「ブティック型」投資銀行とは
ブティック型の強みは専門性
フランス語のブティック(boutique)は「小規模かつ専門的」であり、ブティック型投資銀行は、やはり専門分野に特化した投資銀行と言えます。大手金融グループに属さず、M&Aといった買収事業を手がけています。
彼らの強みは、大手投資銀行にはできないニッチな投資銀行で働く事で得られる情報です。専門家集団は世界の投資機関のトップであるブラックストーン及びその傘下の企業と手を組んで、金融面でもアラジンという世界システムを構築して世界的な金融ネットワークを形成して情報化社会におけるデジタル市場の恩恵を受けています。
基本的にはブティック型投資銀行自体は小規模な事業体となっていますが、米ラザードフレール、米エバーコア、米グッゲンハイム・パートナーズといった「大手」ブティック型投資銀行も存在します。
米ラザードフレール
米エバーコア
米グッゲンハイム・パートナーズ
アシュケナージ・ユダヤ人とは
日本でもフーハリン・ローキーが存在感を強める
東証一部のGCAを買収
2022 年時点で、フーリハン ローキーは、10 億ドル未満の世界の M&A 取引でトップの投資銀行であり、米国で過去 8 年連続でトップの M&A アドバイザー、過去 9 年連続で世界のトップの再編アドバイザー、世界の M&A 公正さでトップの地位にあります。
しかし米国における大手投資銀行の人気はテクノロジー企業に押されつつあります
ブティック型投資銀行では、米国の大学生の間では、これまでゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースが人気でしたが、今や米グーグル、アマゾン、アップルなどシリコンバレーのユニコーン企業(評価額が10億ドル以上の未上場のスタートアップ企業)にシフトしています。
労働環境においても過酷過ぎるとの声も多く、そのため米国での投資銀行の人気はイマイチなようです。
しかし、週100時間に及ぶとも言われる業界なので、給与報酬は入社1年目で2000万円台となっており、このご時世に人材の確保に力を入れている、伸び代の見込める分野であると言えます。