中国14億人の物流を担う、最新!無人配達ロボット
はじめに
今回のテーマは「無人配達ロボット」です。
日本ではまだ「無人配達」を街中で見かける事は、少ないと思いますが
中国では、2020年頃から実用され、街中で見かける事が多くなりました。
レストラン、フードデリバリー、ホテル、学校、病院など、街中の至る所で、配達ロボットたちが働いています。
今回はそんな中国の物流を支える、「無人配達ロボット」について紹介していきたいと思います。
最後の3キロを運ぶロボット「小蛮驴」
「小蛮驴」は、アリババグループがタオバオで注文された商品をユーザーの手元に届ける際、
配達員に代わって、「最後の3キロ」を輸送するために開発したロボットです。
最先端の人工知能と自動運転技術を搭載しており、衝突の恐れがある緊急時には、人間の7倍の速度で反応することができます。
これにより、特定下での安全性が確保され、完全自動運転(Level4)が可能となり、1日最大500件、配達員5人分の荷物を運ぶことが出来る様になりました。
すでに、配達実績は100万件以上で、20万人以上のユーザーに宅配便を届けています。
このロボットによる最後の3キロの配達サービスは、大学を中心に急速に広がって行きました。
なぜ大学で急速に普及していったのでしょうか?
以前の配達システムも合わせて、紹介していきますね。
大学内での需要
中国の大学は全寮制で、学生は、月間平均6.5件の荷物を受け取ります。
私が留学していた3年前は、大学の住所に荷物を注文すると、指定した住所ではなく
校内にある物流センターに到着する仕組みでした。
寮のある敷地内には、多くの学生が住んでおり、授業で不在な事も多いので
一人一人に配達していたらキリが無いからです。
荷物が校内に到着すると、引取番号がSMSで届きます。
各自物流センターまで取りにいくという流れでした。
SMSには、自分の荷物がどの棚の、どの列に保管されているかが記載してあり、指定された保管期間を過ぎると、自動で返送されるシステムです。
一見便利に見えますが、多くの学生が利用しているため。保管期間は短く、受け取れなかったり、取り間違えで紛失することもしばしば…
物流センターから寮までは1km以上あるため、私は毎回自転車に乗って、注文した荷物を取りに行ってました。近くの売店で買った方が早かったなんてことも。
同じ住所に注文しても、物流センターじゃない場所に配送される場合もあります。
その場合は路上に取りに行かなければいけません。
流れは同じで、SMSで配達情報が届きます。
配達員が指定された場所に荷物を並べてくれるのですが、
学生はその中から、自分のを探し出して、持ち帰る仕組みでした。
同じような荷物が大量にあるので、見つけるのも本当に大変で、時間がかかっていました。
大きなセールが開催された時は、路上に順番待ちの行列ができ、学生でごった返していました。
物流センターから学生の手元に届くまでの「最後の3キロ」の配達はまさに、大学生のニーズを捉えており、校内の物流システムは大きく改善しました。
今では、時間を指定すると「小蛮驴」が寮の建物の下まで来てくれて、顔認証で荷物を受け取れる様になりました。
アリババの構想では、3年後には1万台に達し、
1日に100万個の荷物を配達することが期待されています。これは配達員1~1.5万人相当に匹敵します。
集合住宅や、校内を中心に導入していくとのこと。
デリバリー業界の未来
ロボットが配達するのは、荷物だけに留まりません。
医療現場でも、ケータリングや、医療物資の輸送に、無人配達は非常に重宝されました。
海外渡航者が隔離されるホテルでも、部屋まで必要な物資を届けるロボットがすでに導入されています。
また、中国では、フードデリバリーサービスが人々の生活に深く根付いています。
2020年はコロナの影響もあり、国内の総注文数は171.2億回を超えました。
国内大手のフードデリバリーサービス、美团外卖は、
独自の配達ロボット「魔袋20」を発表し、北京市内の一角ですでに運用テストを行っています。
このロボットにもLevel4の自動運転技術が採用されています。
将来的には、ケータリングだけでなく、鮮生食品、処方箋、などのデリバリーに利用される予定です。
最後に
無人配達ロボットの記事いかがだったでしょうか。
物流システムの進化に、驚いた面もあったと思います。
ロボットが、私たちの荷物を届けてくれるのも近い未来の話です。
日本でも、新型コロナウイルスの感染症拡大の対策として、外出自粛の呼びかけ及びECの利用が推奨された結果、
EC業界の大幅な市場規模拡大につながりました。
経済産業省の発表によれば、2020年、日本・米国・中国の3か国間における越境ECの市場規模は、いずれの国の間でも増加しました。
中国消費者による日本事業者からの越境EC購入額は1兆9,499億円(前年比17.8%増)であり、昨年に引き続き増加しました。
弊社では、中国のプラットフォームへの出店から、
店舗運営、販促、広告までを一貫してサポートしております。
越境ECの詳しい情報を知りたい方は、下記アドレスよりお問い合わせお待ちしております。
株式会社バベル メール: babel.biz_cn@babel.jp
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
【引用URL】
解决后疫情时代无接触配送难题,无人驾驶技术场景应用广泛
https://www.163.com/news/article/GHHQIO1000019OH3.html
大摩院https://damo.alibaba.com/labs/intelligent-transportation/robot/
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