私を構成する9枚(2021.1時点)※ライブアルバム限定
「私を構成する9枚」というハッシュタグが過去に流行っていたと聞いたので、今更ながらやってみたいと思います。
まあ、9枚に絞るのは無茶ですよ、実際のところ。2021年の頭のコロナ禍に辟易した気分の中での選択というエクスキューズとともに、ライブ好きとしてライブアルバムに限定して選んでみました。
あ、あと、ライブアルバムも、最近になって過去の録音を引っ張り出してきているようなものもあり、それはそれでとても嬉しいことなのですが、そういうのではなく、できるだけ同時代に出しているもので選ぼうと思います。なのでThe Beatlesにはライブアルバムはないという前提(「Let It Be」はどうなんだ、というのは悩ましいところですが、あれは一部ライブレコーディングということで)。
全体像はこちら。
左上から右に順番に行ってみたいと思います。
The Beach Boys 「The Beach Boys in Concert」(1973)
1971~1973年にかけて、南アフリカ出身のBlondie ChaplinとRicky FataarがThe Beach Boysのメンバーとなっていて、そのころのライブアルバムです。いわゆるBlack Musicというわけではないですが、ソウルフルなヴォーカルとかなりタイトなドラムの二人で、ライブの演奏が非常にファンキーとなっています。1曲目のBrian Wilsonが作曲している「Sail On, Sailor」は、Blondieがリードヴォーカルを務めていて、いい意味でThe Beach Boys感はあまりなく70年代ファンクをベースにした重いリズムのロックで非常にかっこいいと思います。ただ、2曲目になるとすぐにThe Beach Boysです。
Cream 「Royal Albert Hall London May 2-3-5-6 2005」(2005)
Jack Bruce、Ginger Baker、Eric Claptonの3人による3ピースロックバンド。の、リユニオン公演のライブアルバム。もともとは60年代後半のブルースロックとサイケデリックロックの融合を超絶テクニックで即興(アドリブ)演奏するスーパーグループといった感じで、まあ、ライブではずいぶんとトランスしていたようです。かなりな個性のぶつかり合いで、実質2年しかバンドとしては持たなかったのですが、とてつもなくパワーがある曲が多いです。本当に3ピース?と思うくらい。(バチバチを聴きたい方は68年解散コンサートの「Crossroads」をぜひ。)
で、今回選んだこれは、「みんな年を取ったから死ぬ前に一度ライブしておかない?」的なライブで、3人のバチバチ感は少ないものの、素晴らしい演奏です。特に15曲目「White Room」と17曲目の「Sunshine of Your Love」は必聴かと。今となってはJack BruceもGinger Bakerも亡くなってしまったのでもう聴けないのです。
Simon & Garfunkel 「The Concert in Central Park」(1982)
このアルバムの良さは下のnoteでも書きましたが、ものすごい観客数のなか、非常にリラックスした感じで進むのが心地よいです。リラックスしながらも聴き入る観客のパワーを感じます。
山下達郎「JOY
–TATSURO YAMASHITA LIVE–」(1989)
サブスクリプションには入っていないので画像だけで。。。
まだ、きちんとnoteに書けていないのですが、というか、書くのがとても難儀なのでちょっと手が出ないのが、大瀧詠一と山下達郎なんです。とても大好きでめちゃくちゃ聴いているのですが、下手なことが書けない方々なので、誰にもご指摘を受けない、自分ならではの角度を探していますが、見つかっていません。
このアルバムでいえば、もちろん全部ものすごい素晴らしいのですが特に、竹内まりや「プラスティック・ラヴ」のカバー(と言っていいのかどうか)と、The Beach Boysの「God Only Knows」が大好きです。この「プラスティック・ラヴ」は海外で最近はやっている日本のシティ・ポップの代表曲的な位置づけになっているものだと思います。
サブスクリプションはApple Musicのみなので、ここだけこれで。
2000年代に入ってすぐ、社会人になりたての頃憧れていたオトナたちがいる空気感がたまりません。このころ、深夜カフェが流行っていて、原宿のマンションの一室みたいなところに夜な夜な行っていた記憶があり、そのころの見かけたオトナの世界です。おっさんになった今、こういう世界とは縁遠くなりました。。。
槇原敬之「LIVE ALBUM cELEBRATION 2005 〜Heart Beat〜」
オーケストラをバックに、伸びやかに歌う槇原敬之の歌声がとても心地よいアルバムです。このシリーズは何枚かアルバムが出ていますが、21曲目「僕が一番欲しかったもの」がSPOTIFYで聴けるこれを選びました。この曲泣けるんですよね。この時のアレンジでは、「ライオンキングでも始まった?」みたいなところもあって好きです。同じようなアレンジといえば、Billy Joel「River of Dreams」もいい曲です。
Bill Evans Trio 「Waltz For Debby」(1961)
背伸びをしたかった大学生のころ、デートでよく聴いていた記憶があります。表題曲の「Waltz For Debby」はVillage Vanguard(日本のヴィレヴァンではなくて)でのライブレコーディングで、氷のカラン、という音が入っていて「オトナだな~」と思ったのでした。
氷のカラン、という音といえば、まさにそのころTokyo FMで放送されていた「Suntory Saturday Waiting Bar "AVANTI"」が好きでよく聞いていました。こういった、世界観を作る仕事がしたいなあと思っていましたが、まあそうにはなってないですね。
私立恵比寿中学「バンドのみんなと大学芸会2019 エビ中のフルバッテリー・サラウンド~スペシャル・エディション~」
これは若干の反則ですが、ライブBlu-rayの初回生産限定盤についてくる特典CDで、ライブに参加できなかったメンバー安本彩花さんのヴォーカルを追加レコーディングしたものです。このことについては、下記のnoteに書いてます。
「エビ中 秋麗と轡虫と音楽のこだま 題して「ちゅうおん」2020」と迷ったのですが、16曲目の「フユコイ」から17曲目の「まっすぐ」の流れがとても今の気分にはまったので、こちらにしてみました。
東京事変 「東京コレクション」(2012)
10曲目の「透明人間」と12曲目の「スーパースター」がとても好きです。
「透明人間」は、2012年のツアー「Domestique Bon Voyage」の本当に最後の曲で、この年解散をして、2020年に再結成をしたものでした。解散前最後の曲ということで、ファンの皆さんには様々な思いが込められている曲です。なお、このアルバムでは2006年のライブのテイクが使われています。
椎名林檎、東京事変も大好きなのですが、なかなか自分らしい角度で書くことが見つかっていないアーティストであります。ひとつだけあるとすれば、とっても大きな音量で聴くようにしているということでしょうか。音量が小さいとなんか伝わらない気がして、いろんな音を聴き逃すまいと気づくと音量を上げている、そんなアーティストです。
以上、2021年1月の、コロナ禍の気分での9枚、でした。
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