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メンタル系医師ってどういう進路?

◎医者の道のり

医師は6年間の大学を卒業すると、2年間の初期研修というトレーニング期間があります。この期間は何科になりたいか決まっていても、内科、外科、小児科、産婦人科、精神科など色々な科を1〜2ヶ月毎にローテーションして経験を積みます。そして、この2年間を終えると後期研修といって、専門医としてのトレーニングが始まります。この期間は自分の進みたい科によって3〜5年程度と幅があります。後期研修を終えると専門医試験を受けることができ、無事合格すると「〇〇科専門医」を貰えます。長い道のりですね、、、、。

◎メンタル系医者って何者?

メンタル系を専門とする医者は主に2つあります。
精神科医」と「心療内科医」です。
今回はその2つの進路、資格をご紹介します!

◎精神科の資格

精神科の後期研修は3年間あり、4年目に「精神科専門医」を受験することができます。精神科にはもうひとつ「精神保健指定医」という国家資格があります。また別の記事でお話ししますが、精神科では法律(精神保健福祉法)に基づく強制入院が必要な場合があり、そういった入院を決定できるのは「精神保健指定医」という専門医とは別の資格を持っている精神科医のみになります。

◎心療内科の資格   

心療内科は名前に「内科」とついているようにまずは3年間内科の後期研修を行って「内科専門医」を取得します。その後、サブスペシャリティとして「心療内科専門医」を取得します。つまり、精神科医と心療内科医は行うトレーニングが異なり、持っている資格も異なります。

◎医者の進路

↑でご紹介したように、「〇〇専門医」を取った医師は、大体医者7年目くらいになります。そこからは、さらに自分の専門性を磨くために病院でトレーニングを積んだり、研究をするために大学院に行ったり、クリニックを開業したりと様々なルートがあります。医者の技量は資格が全てではないですが、受診する際に、ホームページなどで医師の資格を確認しておくとひとつ安心できるかもしれません。

◎最後に

医師は大学が6年であったり、卒業後もトレーニング期間が長かったりと一般的な社会人とは少し異なる部分もあり、何をやっているのか不透明なところもあると思います。
ご紹介したのは一部の資格や進路になりますが、少しでもメンタルヘルスが身近なものになりますように。


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