「私は何をどう届けたいんだろ?」の問いの答えは1年3か月後にひょいと現れた
肩書きが定まらない。
それはここ数年、ふんわりと悩んできたことだ。
別に肩書きなんてどうだっていいじゃんとも思う。
肩書が欲しいなら名乗ればいい。
「ライターは名乗ったその日からライターです」と言われて、フリーライターになった25歳の冬からそうやって生きてきたわけだし。
その一方で、もう少しわかりやすくならんものかという思いが捨てられない。初めましての人と話すときに、ちょっと困る。
紙媒体もWEBも、出版も広告もやるフリーランスのライターで編集者で、たまたま夫の両親の介護に関わったことをきっかけに、介護エッセイ本を出したり、介護ライターとして活動するようになって、大学院で老年学を学んだり、銭湯で番頭・番台として働いたり、スナックのママをやったり。最近はひょんなことから「排泄センサー」を開発するケアテック系スタートアップの広報もやることになりまして……ってなんだそれ、情報量多すぎ。
自分の中ではそれぞれ、点と点とがほっそーい線ではつながってて、どれも意味があってやると決めているんだけれど、ひとことで言うとこれ! という境地にたどりつけおらず。
長らくモヤモヤの中にいた。
いたんだけど、つい先日、そのモヤがサーっと晴れる瞬間が訪れた。
湯朝かりんさんとの「可視トーク」のセッションの最中のこと。
「まなみさんがやってることってぜんぶ、”スナック”なんじゃない?」
!!!!!
介護やケアについて原稿を書くことも、音声配信することも、月イチ昼スナックをリアル開催することも、全部つながってた。
少し前に、別の人から「まなみさんのスナックは”ルイーダの酒場”なんですね」と言われたことも思い出した。
そうそう、立ち寄ってもらえたら、だいたい誰かが楽しく飲んでて、情報交換もできるし、もしかしたらバディを組める相手に出会えるかもしれない。いきなり同行者は見つからなくとも、同じように苦労したり、道に迷ったりしてる仲間がこの世に存在することがわかれば、ちょっとは心細さがやわらぐかもしれない。そんな瞬間を、かかわりをあの手この手でふやしたい。
私が熱に浮かされたみたいにぺらぺらしゃべるを、かりんさんがさらさらと描いてくれた。
肩書迷子を脱出する光が見えてきた。
ふと思い立って可視トークの記録をさかのぼってみた。いちばん最初は2023年4月28日。私は「何をどう届けたいんだろ?」と悩んでた。
それなー!
ちょっとずつ見えてきたよ。キーワードはスナック!
今週末9/8(日)14:00~は赤坂見附でスナックのママやります。お時間ご興味ある方いたらぜひ。のんきな昼酒ご一緒しましょう