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【作品解説】14歳の私を丸ごと愛おしんであげたい
年末からずっと描いていた作品が仕上がりました!
時間のある時に少しづつ描き進めて、
期間的には2ヶ月はかかったかな?
総時間100時間かけた作品です。
(でも時間かけたからいい作品だとは微塵も思ってません)
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少女の周りにあるのは九谷焼の招き猫。
九谷焼の招き猫は全身に模様が入っていて、
寝そべっていたり、首を傾げていたり、
様々なポーズをとっているのが特徴。
お顔や形も特に決まりは無いみたいで、
手がける作家さんによって表情が違うのが
おもしろいです。
主に海外への輸出用に作られているそうですが、
お土産などにも人気。
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その招き猫、数えたら33匹(匹?)!
描いたわけですが、
想像以上にカラフルに仕上がったなあと🌈
招き猫の柄を描くのに
毎日毎日九谷焼の資料を見ながら、
ひとつひとつ柄を入れ続けました。
2週間くらいずっと柄を描いてたらですね、
描いてない時でも九谷焼の柄が目に焼き付いてくるんですよ。
ああーなんだか私、アートに没入してんなあと感じたので、
スタンドFMで語ってみました。
とにかく、招き猫は描いても描いても
終わらなかった!
まあそんな表面的な解説はさておき
私がこの作品に込めた本当の想いを
書き残しておきます。
真ん中にいる着物の少女は
14歳の頃の自分を投影してます。
周りの人達に異端者扱いされた経験から、
(ぶっちゃけるといじめにあってた)
鬼の姿をしてます。
当時の私はかかる火の粉を振り払う知識もなく、
誰からの助けもなく、
自分の中にある小さなプライドだけが
生きるための武器でした。
まっすぐこちらを見つめる瞳は
その時の小さなプライドを表現してます。
カラフルな九谷焼の招き猫達は
その頃にハマったアニメや漫画の作品達を投影してます。
14歳の頃、私の心に彩りをくれた
たくさんの漫画・アニメ・小説は
思春期の私の心の指針や価値観になっています。
逃げ場であったのかもしれないけど、
私が希望を持って生きるための大切な存在でした。
その作品達をまとめていとおしむ気持ち、
それを絵にして描き上げる事で
14歳の頃の自分も含めて丸ごと
いとおしんであげたい。
そんな想いで描き上げたので、
タイトルを「いとおしむ」にしました。
ただ自分の中の泥みたいなものを
さらけ出しただけの、
技術的にも未熟で、
心の底から自己中な作品ですが
世に出してみることにします。
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これから、展示に出したり、
公募展に出したりしていきます。
動きがあればまたこちらで報告しますね。
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