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思いがけない俺様旦那の雪どけ

担当の先生に、いつでも連絡できる緊急連絡先を言われてたから、それなりに状態は悪かったんだと思う。PET検査でも、(特殊な成分の飲料をのんだら、そこのがん組織だけ黄色く光る)上半身は、お星さま状態でキラキラしてた。確か7か所かな。。他人事のように、先生から説明を受けていた。

この千葉県で?

だーれも知ってる人いなくって?

おまけに、拉致のように連れてこられて?

だもね。で?ガン?給料は?(こやつは、自分の判断で社会保険にはいってなかった。そして、14万だけ私に渡して、このなかでやれ!と。それって、無保険状態で車を走らすに等しいレベルと思い、私は、生命保険と養老保険に加入してた。)今回、あとから、これが役にたった。私のこの動物的な危険察知能力は素晴らしい。(笑)

食費は二万。今でもつずいている。料理が好きで実家も水産加工だから、調理師の免許もあった。今回は介護食だし、薬膳料理みたいなもんだ。調べ物が好きな私は、毎日8時間もかけて全国大学の研究サプリをみてまわり、パソコンとスマートフォンでと、学習しつずけた。食事療法の書籍は全部買った。アメリカやイギリスも。。。。いろいろな論文を見た。

中でも、毎日届ける中に、生姜。中医学では、ガンの副作用を軽減してくれそうだった。それに酵素もパイナップルから生絞りして、ほかの果物と一緒にボトルにいれて自転車こいで運んだ。

時は、コロナ時期。受けわたしは、一階にあるコンビニ前でやりとり。自宅にやっと着いて汗だくで風呂場で流した後、ビデオ通話した。そんなことを繰り返すうちに、俺様は、ありがとうとつぶやくようになっていった。そして、会うたびに嬉しそうな笑顔をみせるようになっていった。可愛い。喜んでいる笑顔を見るたびに、あれほど憎んでいた自分は、まるで俺様が自分の子供のように思えてきたのだ。

話があっても、けっして私にむきあってくれなかった俺様。

脳梗塞何回も起こしてる私を、突き飛ばしていなくなった俺様。

何か言ったら、すぐ怒る俺様。

前の奥さんも蒸発した俺様。。。。。。さいあくじゃん。。。。。

どうして結婚したのか?と思うでしょ?お姑さんが病院に入院してて、一緒に面会行こうといわれ、私は従業員だったから、ご挨拶だけでもと思いついていったら、病室で母親に、”こいつ、俺の嫁さん!”と、突然言われ、お母さんが、”宜しくお願いします”とベッドの上で、ちょこんと座り頭を下げられた。病室に鳴り響く”おめでとう!”←ちなみに、大部屋。。。。。。

その空気で、だーれが、ちがいます!って言える?

”宜しくお願いします。”でしょ。。。。。。。。。やっぱ。。。

それから幸せになるつもりが、俺様!だったわけだ。

さて、話をもどそう。彼が嬉しそうな顔をするたびに、もっと喜ばせたくなった。あの病院食では、気力もでないだろうと判断して、せせこせせこと、運ぶ私。たぶん、亡くなったお母さんだったらこうしただろうと、まるで自分の子供のように思ったのかもしれない。その笑顔をみるたびに、嬉しくて嬉しくてしょうがなかった。




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