
【分析】 広島ドラゴンフライズ
第9節
AWAY 広島ドラゴンフライズ 戦
(会場:エフピコアリーナふくやま)
Day1 2024/11/30 (土) 14:05
Day2 2024/12/01 (日) 14:05
レバンガのミカタでは
より面白く試合観戦できるよう
相手チームの分析を行っています。
読者のみなさまのバスケ観戦にとって
お役に立てたら幸いです。
それでは一緒に
スカウティングを始めていきましょう。
◯ チームスタッツ分析
広島ドラゴンフライズ
3勝11敗(勝率 .214) 西地区7位
平均得点数 73.2 19位
フィールドゴール成功率 41.6% 22位
3ポイント成功率 31.2% 17位
フリースロー成功率 80.7% 1位
平均失点数 84.0 21位
平均リバウンド数 32.5 24位
平均アシスト数 14.9 23位
昨シーズンB1優勝の広島ドラゴンフライズです。
開幕以来、苦戦を強いられていて、
現在、3勝11敗に留まっています。
優勝時のヘッドコーチは退任して
群馬クレインサンダーズに移籍となりました。
課題としては、
リバウンドがB1最下位であり、
失点も下位4チームに入っているので
チームとしての修正が急務となっていますが、
主力選手の外国籍・帰化選手の
# 13 ドウェイン・エバンス
# 15 河田チリジ が
11/29 15:00にインジャリーリストから抹消され
復帰の準備が整っています。
#広島ドラゴンフライズ は、#河田チリジ 選手と #ドウェインエバンス 選手のインジュアリーリスト登録の抹消手続きを行い、明日15:00にBリーグインジュアリーリストから抹消されます。#ドラゴンフライズ #Bリーグ #りそなグループ #バスケ pic.twitter.com/6lbCAw6cvI
— 広島ドラゴンフライズ (@HIROSHIMADFLIES) November 28, 2024
成績上は苦戦しているように見えますが、
B1優勝を支えた以下の4選手が揃う第9節は
ドラフラブースターとしては、
2連勝を期待しているにちがいません。
# 8 ケリー・ブラクシアー・ジュニア
# 13 ドウェイン・エバンス
# 15 河田チリジ
# 24 ニック・メイヨ
# 寺島良は怪我のため長期離脱をしており、
本日もエントリー外となっています。
本日の #レバンガ北海道 戦につきまして、以下の選手はエントリーいたしません。
— 広島ドラゴンフライズ (@HIROSHIMADFLIES) November 30, 2024
■#寺嶋良 選手
右脚の負傷のため#ドラゴンフライズ #Bリーグ #りそなグループ #バスケ pic.twitter.com/yhMTXx6yHP
◯ 個人スタッツ分析
上記の通り、主力2選手が復帰することもあり
これまでのチーム内プレイタイムは当てにならないのが
第9節の広島ドラゴンフライズだと思います。
日本人選手のプレイタイムのみ確認していきましょう。
1 # 12 中村 拓人 PG 27:50
2 # 30 山崎 稜 SG 24:32
3 # 34 三谷 桂司朗 SF 18:07
4 # 21 渡部 琉 SF 18:01
5 # 4 ロバーツ・ケイン PG/SG 7:12
先日のアジアカップで日本代表ロスター入りをした
# 12 中村、# 30 山崎のプレイタイムが多いです。
少ないメンバーでローテートしているので
スタミナやファウルトラブルで課題を抱えます。
◯ 注目選手
外国籍3人+帰化1人の4名は
広島ドラゴンフライズの主力として
得点・リバウンド・ディフェンスと
猛威を振るうことが予想されます。
他方、プレイタイムの多い
日本代表の2人を今回は取り上げようと思います。
# 12 中村 拓人
PG登録 23歳 184cm 79kg
平均プレイタイム 27分50秒
平均得点数 9.9 (FG% 50.5% 3FG% 25.9% FT% 33.3%)
平均アシスト 3.2
平均リバウンド 3.1
元レバンガ北海道の特別指定選手であり、
昨季のチャンピオンシップで活躍をして
寺島良不在の広島ドラゴンフライズを
優勝に導いた期待の若者です。
独特のリズムのステップで
ペイントエリアに侵入して、
自ら得点も出来、パスも捌けるプレイヤーです。
プレイタイムは外国籍を除けばチーム1位であり、
名実ともに主力の一人として注意が必要です。
3ポイントの試投数は
1試合あたり3.9本程度であり、
さほど脅威ではないのですが、
やはり果敢にペイントアタックしてくるのを
どのように対応するかが見ものです。
# 30 山崎 稜
PG登録 32歳 183cm 80kg
平均プレイタイム 24分32秒
平均得点数 8.1 (FG% 40.4% 3FG% 37.3% FT% 80.0%)
平均アシスト 1.3
平均リバウンド 2.0
2019-20シーズン(栃木ブレックス在籍時)以降、
3ポイント成功率が30%を下回らないという
脅威の3ポイント確率を誇っています。
直近5年間の数値は以下の通りです。
2023-24 35.5%
2022-23 43.9%
2021-22 30.8%
2020-21 41.3%
2019-20 41.3%
特にチャンピオンシップに出場した、
2023-24(広島)シーズンでは
1試合平均6.3試投数で
なんと56.0%を記録しています。
大舞台で勝負強いのが
# 30 山崎の特徴でもあります。
レバンガ北海道も過去の対戦で
# 30 の3ポイントに苦しめられて
印象に残っている方も多いのではないでしょうか。

トップ〜左右45°を好んでいますが、
どのエリアの3ポイントも均等に
高確率の成功率を残しています。
特に両コーナーの確率は安定しており、
インサイド陣が強力な広島ドラゴンフライズでは
ディフェンスが収縮した状態から
キックアウトを供給されて
3ポイントを決められるというパターンに
注意を要すると思います。
◯ 見どころ
昨シーズンの広島は
2-2-1のフルコートゾーンプレスから
3-2ゾーンという独特なディフェンスを
適宜活用することで
リーグ屈指のディフェンス力を誇っていました。
第9節から優勝時のメンバーが出揃うので
これまでのような失点数やリバウンドは
一気に改善されうる可能性があります。
相手は昨シーズンのB1優勝メンバーです。
チャレンジャー精神で一矢を報いて
勝利を持ち帰ってほしいですね!
# 34 盛實 海翔 も復帰の一戦です。
ベンチでは積極的な声がけで
チームを鼓舞していました。
活躍を心より期待しています。
今日も全緑で応援しましょう!
がんばれ、レバンガ!
文=アズマ・リュウセイ
写真=民谷 健太郎