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大人の手足口病

少し前に息子の通う保育園で手足口病が流行。
といっても、息子のクラスではなく
1つ、2つ上の幼児クラスさんでなんだけど…

遅れてもらってきた流行、息子も手足口病に。
そして息子の発症数日後にもれなく私も。泣
(自覚症状出たのは息子発症とほぼ同時でしたが…)

しかし侮るなかれ手足口病、めっちゃつらい。

症状の進行の仕方と自分なりの対策と反省。
今日は珍しく主人公は私!の備忘noteです。

あれ?何かで指切ったのかな?

仕事中に突如右人差し指の第1関節に鋭い痛み。

ザックリ切ったというより、
ちょっと紙とか薄いものが当たったのかな?っていう
あの地味に痛いヒリヒリした痛み。

ちょうど機械の部品を洗浄しているとこで、
でも手を切るようなパーツないのになって思いながらひとまず血も出てないけど絆創膏を貼った。

今思えばあれが始まりだったんだな…

仕事を終えて保育園からの連絡帳を確認すると
午前中の沐浴後から手足口に発疹が見られるとあり。
発症部位からして間違いなく手足口病なんだろうと
ぼんやりと考えて早めにお迎えに行った。

迎えた息子は想像していたより発疹が出ており、
長期休診前のかかりつけ医に滑り込み受診。

診断はまぁわかってたけど手足口病でした。
(息子の症状とかについては別noteに詳しく)

喉のヒリヒリした痛み

謎の指の痛みとブツブツの息子を抱えたまま帰宅。
今度は何やら喉にヒリヒリとした痛み。

今年の夏ももれなく暑くて
冷房の切れない日が2ヶ月も続いてるし
喉は慢性的に調子は悪かった。

でもなんだろう、なんか嫌な感じのヒリヒリ感…

"いつものやつ"で見過ごしちゃいけないような…

手元に手足口病を患った息子、
一瞬「貰ったか?」と思ったけど考えすぎかと気にとめなかった。

今思えば全然この時に貰ってたんだと思うけど、
その時の私は"手足口病=手足口に発疹が出る"としか思っていなくて、
喉の痛みと結びついていなかった。

まさかこれが大人が発症した時の初期症状だったなんてね…泣

まだ気づかない呑気な私

お迎え後から熱が高く、翌日息子は保育園をお休みする事態。
(手足口病は熱がなく普段通りの食事がとれれば発疹があっても登園OK)

夫は在宅勤務に切り替えられない用事があるらしく
この日は私が休みを取って息子の看護をすることに。

日中は比較的穏やかに過ごせたが、
息子の熱は全く下がる気配がなく、これはまた明日も保育園お休みだな…

この時はまだ「子どもの手足口病の進行」とか
「再受診の目安」とか息子を気にかけた調べ物ばかりしていた。

食事もあまり食べなくなったし熱は下がらないし
発疹は大きな水疱まで出始めて
本当に綺麗に治るのか、ただただ心配。

機嫌は良かったり悪かったり波があって、
おっぱいを求めてくるも口が痛いのか咥えるだけで吸えず。

私の頭の中は息子への心配と
明日の息子の面倒を誰が見るのかの心配でいっぱいだった。
(私は産前にそそのかされて有休があまり無い。泣)

仕事を終えて早めに帰宅した夫。
なぜか鼻風邪を引いたらしい。勘弁してくれ。

明日は在宅勤務できるように準備してきたとのこと。
私は安心して仕事に行けることに肩の荷がおりた。

何が重要なことを忘れている気がする。
能天気な私は自分の体調不良を甘く見ていた。

休憩明けたら誰お前!?

なんだか体調悪そうにしている夫に
ブツブツお熱息子を託して私は仕事に向かった。

いつも通りインフォメーション業務を行う。

うーん、喉の調子がイマイチだなぁ。
龍角散でも舐めとくか。

声を使う職場でマスク着用も義務付けられており
それが幸いしてのど飴を舐めるのがOKな職場。

こまめな水分補給と龍角散のど飴で午前を終えて昼休憩へ。
この頃すでに若干喉の痛みがヒリヒリを超えていた。

喉の痛みには酢酸で殺菌!というドM思考で
アジの南蛮漬けを食べて無事に唐辛子でむせる。
しまった…唐辛子が乗っていた…(遅い)

昼休憩は基本的にみんな時間をずらして行くので
休憩室で誰かと談話などということもなく
私の喉がイカれていることに気づかなかった。

気づいたのは休憩明け
先輩に質問をしようと思って話しかけたその時

自分でも笑っちゃうくらいカッスカスの声
しかも2オクターブくらい低いオッサン声

えwwwwww

面白すぎて居合わせた全員笑う。

咳払いをして何とか声の原型を取り戻し
何事も無かったかのように先輩に質問する。

この短時間であまりにも他人の声になってしまい、
午後無理しないでと声をかけられるも
ここで帰ってなるものかと意地で勤務続行。

意外にも勤務続行で悪化すると思われていた私の声は
ムチを打ち続けることで正気を取り戻しかけていたようだ。

徐々にオッサン声から本人の要素が増えつつも、なんとなく鼻声。

午後の業務が終わる頃には9割本人・1割他人くらいの声の仕上がりに。

この明らかにおかしい喉はどれだけ腫れているのかと
トイレの鏡で大口開けて確認してみると…

ん?

なんだこの上顎の白い斑点?

……

もしかして手足口病移った…?

おそーーーーい。気づくのが3日おそーーーーーい。

今更ながら手のひらを見てみると
指の関節にポチポチと小さな発疹を発見。

ん?この右手の人差し指の発疹、
よく見たらこの前切ったとこじゃない??

あれってもしかして
切ったんじゃなくて発疹だった???

犯人逮捕の後に推理を披露するおマヌケ探偵の如く、
ここでようやくすべてが繋がるのであった。

仕事終わりに内科を受診

手足口病って出社していいのかな。

まず初めに思ったのはそれ。社畜か。

先輩に帰りに内科を受診するが
もし明日も声がおかしかったらポジション替えてほしいと打診して退社。

かかりつけ医は夏休み中だったので、
地元のあまり行かない予約不要の内科を受診することに。

病院の入口に"風邪症状がある方は入らずに電話してください"と貼られている。

風邪症状よりよっぽど厄介なものの気もするが
一旦風邪ではないので病院に足を踏み入れる。

「すみません、風邪は引いてないんですけど
子どもが手足口病かかってて、私も今口とか喉が痛くて…」

私の他に患者は1人しかいないというのに
なぜか罪悪感を覚えて超小声で受付の人に伝える。

受付の人も慌てて先生に確認しに行き
その症状であれば診てもらえるとOKが出て一安心。

程なくして呼ばれ、患部を診て数日前の息子と同じセンテンス「手足口病ですね〜」

やっぱりそうですよね〜泣

特効薬はないけど、喉の痛みを和らげる薬と
使う使わないでもだいぶ違うからと、うがい薬を処方される。

息子の様子を見る限り、元気に動き回ってたし
発疹って実は痛くないのでは?
意外と仕事も普通に行けるんじゃね?と
この時私は完全に見くびっていた。

これから帰るよと夫にLINE。
プリンとゼリーとアイスが食べたいと仰せ。
帰り道のスーパーでしこたま買い込む。

まさかこの買い込んだ流動食達が
後に私にとっても救世主になろうとは…

発症から5日目、猛威を奮う

言われてみればあれが初期症状だったのかと思われる
右人差し指関節の痛みとヒリヒリ喉の痛みから4日目。

私は手足口病様が本気を出していなかったことを知る。

朝起きて支度をしようと布団から出て第1歩。
足の裏に激痛が走る。

!!!!!!!!!!!!????

それはもう声にならない痛み
明らかに神経に直接語り掛ける痛み

あまりの衝撃にもう一度布団に倒れ込む。
え、嘘、なに?なにが起きてんの?

恐る恐る足の裏を見てみると、
昨日まで確認されなかった水疱がちらほら。

昨日の帰宅時もなんとなく足の裏が
チクチクするような痛みは感じてたんだけど
小石が靴に入り込んだような我慢できるレベルだった。

でも今は明らかに違う。
思いっきり剣山を踏みつけたような鋭い痛み。
30のいい大人なのに涙出ちゃったよね。

ひとまず気を取り直して慎重にRe:第1歩。
ズンっと踏み込まなければジワジワした痛みで済む。

今はいろいろ対策を練りながら生活してるからわかる、
素足に近ければ近いほど痛むんだ、こいつ(水疱)は…

そしてノロノロ運転で洗面所に到着。
歯を磨いて、顔を洗う。

あ゛ああああああああぁぁぁ!!!!!

心が叫んだ。痛すぎて。

なんと手のひらにも見覚えのない水疱が爆誕している。
顔を洗うその摩擦で剣山ぶっ刺しイベント再来。

人生において洗顔が苦痛だったことはなかった。
私は顔も満足に洗えない人間になったというのか…

朝っぱらから悲壮感MAXで、
水疱の魔の手から逃れた指先達で優しく洗顔する。

しかしこの水疱達は不幸中の幸いというべきか
水や洗剤は滲みたりしないのだ。

まぁ割れたら話は別になるのかもしれないので
ひたすら水疱を怒らせない(割らない)ように
地雷系女子と思って接することにしよう。

そして口の中の痛みは限界を超えていた。
冷たい水を口に含んでいる時以外
私は口の中で幸福を感じることができない体となっていた。

とりわけ舌の側面の荒れ方が異常で
荒れに荒れまくって側面が波打っている。

口が…口が痛いよぉ…

息子を心配していたスマホの検索エンジンは面舵いっぱい、
「大人 手足口病 治療」「手足口病 大人 治るまで」
もう自分のことでいっぱいいっぱい。

終わりが見えない手足口病、本当に怖すぎる。

なんとか生活する日々

今のところ確認されている症状としては、

  • 手、足、口の発疹(とりわけ口腔内が絶望)

  • 口に至っては発疹だけじゃなくて口内炎も

  • 手、足、口の発疹を刺激した時の激痛

  • MAXヒリヒリ喉の痛み

  • 横になった時の激しい咳

  • 頭痛(タイミング的に低気圧か生理痛かも)

だいたいこんな感じ。

幸い発疹が少ない方なのか、素足でなければというか
靴下履いてスニーカー履けば歩行はできる。

足の発疹は親指の付け根とかかとに親分がいて、
指に厄介な子分が数人いる程度で
歩行に致命的なところは居住者が居ない様子。

そして手の発疹は間接という間接に居るので
ある意味致命的ではあるが、
意外にもビニール手袋を1枚挟むだけで全然違う。

このギリギリ仕事に行けちゃう感じが
休みたくない私を気づかってるのか水疱よ。
うん、ポジティブに付き合っていこう。

しかし私にだって許せないものがある。

個人的しんどさランキング
圧倒的第1位は口腔内の劣悪環境。(超痛い)

これだけは緩和もできなくて本当に困ったもんだ。

口内炎の薬が慰めてくれるとネットで見たが
塗ってから薬が流れるまでずっと痛くて
しかも大して改善もされてなくて憤りがすごい。

口内炎もさることながら、
なんだかんだ一番つらかったのは舌炎かもしれない。

荒れに荒れまくった私の舌は
もはや側面が波打って真っ赤になっていた。
おかげさまで痛み無しで食べ物が喉に行き着かない。
極力喋りたくない。喉も痛いし。もう最悪。

騙し騙し今日も仕事に行ってきました。(執筆時発症9日目)

こうやって抗った

特効薬がないという絶望的な状況を
効いたんだか効いてないんだかわからないが
とりあえず個人的に効果を感じた対策を記します。

  1. 喉の痛み:内服薬、うがい薬、龍角散のど飴

  2. 口腔内の痛み:チョコラBB

  3. 手の水疱の痛み:手袋の装着

  4. 足の水疱の痛み:厚手の靴下+スニーカー

  5. 頭痛:鎮痛剤

  6. 全体的な痛み:鎮痛剤

水疱はとにかく痛い。
なるべく床とか物とか直接触れないように
布を纏うことで痛みが軽減される。

あとは私はアレルギーで飲めないけど、
鎮痛剤はロキソニンが相性いいのかな?
私はバファリンでも効いた気がするけど
カロナールは足りなかったのか効かなかった。

それと、口の中が荒れまくると
普段食事する時に無意識でやっていた
舌で食べかすを掃除する動作ができなくなるので
こまめな口ゆすぎが必要だと思った。

まとめ

自覚症状が出てからの経過としては、

1日目(出社)
手足に突き刺すような痛み、喉のヒリヒリ感
2日目(休み)
喉は腫れた痛み
3日目(出社)
手口に発疹出現、口腔内が荒れ始める
4日目(出社・受診)
手に水疱、足はチクチク痛い、口腔内が地獄、声が枯れる
5日目(出社)
手足口に水疱が広がる、水疱の痛みに耐え始める、喉は痛いが薬のおかげで声は出た、口腔内は地獄
6日目(休み)
まだ水疱新規メンバーがくる、喉はまだ痛い、口腔内は地獄、咳が出始める
7日目(休み)
ようやく水疱新規募集停止、口腔内は変わらず地獄、喉の痛みはだいぶ取れた、咳が酷くて眠れない
8日目(出社)
靴下とスニーカーで痛みが緩和されると気づく、喉の痛みはほぼ取れた、日中も少し咳き込む、横になると咳が酷くて眠れない
9日目(出社)
水疱1期生が消失、足の水疱が良くない場所で成長して歩くと痛い、声は95%取り戻した、咳は少しマシ

このような感じで執筆現在に至ります。

昨日は「お?意外と歩けるじゃん」と思っていたのが
今日は足の水疱の当たりどころが悪くて
「ちょっ…と…厳しい…けど、ギリ歩ける…」
ってな感じで痛みとメンタルが一進一退しています。

なんとなくあと3日耐えれば日常を取り戻せそうな予感。

予感というか期待。もう解放してくれ。

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