食品ラベルの話
バウムクーヘン情報サイト「バウムの書」では、バター使用かどうかを分類方法の大きな柱としているため、わたしが撮影するのはもちろんですが、知人や情報提供いただける方々にも、できるだけ購入後に食品ラベルを見ていただき、可能なら写真もいただいています。
食品ラベルの基本
食品ラベルの表示は基準となる法律が何度か更新されているのですが、今年の4月から正式施行になった食品表示法では、それまでの表示法とは、また少し異なっています。
法律全体は消費者庁の「こちら」ですが、長くて専門的です。焼き菓子などの用例を含め、要点を読みやすくまとめてくださっている堺市の授産施設向け情報サイトは「こちら」です。
この法律は、準備期間を経て今年4月に正式になりましたので、現在はこの基準で掲載されているお店がほとんどすべてであるはずですが、まだ残念ながら遅れているお店もあるかもしれません。また、仮にラベルは法律に追いついていても、ウェブサイトに掲載されているものは、ウェブを担当される方とお店の経営が別な場合もあるのでしょうが、かなり古い基準のまま、残っていることもあるかもしれません。
原則として、まず添加物以外の原材料を、重量順に先に書きます。添加物は、行を変えるか記号で区切るなどして、最後にまとめて重量順に表示するか、あるいは別枠に書きます。
この場合の添加物とは、添加物として扱うことが定められているものです。添加物と聞くとなんとなくの印象で「えっ」と思ってしまう人もいるかもしれませんが…。約束事ですので、製造者側も、消費者も、そこは割り切って考えましょう。
たとえば砂糖より甘さが控えめで、使用すると商品のしっとりした状態を長つづきさせられるトレハロースも、多くのお菓子屋さんが使用していますが、あれは添加物の扱いなので、最後の欄に書くのが正解のはず…。ですが、砂糖と同じように原材料として前のほうに書いてきたお菓子屋さんも、多いようにお見受けします。今年はどうなのか不明ですが、かなり有名な和菓子店のラベルでも、去年くらいに見たときは、そうなっていました。
最後に…
少し仕事の話を。
わたしは焼き菓子が好きでウェブサイトを運営しているだけでなく、製菓衛生師の資格もあり、ウェブサイト作成やローカライズのノウハウもあります(詳しくは別サイト → mikimarche.com をどうぞ)。インターネットで情報を発信したいが何から手をつけていいのかわからないというお菓子屋さんが周囲にいらっしゃいましたら、どうぞ、お気軽にご紹介ください。
ネットにあまり明るくないお菓子屋さんには、とくに懇切丁寧に、お安い料金でご相談に応じます。
なかなか遠出も難しくなったご時世ですが、落ちついてきたら、普段は電話やメールなどでお世話になっている洋菓子店さんの訪問をしたいと思っています。交通費などに使わせてください。