【レポート】2024/10/12 長崎ヴェルカHOME戦 GAME1
はじめに
「レバンガのミカタ」では
不定期で試合後のレポートを配信しています。
次の試合はどうすれば勝てるのか
という観戦のポイントを
一緒に考えたいという意図です。
いずれは、専門家の見解を
記事に出来ればと思っています。
リクエスト等があれば
是非ともコメント欄などでお知らせください!
◯ GAME1試合結果(概要)
1Q 2Q 3Q 4Q
北海道 59| 20 19 7 13
長崎 68| 17 21 13 17
このグラフは長崎ヴェルカ公式からの引用です。
川崎ブレイブサンダース等も
このようなヴィジュアルを採用しています。
試合の流れが視覚化されていて便利ですね!
[コメント]
このグラフをみると分かるのですが、
長崎ヴェルカは得点が停滞する時間帯があるものの
着実に得点を重ねているのが分かります。
3Qの序盤までレバンガ北海道が優勢の状態で
リードチェンジを繰り返しました。
ただ、3Q 残り6:10に
# 5 クリーナーの3ポイントシュートが決まってから、
3Qは4ターンオーバー、
2ポイント3本、3ポイント5本は全て決まらず
さらに4Q残り7:31までの8分39秒の間、
無得点が続いてしまった点に課題が見えてきそうです。
長崎ヴェルカも主力のハンドラー # 13 マーク・スミスが
脳震盪プロトコルで欠場しているものの、
一桁差で試合を終えられたのは
今後に期待できる内容だったのではないでしょうか。
後半3Q、4Qに失速した原因としては、
前半で負傷者が発生してしまったことも
大きいと考えています。
GAME2は、プレイタイムの采配が
より勝敗に影響を与えるのでしょう。
◯ 長崎ヴェルカのキープレイヤー
# 13 マーク・スミスが欠場している今、
GAME1は# 18 馬場雄大がハンドラーの役割を担いました。
# 18 馬場本来の得点力が抑制される反面、
8アシストと、見事に代役を果たしました。
# 18 馬場雄大
プレイタイム 36:05
13得点 8アシスト 6リバウンド
(フィールドゴール% 45.5%)
EFF 21 +/- 7
もう一人、注目すべきは
やはりゲームMVPの #7 ジャレル・ブラントリーです。
# 7 ジャレル・ブラントリー
プレイタイム 35:13
28得点(うち3ポイント2本 フリースロー6/6)
フィールドゴール% 47.6%
3ポイント% 2/7 28.6%
7リバウンド
6アシスト
ファウルドローン 6
EFF 33 +/- 7
試合をご覧になった方であれば
お気づきかもしれませんが、
ハーフコートオフェンスでは
# 7 ブラントリーにボールを集める傾向が強いのが特徴です。
オフボールでの動きは
一度、ペイントエリアに入って、
スクリーンを使ってボールをもらうシーンが
多数、見受けられました。
そこからポップして3ポイント試投か、
果敢にペイントアタックすることで
長崎ヴェルカのオフェンスの起点となります。
身長 201cm 108kgという恵まれた体格で
フィジカルコンタクトをとって
パワーを武器に攻めてくる選手です。
レバンガ北海道も外国籍を1人欠いている中でも
# 1 関野、# 18 内藤が
身長のミスマッチを物ともせず
ある程度は止められていたように見えました。
# 1 関野はSNS等で「馬場キラー」とも呼ばれ、
よく# 18 馬場にマッチアップしている姿が目立ちますが
# 13 スミスが欠場している今、
# 7 ブラントリーを中心に守るのも面白いかもしれません。
# 1 関野、# 18 内藤いずれも
サイズのミスマッチを生じてしまうものの
あまり、高さの部分を攻めずに
パワープレイを好んでいるところに
攻略のヒントが隠れているように思います。
いずれにせよ、
28得点、7リバウンド、6アシストは脅威であり、
この # 7 ブラントリーをどのように止めるかが
GAME2の見どころなのは言うまでもありません。
# 7 ブラントリーにボールを集めて起点にするパターンと
# 18 馬場がハイピックからビッグマンにボールを供給するパターンと
その両方が長崎ヴェルカの攻撃パターンでの強みなので
# 18 馬場と # 7 ブラントリーに対するディフェンスに注目です。
◯ 勝つための条件は?
・長崎ヴェルカのプレイタイムの偏りを攻める
・ファウルをどれだけ我慢できるか
・# 18 馬場と# 7ブラントリー対策
・スピードとウェルシュの高さの優位性で攻める
・全員バスケ
この5点が勝利に重要だと考えます。
事前のスカウティングにおいて
プレイタイムの偏りについて言及しました。
やはり、スターティングメンバーを中心に
6,7人でタイムシェアをしている点で
・ファウルトラブル
・スタミナ持続性 が懸念されます。
GAME1のプレイタイム
# 18 馬場 36:05
# 7 ブラントリー 35:13
# 20 フロイド 31:07
# 14 高比良 26:52
# 17 山口 24:50
# 15 エドゥ 23:57
# 1 松本 08:25
# 4 狩俣 08:25
# 99 川真田 05:06
(長崎ヴェルカの資料より引用)
実際、# 17 山口が4ファウルとなり、
少しベンチに下げられていた時間帯があったので
GAME2もファウルトラブルを意識しながら
プレイタイムの采配をすることになるでしょう。
GAME1の総ファウル数は、
レバンガ北海道が22、
長崎ヴェルカが17というように
我慢し切れなかったのは
レバンガ北海道の方です。
その結果を受け、
GAME1のフリースロー数は
レバンガ北海道が10本、
長崎ヴェルカが17本と差が開いてしまい、
14/17本(82.4%)と効率的に得点されてしまったのが
敗因の一つになっていると考えられます。
(レバンガ北海道は7本/10本)
したがって、
GAME2においても
いかにファウルをせずに我慢できるかが
両チームに求められることになります。
ファウル数にも注目しましょう。
他には、
# 4 寺園、# 15 島谷のスピードに対して
長崎ヴェルカは苦戦しているように見えました。
# 4 寺園 13得点 3アシスト 2スティール
# 15 島谷 4リバウンド 1アシスト 1スティール
スピードで掻き乱すのも有効な手段です。
# 18 内藤もon 1の時間帯をよく凌ぎました。
9点差負けの+/-が-9なのは
外国籍相手のマッチアップで
よく健闘した結果なのだと思います。
プレイタイムは# 40 ウェルシュ(38:30)、
# 4 寺園(22:24)に次ぐ、21:03でした。
チームからの信頼を勝ち取っている証拠です。
# 18 内藤の活躍もGAME2には欠かせないでしょう。
全体的なサイズは
長崎ヴェルカの方が大きいにもかかわらず
リバウンド数でレバンガ北海道が上回ったのは
# 40 ウェルシュの 19リバウンドが効いています。
スピードの優位性に加え、
ウェルシュの高さは大きな武器になりそうです。
最後に、
今シーズンに入ってから
# 6 菊地、# 7 中野、# 66 松下のプレイタイムが
大幅に減っています。
これまでのレバンガ北海道を支えてきた、
ハッスルプレイヤーたちであり、
ブースターからの人気や信頼も厚い選手たちです。
確かに負傷者を複数人抱えているのが現状ですが、
ただ、昨シーズンまでの主力日本人選手が出場可能です。
GAME1と比べて、大幅には戦力ダウンはしないと思いますし、
上記3選手の今後のプレイタイムを勝ち取るには
GAME2が絶好のチャンスになります。
GAME2では、全員バスケが求められることになります。
ブースター一丸となり各選手を全緑で応援して、
チームを勝利に導きましょう!
がんばれ、レバンガ!
文=アズマ・リュウセイ
写真=民谷健太郎
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