺れてんの様見さらせ
私は合法でキまれるの、ざまみろ!って格好良すぎな…
2.自由へ道連れ
明るくて爽やかでとても聴きやすい曲。
断ち切りたい
今だけは男にも女にもならない
裁かれたい
悴んでいる
誰ひとりとて
損ねない様に
生きている証は執着そのものだろうけど
放たれたい
相反する二つを結べ
自由はここさ
誰ひとりとて損ねない様に ってとこが特に好き。
失うでも傷つけるでもなく 損ねない様に
こういう言葉選びが巧いと思うのよね〜
3.走れわナンバー
これ好っき。
たまに句読点使った小説のような歌詞の曲あるけど、まじめに小説書いてみて欲しいと常々思っている。文体が美しいんだよ〜〜
この密室を拵える要素は、大概が借り物で、自分もそう。振り込んだ雨の率直さは、自由と不自由とを、分け入る様。
絶対戻れやしない。一体何処へ行こうか。考えるまい。
これだけ読んだら歌詞だと思う?思わなーい。
文章なのにしっくりメロディとハマって流れるように聴けるんだよね、心地よく。
"絶対戻れやしない"のとこなんかメロと合わさると切ない切ない。こういう追い詰められてる曲大好物です。
4.赤道を越えたら
やたらキー高い曲より低音の方が林檎は凄みがあっていいなと思う。
5.JL005便で
Aメロの裏でずっと鳴ってるシンセが不穏な感じで良い。サビもメロウで好きだな〜〜!で、間奏のストリングスの美しさよ!
全英語詞ですが和訳で1番好きな一部を抜粋
天候に左右される必要もなく
その夜世界が私達の巣だった
乾きを覚える暇すらないほど
互いを知ることに没頭しては
何の考察も試さなかった二人
代わりに損なう何かについて
心が体が命が赴くまま漂流し
制御できないのも私達がまだ
若い所為
全てを推しCPに当て嵌める病なのでもうしんどいですわ。
あ、ここでも損なうというワードが!
その時々で林檎嬢の中でお気に入りワードあるよね。
6.ちちんぷいぷい
出だしダーティーでええです。
そう最初はフェイクでいいのよ
最後にモノホンにしてしまえば
従来の青臭い欲を凌ぐ性急な思い
きっとこれは命懸けなの最終手段
しんど。
途中の「リンゴ!」って掛け声?はふふってなる。
7.今
暗い。ひたすら暗い。
でもだから2番サビ「なんて美しいの〜〜」からの盛り上がりが凄い美しいの〜〜
8.いろはにほへと
ダークな童謡って感じでとても好き。
青い空よなぜ雲をかかえて走っていく
恋しいだれかをそっと追い掛けるの?
甘い果実よなぜ蜜を隠して黙っている
美味しい所をだれかに残しているの?
黄色い百合よなぜ別れ際に咲って(わらって)いる
万代不易(えいえん)を欲するのは無為と云うの?
丸い目をすかして求めた全部が愛しい(かなしい)
国語の教科書に載っててもおかしくないな?
ちなみに黄色い百合の花言葉、気になって調べました。
「陽気」「偽り」だって。
9.ありきたりな女
悲し〜い感じのAメロから、サビに急に明るくカラッとなるのが小気味良くて気持ちいい曲。
こちらも小説のような歌詞。
唯一の母親に、娘は漏れなく取って置きの魔法をかけられているのだ。青い空が陽射しを抱擁する様に、それは護られていく。出会すシーンはすべてハイライトで、みな、掛け替えのないキャストだった。
過去形なのがなんだか切ない。
昔のアレコレ思い出して、まぁ結局自分もありきたりな女だったよな、て感じの曲なのだろう。withタバコ。
10.カーネーション
何かのドラマの主題歌だったね。
とても美しい曲だと思います。
11.孤独のあかつき
サビでフレーズ最後の1小節空白になる(楽器ひとつだけになる)所がめっちゃ好き。ライブ映えしそうな曲だな〜
信猫版じゃないのは日本語詞らしい。そのうち聞いてみよ。
与えられやがて奪われる
そんな風にぼくらは出来ている
込み上げる思いがあるだろう
叫べばいい君は美しい
美しいのはこの歌詞じゃ!
12.NIPPON
日本バレーのテーマソングだったか?
事変ぽいなーって曲。自由へ道連れの対になってる曲なので雰囲気も似てるね。
13.ありあまる富
これだいぶ古い曲よね……?こわ
価値は命に従って付いている
この一文にハッとさせられる。富とは?
自分を恥じない生き方をしたいものだ。難しいけど。
てわけで、さっさと買えば良かったのにね!って一枚でした。
タイトルとジャケットが好みじゃなかったのが大きい。
子供に何か買ってあげます!