AIがいる今の時代に、亡き人を見送るということ
人を死なせるというのは存外難しいことだと、この歳になると実感する。
法的な手続きはもちろん、思い出も、心の持ちようも、その先の生き方も。
実際のところ私は40半ばにして、20代の頃に亡くした母を、未だに死なせることができずにいる。
そのせいか、私の創作は自傷行為もしくは代償行為に近い。
私が仕事を離れて文章に纏わる創作をするとき、私は登場人物たちの死による愛別離苦を物語に多く織り込む。
母の死を未だ以て上手く受け止めきれていないため、この感情を消化するために、創作という