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【分析】 三遠ネオフェニックス
第14節
HOME 三遠ネオフェニックス 戦
(会場:豊橋市総合体育館)
2024/12/21(土) 15:05
2024/12/22(日) 15:05
レバンガのミカタでは
より面白く試合観戦できるよう
相手チームの分析を行っています。
読者のみなさまのバスケ観戦にとって
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それでは一緒に
スカウティングを始めていきましょう。
◯ クラブチーム概要
ヘッドコーチの大野篤史さんは
元々、プロバスケットボール選手です。
2016-17シーズンから
千葉ジェッツふなばしでヘッドコーチとして
6シーズン在籍していました。
そして、
2022-23シーズンから三遠ネオフェニックスに移籍し、
今季で3年目のシーズンを迎えています。
三遠ネオフェニックスは、
Bリーグ初年度こそ、
33勝27敗という好成績を挙げましたが、
以降、成績が低迷します。
2016-17 33勝27敗
2017-18 25勝35敗
2018-19 22勝38敗
2019-20 5勝36敗
2020-21 12勝47敗
2021-22 10勝48敗
そして、
2022-23シーズから大野HCが加わり、
当時、大ニュースとして
日本バスケ界に驚きを与えました。
まるで、ヘッドコーチの変更が
分岐点であるかのように
三遠ネオフェニックスは
強豪チームに生まれ変わったのです。
2022-23 23勝37敗
2023-24 46勝14敗 CS出場
2024-25 18勝 4敗 (2024/12/20現在)
大野さん目線で眺めてみると
Bリーグ初年度から次のような成績になります。
2016-17 44勝16敗 千葉ジェッツふなばし
2017-18 46勝14敗 千葉ジェッツふなばし
2018-19 52勝 8敗 千葉ジェッツふなばし
2019-20 28勝12敗 千葉ジェッツふなばし
2020-21 43勝14敗 千葉ジェッツふなばし
2021-22 35勝10敗 千葉ジェッツふなばし
2022-23 23勝37敗 三遠ネオフェニックス
2023-24 46勝14敗 三遠ネオフェニックス
2024-25 18勝 4敗 三遠ネオフェニックス
B1通算 335勝 129敗 (勝率 .722)
大幅に勝ち越しているのが明らかです。
したがって、
強豪に返り咲いた三遠ネオフェニックスから
勝ち星を奪うためには
大野ヘッドコーチと
クラブチーム全体のカラー・スタイルについて
分析することが必須となります。
◯ チームスタッツ分析
三遠ネオフェニックス
18勝4敗(勝率 .818) 中地区1位
平均得点数 91.1 1位
フィールドゴール成功率 47.9% 1位
3ポイント成功率 35.8% 1位
フリースロー成功率 67.9% 23位
平均失点数 78.8 13位
平均リバウンド数 40.16 2位
平均アシスト数 21.7 2位
平均ブロック数 3.86 1位
平均スティール数 7.45 3位
クラブ全体のスタッツとして、死角がありません。
脅威のオフェンス力はもちろんのこと、
デフェンスレート 11位、失点数 13位と
ディフェンスもB1平均の質を保てています。
オフェンスのスタッツを
もう少し詳しくみていきましょう。
・セカンドチャンスポイント B1 2位
・ファストブレイクポイント B1 2位
・ペイントエリアでの得点 B1 1位
・ターンオーバーからの得点 B1 1位
・フリースローによる得点の割合 B1 5位
・ペイントエリアの得点の割合 B1 3位
・ポゼッションの多さ(PACE) B1 3位
ここから読み取れることは、
しっかりペイント内にアタックして
効果的な3ポイントを打てていることが分かります。
セカンドチャンスポイント、
ファストブレイクポイント、
ターンオーバーからの得点はいずれも
ハッスルスタッツと呼ばれ、
チーム全体でボールに向かい
そして効率よくゴールを決められていることを示します。
シュート効率を示す
EFG%、TS%はいずれもB1首位の成績です。
トランジションの速さ、
ファストブレイクポイントの多さは
クラブチーム全体の走力が優れていることを示し、
また、
アシスト数の多さ、ペイントエリアの得点の多さ、
3ポイントシュートの精度からは
効果的なペイントアタックが出来ていることと
そこから、キックアウトで良いパスが供給できて
確率の高い3ポイントを決められている証拠です。
大野ヘッドコーチのスタイルである、
ビッグマンもガードもみんなで走り、
ペイントと3ポイントで得点を重ねる、
という現代バスケの手本のようなスタッツになっています。
チーム全体のショットチャートが上記を物語っています。
ミドルレンジのショットはほとんど試投が無いことが明らかです。
◯ 個人スタッツ分析 / 注目選手
# 5 大浦 # 10 吉井 # 24 佐々木が
日本代表にも選出されていて、
先日のアジアカップ予選では
オンザコート3で三遠の選手が
同時に出場している時間帯もありました。
# 5 大浦は得点力に優れたハンドラーで
秋田ノーザンハピネッツ時代にも
大いに苦しめられた記憶があるブースターも多いでしょう。
# 24 佐々木も# 5 大浦と同様に、
ディフェンスが上手く、アウトサイドシュートも得意で、
かつバスケットIQが高い素晴らしい選手です。
# 10 吉井はフィジカルの強さで
高さで多少ミスマッチが生じていても
世界レベルのプレイヤーを抑え込めるだけの
ディフェンススキルを有しており、
代表の活動を通じて3ポイントシュートの精度も
年々高くなっています。
帰化枠は# 12 ウィリアムスニカは
サイズ・フィジカルともに強力ですし、
元日本代表の# 8 太田、# 33 柏木は
クラブチームの精神的支柱となっています。
プレイタイムは# 10 吉井の 27:19が最多という点も
他のB1クラブチームと一線を画しています。
外国籍選手・帰化選手のプレイタイムは
おおよそ25分強であり、
タイムシェアが上手く出来ています。
注目選手というよりは、
チームバスケをどのように止めるかが課題となります。
◯ 見どころ
圧倒的な攻撃力のチームバスケを
どのように対策するのかが見ものです。
3連勝と勢いを伸ばしたレバンガが
どのくらいB1上位のチームに対抗できるのか
今から楽しみですね!
今日も全緑応援しましょう!
がんばれ、レバンガ!
文=アズマ・リュウセイ
写真=民谷 健太郎