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第7回:ビジネス英語をペラペラになるのに必要な「1日の学習時間」は


第3回の記事で、ゼロからビジネス英語をペラペラになるには5,000時間程度は学習する必要があるだろうことをご紹介しました。

Chat GPTが2022年の暮れにでてくるまでは、この学習時間はもっと長かったものと思われます。

Chat GPTが出てくる前の2022年の頭に、翻訳家 / 大学教授 / VC投資家の関美和さんがオンライン雑誌のインタビュー記事で、ゼロから英語をペラペラになるには1日2時間学習するのを20年間程度続ける必要があるとお話しされています。

1日2時間の英語学習を20年間続けると、トータルの学習時間は約15,000時間弱です。

Chat GPT前の時代の英語学習がきびしい戦いだった理由は

ペラペラになるのに20年間かかる場合に起きる問題は、20年という時間の長さもさることながら、その成長カーブでは1日に2時間も学習しているのに数か月、数年という単位でさしたる進歩を感じられなかったことです。

しかも20年後にペラペラになれるというのは効果的な学習を一定量以上組み入れられた場合の話で、学習法を誤ると20年たってもたいして話せるようになっていなかったというリスクもはらんでいたかと思います。

そうなると誰しもモチベーションを保つのが困難で、20年間も1日2時間の英語学習を続けられる人は皆無に近く、そのため40歳くらいの世代になってもビジネス英語をペラペラになっている人はほとんどいないというのが厳しい現実でした。

これまでの記事でもご紹介した通り、これがChat GPTと良質な英語のYouTube動画の登場によってペラペラになるまでの学習時間が数十%程度減少し、さらにプレゼンテーション、会議、交渉、メディア対応といったビジネスの場で必要になるであろう英語の(スピーキングの)トレーニングに特化することによってさらに必要な学習時間を数十%削減して、15,000時間の3分の1の5,000時間でビジネス英語ペラペラまで到達することを目指す学習法をご紹介するのが当マガジンです。

Chat GPT時代の1日に必要な英語学習時間は60~90分

Chat GPTの出現までは自分のキャリアが終わる前にビジネス英語がペラペラになるには働きながら1日2時間も英語を学習しないといけないというなかなか渋い状況でしたが、計5,000時間でよいのであれば、1日90分の学習を10年行ってペラペラになるのがお薦めです。

詳細は別の記事でご紹介しますが、1日90分の学習というのは、とくに一定以上の通勤時間がある方であれば往路30分、復路30分を英語学習にあてればあとは家で朝か晩に30分スピーキングの練習を行えば達成できます。

これも詳細は別の記事でご紹介しますが、家事(食器洗い、料理、掃除、風呂掃除、選択物干し)、筋トレ、ジョギング中にYouTube動画で英語にリスニングをするようにしても、それぞれ15~30分程度の学習時間を確保できます。

通勤時間がそれほどなかったり忙しすぎたりで1日90分の時間をどうしてもねん出できない方でも、1日60分は学習をされることをお薦めします。

1日60分の学習でも5,000時間の壁をこえるには15年かかってしまいますが、Chat GPT以前の世界の話と同じでこのペースを下回ってくると、日々の自分の英語の成長が実感できなくなりモチベーションを維持できる人はほぼいなくなると考えられるため、1日30分などの学習時間は全くお薦めできません。

普段は1日60分、90分学習しているものの今日はたまたま忙しかったので30分のみというのは全く問題ありませんが、さすがにChat GPT時代でも毎日の学習時間が30分のみでは5,000時間の壁を超えるのは30年後ということになり、Chat GPT以前の時代と同様にビジネス英語はペラペラにはなれないと思われます。

1日に60~90分も英語を学習できる気がしない方は、(詳しくは別の記事でご紹介する通り当マガジンではあまりNetflixの映画、ドラマで英語を学習することは推奨しないのですが何もしないよりははるかにましなので、)英語音声+英語字幕でNetflix(等)の映画、ドラマを通勤電車の中でみて学習時間としてカウントしていけば、なにもしないよりは英語のリスニング、会話表現などが良くなっていくと思われます。

最初はリスニングと会話表現だけ得意でも、得意な分野ができればまわりの人にほめられたり尊敬されたりすることを通じて自然と他の補強ポイントを学習するモチベーションがあがってくるものなので、あてはまる場合はぜひ試されてみてください。

逆に1日に2時間、3時間英語を学習できる方はそれはそれでよいのかもしれませんが、多くの人にとっては人生において英語よりも大切なものもあるため、特別な事情がある方以外は筆者はそこまで学習しなくてもよいのかなと思っています。


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