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waratsutsumi
あえて船をゆらしながら、前に進む
「希望のリレー 国際フォーラム2025」に参加してきました。
基調講演は、ケイト・スワファーさんによる「認知症施策の推進に向けた当事者参画の国際的な動向とこれからの展望」。
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ケイトさんの講演には、ハッとするフレーズがたくさん登場しました。まだ全然整理がついていないけれど、忘れないうちに書いておこうと思います。
認知症は混乱と記憶の喪失だけではない。
認知症=dementiaの中には私=MEがいる
認知症の〈神話〉を打ち破る必要がある
認知症は通常の老化ではない
認知症になると、〈断絶処方〉を施され、「無の存在」として扱われる理不尽さがある。
それはまるで「老眼鏡を使ってはいけない」と眼鏡を取り上げられるようだ
権利擁護者であろうとすることには〈中毒性〉がある
権利擁護者が無償で働き続けるは、新たなスティグマを生み出す
「支払いはありません。みんなそうですから」と言われてしまう現状
(認知症当事者である)私たちは「専門家」ではないのか?
認知症を「障害」として再構築し、リフレーミングする必要がある
「がんフレンドリー」とは言わないのに、なぜ認知症だけ「認知症フレンドリー」というのか?
スティグマは、認知症当事者を「ケア」の名のもとに拘束し、隔離することが容認されるという考えに拍車をかけている。
たくさんの葛藤と試行錯誤。そして、ケイトさんは講演をこうしめくりました。
「あえて船を揺らしながら、前に進む。船を揺らすことで、流れに逆らって進んでいける。この船に、みなさんのことを招待したい」
もっともっと知りたいこと。調べたいこと、聞きたいことが次々にあふれでてくる時間でした。メモを読み返しながら、ひとつずつ整理していこうと思います。