みなさんの会社には、スローガンみたいなものが貼られていますか?
私が訪問する課題をお持ちの会社には、ほぼ全てのところで貼られています。
「チャンレジスピリット!」
「失敗を恐れるな!」
社員の方にコーチングを始めると必ず言われるのが、
「あれは嘘です! 失敗したら責められて評価が下がるだけです」
失敗を恐れる会社にしてしまっています。
ビジネスの最も基本的なところを間違えています。
最も基本的な2つの問題があります。
やってはいけないことをやっているため、成果を出せない構造になっています。
一つ目は、「あれは嘘です!」と言うもの。
「チャレンジスピリット!」「失敗を恐れるな!」のようにかっこよく言うかどうかは、別として、ビジネスの基本は失敗と共存しています。
失敗抜きにはビジネスは語れません。
一方で、ビジネスでは、「成果は絶対!」とコーチングでは説明しています。
矛盾しているように思われる方が多いですが、そこがポイントです。
ビジネスは、市場(お客様)へ価値の提供(交換)をすることなので、その約束事において、応えられないってことはあり得ません。
車を買って納車時に、「頑張って作ってみたんですけれど、、、ちょっと問題がありまして、納車できないんです。動かないんです。でも車の形にはなっているんですけどね。お金?もちろんいただいたものはそのままです。動かないですが、車にはできています。」なんて言われたらびっくりです。
ビジネスでは、価値の交換の内容で合意しているので、そこでの約束は絶対です。そこでの失敗は存在していませんし、存在させてはいけません。
これが最も基本となるビジネスの本質です。
と言うと、失敗は許されないんだ、、、ですが、
失敗の定義、意味を正確に整理してみましょう。
合意した成果を出せない時、その状態は、失敗していると言えるか、、、
失敗していると言えるんですよね。
で、車の部品を組み立てるときに失敗して部品を壊して組めなくなったとき、これも失敗って言うんですよね?
でも、この二つの失敗って全然違うものです。
お客様は、部品を壊したことには、何も言いません。その失敗ってこちらから言う必要もありません。その壊れた部品を適切に処理して、正規品で、正しく組み上げられれば完成したものは、約束通りのものだからです。
約束事の失敗と、その約束事を実現させるための作業の失敗は別のものです。
でも、作業の失敗って、そのままだと完成品、約束事の失敗になってしまいますよね?
はい、このご質問は、本質を捉えています。
そのままだと約束を守れないので、ダメです。
そのままだと、、、そのままだと、、、
だから、やり直したり、別の手段に変えたりして、なんとか完成させるんですよね。
みんなが恐れているのは作業の失敗です。
その先に約束事の失敗が見え隠れする、と思うからです。
でも多くの場合は、その「思う」と言うことよりも、「失敗した」ってことだけの意味しかありません。作業の失敗でも、約束の失敗でも、自分の目の前の失敗を気にしています。
それはなぜか?
失敗は『悪』と刷り込まれているからです。
だから、失敗はしないもの、失敗しないことが普通と刷り込まれています。
作業の失敗は、常に存在しています。
数えきれないくらいの経験をしてきた大人でも、躓くことはありますし、
書き損じること、お茶をこぼすこと、言い間違えること、、、
毎日毎日が、失敗の連続です。数えきれない失敗をしています。
そして、その誰もが犯す小さな失敗によって大きな事故が起こっているのです。
ビジネスにおいては、
『成果は絶対!』 & 『失敗は前提』
この二つをしっかりと腹落ちさせて行動に繋げていくことができれば大丈夫です。
そしてその意味で、仕事とは、
「OKレシピ」 と 「異常検知」 です。
OKレシピとは、そのやり方でやれば絶対に失敗しない(成果を出せる)やり方のことです。
料理レシピで、〇〇の型番のオーブンレンジで、、、この耐熱容器で、、、
200℃で10分間熱して、、、とあると、その通りに完全に再現することで、同じように作れますが、容器が違うと熱容量も異なり、レンジの型番が違うとパワーの立ち上がり時間も異なり、、、
料理で材料に伝わる時間ごとの熱エネルギーが変わり、理論に合わないものとなります。
仕事の場合は、同じように見えても異なる状況というのがほとんどです。
同じ会社への同じ商品のプレゼンでも、担当の方、上司の方、経理の方、同席される方の担当分野によっては、違ってきます。
前回が良かったので、同じやり方で、上司の方へ説明しても、うまくいかないことがあるのがこれです。
上司の方へのプレゼンの目的は?
商品説明に多くの比重をおいて、説明して突破した一回目。
他社との比較、従来との比較、この商品の良さを説明し、それを買った後のメリットは、常識と思ってしまいあっさりと説明。1回目はいいかもしれません。
その一回目とは異なり、今回は、そのメリット、買うことの目的達成度の大きさや確度を語って納得させられなければいけません。
つまり、やり方、やることよりも、目的にあったやり方が良くて、成果を出せたものがその時の正しいやり方になります。
逆に言うと、間違っていないやり方でも、使い方をミスすると失敗してしまいます。
失敗は常に存在します。
重要なのは、その「やり方」と「結果」の因果関係を見抜くことです。
前回うまくいったやり方の時と全く同じ条件だと思ったのに失敗した。
今日のお相手は、朝、家を出るときに喧嘩をしてきたらしい。
朝一の打ち合わせはまずかった。なんて人と人の関係の中でビジネスは進むので、普通にあります。どこかを責めて自分の防衛本能を満足させても大きな目で見ると意味はありませんし、逆効果です。
何度も言いますが、「失敗は当たり前。普通に失敗します。」
1日の数えきれない作業の数々で、数えきれない失敗をしています。
ほんの数秒で思い出してリカバリー、外から見ると失敗していないように見えることでも、失敗に属します。
例えば、ものづくりの現場では、「ヒヤリハット」という言葉があります。
大きな事故、ミスの陰には、ヒヤリとしたこと、ハッとしたことがあります。
ハインリッヒの法則と言われるものに、大きな事故の陰には、99の小さな事故(ただし災害にはならなかった)、300の事故になりそうな状況があると言うものです。
転んだけれども危ない工具は、一歩先にあって擦り傷程度で助かった。
床が濡れていて滑ったけれども、なんとか立ち直した。
人が行動する、作業することにおいて失敗は大前提となります。
特に初めてやること、失敗して、つまり思った通りにいかないことは普通です。
行動は、頭で思ったこと、イメージしたことを、体に伝えて、体を動かすことです。イメージできていないことは、たとえうまくいったとしてもマスターしていることにはなりません。
武井壮さんが、目を瞑って両手を水平に広げたけど、目を開いてみたら全然違っていた。とおっしゃっていました。
仕事は、これと同じように、やること、この意識だけでやってもうまくいかないのは、成長しないのはその差異を修正できていないからです。
失敗したら評価が下がる。
これは大きな間違いです。
作業に失敗は、その組織(会社)の実力です。
Aさんの時は失敗していない。という管理職は、自分の仕事、役割を理解していません。属人性で特徴は出てきますが、失敗を属人性、つまり特定の個人に繋げてその失敗をそのままにしておくことは役割放棄です。
失敗は、表面上に見えるだけに、わかりやすいです。
誰も失敗したいと思っていないので、負の感情も持ちます。
これが人間の弱いところですが、(特に日本人は思う)
誰からみても「絶対正義」なるものを見つけると、その人、つまり自分以外の人を叩くんです。一種の防衛本能と思います。また、間違った感情だと思いますが、その状況は、相対的に自分の価値が上がった気になっているようです。
これが競合他社の方から言われるのは、しょうがないかもしれませんが、社内でそういうことを言うのは大きな間違いです。
他の記事でもご説明しましたように、
ビジネスは、社会に価値を提供している社会貢献の一種です。
会社は、その価値の提供を行うために同じ目的のために活動する組織です。
社内で、その失敗を攻撃するのは、この会社の定義、意味をわかっていません。
そして、人は失敗する生き物です。
また、物事には、成果を出す原理が必ず存在しています。
失敗は、その原理を見つける一つの重要な情報です。
もしくは、それを実現する上で必要なスキル不足を見つけられるすごくいい情報です。
失敗を攻撃する環境は、この重要な情報を無駄に捨てています。
そこに成長も、その先の成果も絶対に出せません。
失敗を責める文化は、日本の教育や日本人の文化が影響していると思っています。それは自分たちの幸せの邪魔をします。一人では生きていけません。
全ての人が失敗をします。その失敗を最終的な大きな失敗につながらないような仕組みをみんなで作っていく必要があります。
誰も攻撃しない、ただ、冷静に正しく情報を整理し、人の行動の原理を浮き彫りにする。
失敗を責める文化の組織の経営層や管理職は、自分の役割を勘違いしています。組織の成長、自走のためには、失敗こそ大事に有効に活用しています。
と言っても、この点では、ダメな組織の方が圧倒的です。
でも、命を取られるわけでもないので、そういう人には、「そうですねぇ〜。おっしゃる通りにダメですねぇ〜。すみませんねぇ〜。」とかなんとか言ってやり過ごしておけばいいです。
そういう人は、失敗から成果を出したきに、からなずこう言います。
「あのときに、俺が指導したからだ。こうなるようにお前のことのために言っていたんだ。いうことを聞いてよかっただろ。」
「そうですね。ありがとうございました。今度失敗したときも最後まで応援お願いします。」でいいです。
ビジネスは、とても良いことに、
毎日が本番。実戦です。
でも、毎日が練習でもあります。
練習ということで誰かを貶めたり、お客様を蔑ろにする意味ではありません。
今日の失敗は、明日取り返せるということです。
ブラックと言われている会社様(それをなんとかしたいと覚悟を持った経営者様からのご要望)でのコーチングでは、
経営層、幹部層(部長職以上)、管理職層(課長クラス、主任リーダークラス)、それぞれで、「失敗」の意味や定義、その活用方法、そしてやってはいけないこと(それをやるとこうなるよ)をしっかりとコーチングします。
ティーチングでは、人の行動は変わらないので、
「知る」→「わかる」→「やる」→「できる」
ではできるようにはなりません。全てその時の「つもり」で終わっているからです。
「気づき」→「理解」→「腹落ち」→「覚悟」→「行動」→「検証」→「対応」→「OKレシピ化」
とします。これもティーチングではないやり方にしないといけません。
ゴールイメージの行動から入ります。
最初は強制的に行動するようにします。
それは、行動は、習慣化させないと本物ではないからです。
習慣化とは、無意識の思考回路が安定して走っている状況で、行動できていることです。
歯磨きが、めんどくさいと思っても、最初は、無理矢理でも、何があっても、食事後すぐに磨くということを毎日毎日強制的に行います。
そこには、意志も必要ですが、思考、つまり考えて行動するという意味での意志はダメです。何も考えないで、歯を磨くということだけの行動する意志だけを持ちます。そして続けます。人の細胞は3ヶ月で入れ替わるという方もいらっしゃるようです。私の経験からもコーチングしていると、習慣化し、それではない状況になると違和感を感じるまでには、半年はかかっています。つまり全ての細胞が生まれたときからその環境にあることが必要のように思えます。
どうしても納得されない経営層の方には、こんな話もします。
大上段でのビジネスの話しで納得した感じになっても何も残らないので、ちょっと誇張した感はありますが、それだけにシンプルの例えです。
あるお母さんが、調子が悪くて、ソファーに横になっています。
3歳くらいの小さなお子さんには、安全なように周りを片付けてここでおお絵描きしててね。ちょっとだけ横にならせて、困ったら起こしていいからね。ほんの数分のつもりで、横になりました。
で、ほんの一瞬だけうとうととしたとき、大きな音がして、子供が泣き出しました。びっくりして飛び起きて、どうしたの、怪我はないの、って言いながらみたら、台所の床が、牛乳でいっぱい。床にこぼれていました。
怒るつもりではないものの、無意識に言葉がきつくなったようで、
「何をしているの!」
子供さんは、もっと泣きじゃくってうまく話せません。
、、、
「お絵描きしていたけれども、
お母さんが、しんどそうだったから、思い出したの。
いつも牛乳を飲むときに、
元気になぁれ! すくすく育て!
って、言ってくれているの。
お母さんにも牛乳飲ませてあげなきゃ、ってやってたの。
最初はうまく入れてたんだけど、よく見えなくて、重くて落としちゃったの。」
これ、あなたがお母さんだったとして、この子を怒れますか?
社員は、3歳の子供ではない!ってこの後に及んでも言い訳される方がいらっしゃいます。
この状況を整理すると、、、
目的:お母さんを元気にする。
目標:元気になるものを体に入れる。
手段:牛乳を飲めばいい。コップで飲む。
目的は間違っていないですよね。
こう思うことは、否定し怒ることではないですよね。
目標は、、、
牛乳よりも風邪薬かも、、、
睡眠が最大の薬かな、、、
とすると5分でいいから静かにお絵描きしてくれていれば、
かもしれません。
でも、3歳の子供の思考回路で牛乳を選んだのはとても正解だと思います。
手段は、、、
牛乳を飲ませたいと思ったときにコップに入れるのは間違いではありません。まだ小さいので、台所のテーブルではなく、自分の子供用の机で入れればよかったかもしれません。また、この時の牛乳は開けたばかりでとても重かったのかもしれません。
つまり、手段が、子供とって適切ではなかっただけです。
選んだ手段は、間違っているとは言えないものの、それだけのスキルがなかっただけです。
あなた方経営層は、この目的を全員でしっかりと共有できていますか?
企業理念を覚えている、それではダメです。行動につながるレベルで全員が同じ目的を共有し腹落ちさせている必要があります。
説明している、それは一方的な言い訳です。伝わり、理解し、潜在的思考回路にまで組み込まれるように納得できていますか?
次に、目標、その目標は、目的に合っていますか?
売上20%アップ、で、この商品Aを売っていく。
この商品Aって、減価率高く、利益率はほぼ0、売れば売るほど利益が下がるけれどもそれでいいの?社員さんに囚人の穴掘りをさせていませんか?
また初めて売る商品が、これまでの顧客層と異なる場合、初めての訪問、初めての売り方、初めての、、、ですよね。
営業って売ることだから全部同じ、行って、説明して、買わせればいいんだ、なんて思っていませんか?
昭和感覚で24時間働けますか?って無駄な努力をさせていませんか?
つまり、目的や目標の失敗は絶対に成果に辿り着けないけれども
手段の失敗は、修正していけます。
責めるべきは戦略のない間違った目的や目標を押し付けている経営層です。
社員の頑張っている時の失敗は、どうにでも修正できます。
失敗は、成功の元。
失敗には全て理由があります。
負けに不思議の負けなし、勝ちに不思議の勝ちあり。
不思議の勝ちを繰り返すことはとても難しいですが、
負けを、その同じ原因での負けを繰り返さないことはできます。
つまり、失敗から学ぶことがビジネスで成功する基本的な原理です。
コーチング例として、
ある組織では、誰かが失敗したときに、報告書を書かせていました。
これはいいことだと思いますが、書かせているということが、形式だけになっていて、目的や目標がなかったことです。
仕事を自分で管理できていない管理職の程のいい仕事(単なる作業:時間潰し)となっていました。
目的は、失敗を減らして、社員のパワーをできるだけ無駄にせず効率よく成果に繋げること。
目標は、その失敗の同じ原因での再発をなくすこと。
ですよね。
それを月一で、棚卸ししているだけでは絶対にこれら目的と目標が設定されていても実現できません。
書く方も、何日か経ってから書いていては、単なる反省文にしかできません。間違った組織では、管理職は、この反省文を求めてきたりします。
無意識の防衛本能が働いて、自分の方が上、だからいうことを聞け、っていうふうになってしまいます。ビジネス、会社、組織、仕事の本来の意味から外れてしまっています。大企業の不祥事も同じ原理です。
で、私たちは、それぞれの活動対象となる組織(課や係、または支店)ごとに、次のようにお願いしました。
「失敗は、発生したとき、みんなで笑え!褒めてお祝いしろ。
そして、その場で、その状況を全て聞き出してホワイトボードに図示しながら書き出してください。」
再現動画が撮れるくらいに、その事象に対して関係していることをその瞬間だけではなくて、それ以前の場面からみんなで思い出して書き出すんです。
笑え、って馬鹿にした笑いはダメです。
「そっかぁ、失敗したかぁ、、、あぁ、あぁ、それ俺もやるやる。うんまくいかない時の方が多いよね。」
「みんな、Aさんが、失敗ネタを披露してくれるので、いっぱい教えてもらって参考にしましょう。同じ状況でうまく行ったことあれば、教えてね。今同じ状況の人、しっかりと状況判断しましょう。」
この時のルールは、人そのものを絶対に責めないことです。
行動(とそのときに何を思っていたのか)を上げていきます。
環境、状況を上げていきます。
そして、リーダーさんは、同じ状況、似た状況へのアラームだしと、今回の失敗のリカバリー案を作る方に思考を向けていきます。
リーダーの仕事は、その責任の範囲にある組織で求められている成果を絶対に出すこと。それだけです。誰かが失敗したからと言って、成果を出せませんというのは、責任放棄、役割放棄で、仕事をしていません。
起こったことはしょうがないです。
2度と起こさないです。この2度と起こさないは、現象で捉えないで、原因で捉えてください。
この組織は、その後、コミュニケーションが格段にあがり、失敗の事前ケアができるようになり、失敗しないOKレシピ化という仕事の基本の『前段取り→本作業→後段取り」の意識ができて、大幅改善できました。
よくある意識度調査でも最下位クラスからトップクラスに上がっていますし、メンバーの成長度も著しいです。
失敗を成功に。仕事の基本です。
失敗を喜ぶ組織
実は、失敗を喜ぶ組織があります。
正確にいうと、喜んではいないのですが、結果的に喜ぶしかない組織です。
それは、研究開発部門です。
ニュースに上がるようの世界トップレベルの研究では当たり前ですが、それは、商品開発でも世界トップレベルでは当たりまえです。
なぜなら、誰もがやっていないことをやろうとしているからです。
誰もがやろうとしてやれなかったことをやろうとしているからです。
目的はいいはずです。目標は微妙かもしれませんが、それを前提に開発するしかありません。ダメと判断するときは大きな方針変更となります。
手段は、いろいろとあるので、ダメ=実現できないということもあります。
スキルが未達なだけかもしれません。
ここでポイントは、上司も正答を知らないということです。
だから、正答ぶってビジネス書で齧ったやり方を偉そうに言えることはありません。自分の経験から強気に語る人もいますが、技術の分野では結果が全てであり、結果は誰がみても明らかになってしまいます。
つまり、自分の説が間違っていたということが頻繁に起こります。
知っている、完成している技術の範囲内ではないからです。
だから、それを見つけられる思考回路、手順を正しくマスターした人だけが、常に成果を出せる人になります。
これは失敗をしない人ではなくて、作業の失敗は逆に他の人よりも多いかもしれません。失敗を考慮しているからこそ、誰よりも行動、作業が早く、誰よりも判断が早く正しくて、検証し、次に進みます。
最初思っていた案がダメで、毎日毎日失敗し、風呂に入っているとき、寝る瞬間などに、これだ!って思って、次の日に気合い入れたやってみて、、、全然ダメじゃん。毎日がこの繰り返しです。で、その中から原理を見出していきます。
失敗して落ち込むのは、実現したいものが確かにあるからです。
自信を持って、失敗を成功に繋げましょう。
失敗して落ち込む、その感情はそのままにして、
成功させる強い気持ちで思考回路を走らせて、
行動に繋げる。瞬時に繋げるです。
感情≠思考=行動です。
感情は、否定しなくていいです。
それは思っただけのことです。
成果は感情と行動を結びつけた先にはありません。
必ず思考と繋いだ行動の先にあります。
思考とは、因と果、原因と結果、原理を見つけてその原理活用を完成度上げていくだけです。
失敗したら、少なくとも、自分の中では、「あぁ〜!」って落ち込むと同時に、「よし、次行くか!」ってニコって笑いましょう。
少し前に、メンバーとなった若い人が、ちょっとのことで失敗して落ち込んでばかりいました。すぐに対応できることで、その失敗は小さすぎて結果に影響ないレベルです。
世間話をしていると、RPGゲームが好きなことがわかりました。
シューティングに属するもののようです。
聞いていると目をキラキラ輝かせて話をするので、聞き入ってしまいました。で、思ったのですが、、、
「それって、ラスボスとかいうけど、敵にはいろいろなのがいるんでしょ」
「そうそう、全然弱っちいのもいるけども、かわせるけれどもそこを打って点を稼いで、パワーアップしておく。そして、強い敵がきたらやっつける」
「強い敵って簡単にやっつけられないんじゃないの」
「そうそう、なんどもやられるんだよね。だからまたやり直して、違う手を考える。そしてだんだんとやり方がうまくなっていく」
「そんなにしなくてもゴールまで行きたいんなら、強い敵がない方がいいんじゃないの」
「そしたら面白くないでしょ。強い的だからこそ、倒したときに達成感があるんでしょ。何度も何度もやり直して、ゲームが進んで、最大の敵を最後に倒して、その一番大きな達成感があるからいんじゃないですか」
「それって、仕事と全く同じだけど。失敗したからって命取られないし、落ち込んでも次の日には、仕事させてもらえるし、自分が成長したら、より大きな仕事、難しい仕事をやらせてもらえるし、若い頃に失敗した難しい仕事のリベンジもできるし、、、それでいてお金もらえるのが仕事だけど。
心配しないで、失敗は俺がなんとでもできるから、行動を止めるな、思考を止めるな。いいよね」
「えっ、えぇ〜!そういうことですか? 本当に?」
ってその若い人が、今では、部長さん。
まとめると
(ダラダラとすみません)
人は失敗するもの(これが基本)
作業の失敗≠成果を出せない
仕事のスピードを上げることで、失敗はやり直しがきく。
失敗の中に、確かな原理がある。
それを一つ一つ身につけることで、最強になる。
感情≠思考=行動
失敗は、その失敗したときに情報収集&情報整理→分析に繋げる
失敗して落ち込むのは、それだけその成果を出すことにやりがいと責任をかんじているからです。
その自分の気持ちに正直になって、失敗から成功を掴みとってみましょう。
その気持ちがあれが、必ずできます。
全ての人が
仕事を楽しむ! 人生を楽しむ!
そのために、全ての経験をお伝えしていきます。
無理して失敗する必要はありませんが、
(そんなことしなくても失敗します)
起きてしまった失敗は、そこから仕事を楽しむために成果を出す。
だから、
失敗を楽しむ!
具体的なアドバイスもいたします。
できるかぎり、時間の許す限りですが。
一般的なことはコメント欄に、具体的なことはメールで送ってください。
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