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リレーエッセイ「宇宙」(連想#7)

高校時代からの友人はじめくんと続けているリレーエッセイ。
前の執筆者の投稿の内容から連想されたものをテーマに、バトンを渡された人が自由に文章を綴っていく。そんな企画だ。

前回、そのはじめくんが書いたエッセイのテーマは「UFO」だった。

UFO、、面白い。結構僕もこの手のUFOだのUMA(未確認生物)だの超能力、超常現象といったジャンルは好きだ。全然詳しくはないのだけれど。
はじめくんのUFOの記事を読みながら、小学生の時に持っていた超常現象図鑑的な本を思い出した。
ついでにそこに載っていた、偶然撮影されたという宇宙人の白黒写真がものすごく怖くて、瞳孔のない大きな目に、唇のない口と小さな顎、、時々脳裏に浮かんで恐怖に駆られていた少年時代を思い出してしまった。汗

そんな思い出もある一方、UFOが来る元である「宇宙」に想いを馳せるのも結構好きだ。
これは男子のあるあるなのかも知れないが、少年時代は「宇宙のひみつ」図鑑とか学習まんがシリーズの「宇宙のふしぎ」のようなものを読むのが好きだったし、結構流行っていた気もする。
なので、今回のエッセイのテーマを考えたときに、ストレートに「宇宙」が頭に浮かんできた。

はじめくんのように天文部や地学部だったわけでもなく、大学も思いっきり文系だけど、なんとなく自分の宇宙に対する想いを、詳しくないながらも形にしてみたいなと感じた。

そんなわけで今回のテーマは「宇宙」。
しつこいようだが、専門知識があるわけではないので、あくまでも個人的な宇宙に対する想いをまずは書いてみようと思う。
その話しに絡めながら、僕の思い入れのあるマンガ・映画などの作品の話も少しできればと思う。


宇宙は果てしなく広い。。
無限大と言う言葉を使っても、想像できないくらい広過ぎて、訳がわからない。

まず身近な宇宙から考えても、太陽のように自身の核融合で光り輝き続ける「恒星」があり、その周りを我々の地球のような「惑星」が周っている。
惑星が恒星の周りを安定して一定の距離で周る(公転)のは、大きな質量のもの(恒星)には大きな重力が生まれ引っ張られるが、同時に速い公転スピードで遠心力(離れる力)が生まれているので、ちょうどバランスが取れているからだ。
同じ理屈で惑星には、月のような「衛星」が周っている。
そんな「恒星」「惑星」「衛星」で構成されるような一まとまりを「惑星系」と呼ぶらしい。

夜空に浮かぶ肉眼で見える無数の星々はほぼ全て恒星だから、あの全てが惑星系と言える。
しかも我々が地球上から見えるのは、恒星が無数に集まってグループを成す「銀河系」の中でも近くの星たちだけだ。

さらに我々の銀河(僕の子供の頃にはなかった名称だが、天の川銀河というらしい)の外にアンドロメダ銀河など、同じような銀河が無数に存在する。
宇宙望遠鏡の精度の高まりで、天の川銀河外の銀河はすでに数千億個見つかっており、密度から計算すると見つかっていないものも含めると2兆個にもなるそうだ。
んー、本当にすごい話すぎて笑ってしまう。

僕は、子供の頃、友達に「どこに住んでいるの?」と聞かれた時に、よくふざけてこう答えていたことがある。
「大宇宙 銀河系 太陽系 第三惑星地球 アジア 日本 東京都 ○○市 ○○町 ○-○-○  ○○団地 ○○号室だよ!」
。。うん、捉え方は間違っていないと思う。笑
けれど子供の頃は大宇宙銀河系とサラッと言っていたそのサイズ感が、ここまで果てしないイメージを持っていなかった。恐るべし大宇宙。

さて、僕の宇宙観はこんな感じなので、前回はじめくんの記事にもあったのと同じ考えで、「こんなに広大な宇宙に生物が地球人だけのはずは無い」「もし地球人だけなんて考えるとしたら、おごり高ぶりすぎだろう」と鼻で笑うくらいの気持ちでいる。

それに、「宇宙人(異星人・地球外生物)が一般的な想像よりもかなり高い確率で存在しているんではないか?」とついこの前まで考えていたのだが、その根拠はこうだ。

太陽系で考えると、太陽を中心に、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、、と並んでいる。
これらの公転の距離間隔は、一定のルールがあり数式で表せるという話がある。
そんな話を以前に聞いていたため、僕はこの法則があるのであれば、太陽系以外の無数の惑星系でも、同じ法則で惑星が並んでいるはずで、さらに公転距離も恒星の質量に比例するだろうから、各惑星系の中でも、特に第三惑星には生物がいる確率がかなり高いんじゃ無いだろうか?
こんな考えだ。

今回この記事を書く上で調べてみたところ、僕が知っていたこの法則は「ティティウス・ボーデの法則」というらしい。1700年代のものでかなり古い。
法則の数式は、文系の僕でもわかるシンプルなもので、太陽と地球の距離を1天文単位(AU)とすると、太陽から各惑星までの距離は0.4 + 0.3 × 2のn乗で割り出せるという。
例えばnを金星0、地球1、火星2、小惑星帯3、木星4、、
とした場合、火星は0.4 + ( 0.3 × 2 x 2 ) = 1.6、木星は0.4 + ( 0.3 × 2 x 2 x 2 x 2 ) = 5.2 となる
これを、水星から順に小惑星帯も入れて土星まで並べると、

計算値(AU):0.4 / 0.7 / 1.0 / 1.6 / 2.8 / 5.2 / 10.0
実際値(AU):0.39 / 0.72 / 1.00 / 1.52 / 2.77 / 5.20 / 9.54

という感じになる。誤差はあれど、結構近い!
ただし、その後天王星、海王星などが発見されると、この法則に合わず、さらに最近では太陽系以外の惑星系が4000ほど見つかっているが、それらの惑星たちはこの法則に合っていないそうだ。なのでこれは単なる偶然と言われているという。。
んー残念。偶然にしてはでき過ぎている気もするけれど。。
僕の中での異星人結構いる説が、今回のエッセイを機にぐらついてしまった。。
まぁ、それでも前述した通り、2兆個の銀河の無数の恒星の無数の惑星のどこかに知的生命体がきっといる。。その確信に変わりはない。

宇宙の構成単位を再確認したところで、距離感についても考えたい。
宇宙の広さの単位は「光年」が使われる。世の中で最速の「光」が1年間で進む距離が光年だ。
光は1秒で、地球を7周半周る驚異の速さだから、1光年と言ったらそれが1分でもなく、1時間でもなく、1日でも1ヶ月でもなく、1年間かけて進む距離と言うわけで、それだけでも気が遠くなる。
距離に換算すると約9.5兆キロメートルらしい。こう書くとますますイメージしづらくなるが。
ちなみに光が1秒で7周半と言う例えだが、地上で光を出した時に何も光が地球の重力に影響されて地球の周りを周るわけではないらしい。光はあくまで直線で進むので、そのまま大気圏を突破して宇宙へ伸びていく。
言われてみたら当たり前だが、何となくこの例えのせいで地球を周る光のイメージを持ってしまっていた。。みなさんもご注意を。

話を戻して光年。太陽系に最も近い恒星は「ケンタウルス座α星」で4.3光年の距離にあり、地球上から肉眼でも見える。全天では、おおいぬ座のシリウス(8.7光年)とりゅうこつ座のカノープス(309光年)に次いで3番目に明るいそうだ。

肉眼で見えている恒星は天の川銀河の中でも比較的近い恒星で、例えば夏の大三角形で言うと
こと座のベガ:25光年
わし座のアルタイル:16.7光年
はくちょう座のデネブ:2616光年
と言う具合らしい。ちなみにこの辺の距離は最新技術で年々正確になってきているので、昔の記事だと全然違うことをご了承いただきたい。

これに対し天の川銀河の直径が約10万光年。
一番近い、天の川銀河外のアンドロメダ銀河までが230万光年。
現在観測できる一番遠い銀河が、135億光年という、これまたとんでもない数字だ。

そんなわけで、この想像を絶するスケール感に対して、宇宙のロマンを感じる前に恐怖すら感じてしまうのは僕だけだろうか?

なので、正直
「この大宇宙に、宇宙人(異星人・地球外生命体)は必ずいる」
「けれど、彼らが地球に辿り着くなど到底できないのではないか?」
「同じく地球人も太陽系外に旅立ち、異星人と出会うことなんて不可能なのではないか?」
と言うのが僕の本心である。

けれど、一縷の望みは持っている。今までも人類は、科学の進歩によって想像もできなかった奇跡を何度も生み出している。
鳥のように空を飛べること。月に人類が降り立ったこと。地球の裏側にいる人とリアルタイムに顔を見て会話ができること。。
このように今はいくら考えても想像し得ないことでも、遠い未来に人類は成し遂げるのではないか?

しかし今度の課題は非常に難敵だろう。時間と距離(空間)という、現在はコントロールできない大きな山が立ちはだかっている。
だが、これにも少しは期待している面がある。
かの世界一有名な科学者アインシュタイン博士の「相対性理論」だ。
僕には難し過ぎて全然理解できてはいないのだけれども、これまで絶対的なものと思っていた時間と空間(合わせて時空)が、歪む場合があると言うことで、難しい公式もある。
時空をコントロールすることができれば、一瞬ではるか彼方の星にでも行けるかも知れない。

そもそも、技術的に難しいと言うのは、現在の地球での話だ。
誕生から46億年、さらに人類が誕生したのは、ほんの20万年前。
有名な話で、もし地球46億年の歴史を1年間におきかえて考えると、人類誕生は12月31日の23時37分となるという。
さらに今のように目覚ましく科学が発展し始めた産業革命は、たかだか200年前なので、年間で言うと12月31日23時59分なのだ。

このイメージから言うと、宇宙138億年の歴史で、千年、1万年、100万年なんて、ほんの誤差程度と言える。
だから、とある地球外の知的生命体の進化が、地球よりわずか1万年前早いだけでも、彼らの技術的水準は我々地球人からしたら想像の域を絶するものだろうし、ましてや100万年、1億年、10億年といった文明が続いている知的生命体があったとしたら、彼らからしたら時空のコントロールなんて、電子レンジでチンするくらいお手軽なのかも知れない。

参考までに、今までの時間感覚、空間感覚がイメージしやすいNHKの動画があったので参考までに貼っておく。

と言うわけで、少し前に僕が語った本心、
「けれど、彼ら(異星人)が地球に辿り着くなど到底できないのではないか?」
と言うのは、あくまで現在の地球に生きる僕の知識から言えばという前提付きの話で、
「されど数万・数億年レベルの先輩知的生命体たちからしたら、星間や銀河間の宇宙旅行なんてHISのツアー並みに日常かも知れない」
「だったら数多くのUFO目撃談からも、異星人が地球に来ている可能性は大いにある」
なんて考えとせめぎ合いながら心の中に存在している。

なんか前回のはじめくんのエッセイと同じような話をしている。まあ、つまり僕も同じような感覚を持っている。

宇宙をテーマとした映画やアニメ、マンガで言うと、それこそ数えきれない数があるが、僕の大好きな手塚治虫先生の作品「火の鳥 宇宙編」他や、藤子・F・不二雄先生のSF短篇「ミノタウロスの皿」など、地球人と異星人の交流を描いた作品はどれも数百年から数千年先の未来の話である。
やはり、このままの科学進歩のスピードでは(ChatGPTなどの最近のAI技術の発展もめざましいが)僕らが生きているうちにさすがに星間旅行・異星人たちとの交流は難しいのだろうか?

いや、一つ方法はある。
これまた僕が大好きな作品であるが、映画「スター・ウォーズ」の世界観である。
映画スターウォーズは9エピソードあり、もう完結しているが、元々今のエピソード4を初回とする3部作であり、その後その前史3部作と、後史3部作が追加で制作されたものである。
そのオープニングはいつも「遠い昔、はるか彼方の銀河系で…」のテロップから始まる。

その世界観といえば、ハイパードライブという超光速・ワープ技術で恒星間航行が日常的に行われていて、多様な異星人たちが普通に交易・交流をしている、いわば異星間文化ネットワークが構築されている。
異星人たちは、例えばヨーダ、チューバッカ、ジャバ・ザ・ハット、ジャー・ジャー・ビンクスなど、、身長も形状も全く違い、見るだけでも雑多で楽しい。
作品についても語りたいところだが、それはまた別の機会にして、要はそういったワープ技術が、各異星人のそれぞれが独自に開発したものではなく、進歩のめざましいどこかの星が、その技術を伝え、徐々に異星間文化ネットワークを構築してきたのだろうと言うことだ。

だから僕が星間旅行・異星人たちとの交流の実現方法が一つあると言ったのは、自分たち地球人の自らの手ではなく、科学技術が十分に発展した異星人からの技術伝播を受けてのことだったら、ありうると言うことである。

ではなぜ、人類の長い歴史で異星人が公にコンタクトしてこなかったのか?
すでにアメリカネバダ州の軍事練習場、通称エリア51で異星人との共同の宇宙船開発が行われているんではないか?と言う有名な都市伝説はあるけれど、それとは別に考えるなら、人類の知的許容性が成熟するのを待っているのでは?と言う気もする。
原始時代に、そのような異星人からの技術提供があっても、世界的なコミュニティがあるわけでもなく、そもそも理解する能力がない。
平安時代や江戸時代であっても、いきなり技術が飛躍し過ぎていて受け入れ切れないだろう。

ならば、今はどうだろう?
航空技術や核エネルギーの理解、宇宙研究にインターネット技術といったものが一般に理解され、さらには昨今のAI技術のめざましい発展。。
これはそろそろ異星人による異星間コミュニティへの招待と技術伝播を受け入れる土壌ができたと言えるのではないだろうか?
我々地球人をじっと観察していた異星人からのコンタクトが、近いうちにあるかも知れない。

もちろん、そんなことがあれば日本の黒船来航の時のように、世界中が衝撃を受け、戸惑うだろう。
でもそんな技術を開発するくらい発達した文化を長く維持してきて、かつ時機をうかがっていた異星人たちは、ものすごいコミュニケーションのプロなのではないだろうか?
そんな生物としての先輩異星人に身を任せて一歩先の世界に踏み出すのも面白いかも知れない。

そんな未来、妄想の上の妄想ではあるが、あり得ない話ではない。
信じるか信じないかはあなた次第です。笑


というわけで、次回のバトンも友人のはじめくんに渡します。どうかよろしく。

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